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創作武者修行をはじめた話

定期的に通話している気心の知れた友人と創作の武者修行しない?という話になり実際にやってみた備忘録。
誰かの役には立たないと思うけれど、何の気なしに少しでも創作楽しいってなってより一緒に楽しめたらいいな、くらいでやってみたところ学びを得たので記憶が新鮮な内に書き留める。

登場人物

私(たかぎ)

初めての創作は中学生。二次創作を知らず、読書が好きかつ文章を書くのが好きだったからと今にして思えば無謀にも初っ端からオリジナルを書いていた。
二次創作を始めたのは社会人になってからの新参者。年単位で空白期間があったが去年から復活し、これまで3~4冊ほど本を作ったことがあるくらいの文字書き。書くのは比較的早いが、長編を書くのは苦手。最近は日課として毎日朝活して文章は書いている。

友人A

かつて創作をやっていたことがある古タイプのオタ友。
気が狂ったノリと勢いでなんでも手を出してしまうタイプの私がそそのかし、どうせだったら一緒にやろうよ~と声をかけてリハビリしつつ書いてみることに。全ジャンル私と被っているわけではないが、ジャンル共通項も多い友人。

事前に決めたこと

離れたところに住んでいて、今の情勢になる前から通話しつつ呑んでオタク話に花を咲かせていたが、その不定期開催のオンライン呑みのときに提案。
実際にやる前にいくつかルールや目標を設定した。

日時

お互い社会人だということもあり、合わせやすい時間を決めた。週の中で仕事が特に忙しい曜日・タイミングはずらし、週一回開催することに。
あくまで趣味の一端にすぎず「やらされてる感」は出したくなかったため、予定があるときは各自予定を優先し適度にゆるくやる方針とした。何と言っても趣味だから。

目標

やるからには最終的にたどり着きたい姿を各自決定。ちなみに目標は下記の通り。

  • 私:オリジナル短編を書けるようになる+感想を伝えられるようになる

  • 友人:推しカプ小説を書けるようになる

私は上手下手は別として創作活動を再開してからは適度に書いているため、前々から書きたいと思っていたオリジナル小説を書けるようになることを目標においた。
いろんな方の素敵な作品を見て「素敵だ」「最高」という気持ちになっているもののそれを伝えるのが下手な自覚があったため、思いを言語化することも合わせて目標に。もちろん、尊い~最高~って感想も素敵な感想なんだけども!もっとこの思いを伝えられたらとも思うわけでして……

やり方やルール

  1. キャラクター(カップリング)を決める

  2. 診断メーカーやお題ガチャ等からお題(書くテーマ)を決める

  3. 書く内容の大筋の流れ、シチュエーション等を決める

  4. 執筆(一時間)

  5. お互いに見せ合い、感想を伝える

  6. 書いているときに困ったことや筆が進まなくて悩んでいるところを相談する

本来?であれば、ネタを決めるところからがスタートだけど、ここから始めるとあっという間に時間がなくなってしまって、メインディッシュの執筆がゼロになってしまう……というのが容易に予想されたので、大まかなストーリーや設定、シチュエーションなどは別で時間を取ることにした。
あくまで準備が整った状態で、「よし、書くぞ」から一時間。

時間はいわゆる「ワンライ」の形式を採用。
締切があると決まった時間で完結しようと思うので、一時間に設定し、あとちょっとで終わるくらいだったら多少の延長は可とした。

上達するために人に見せるというのは客観的な意見や感想をもらえるし、話すことで自分では気づいてなかったことを発見できることもあるのでお互いに見せ合うことにした。
ただ、SNSでアップするのは敷居が高いのと完結するかどうかがわからないのでまずはお互いに見せ合うまでにとどめた。アップするかは自己判断。

実際にやってみて

結果どうだったのか

前提として本来であれば私はオリジナルを書く予定だったが、絶賛原稿中なこととお題がたくさん溜まっていることから今回は自分が溜め込んでいたお題の消化。
最初から目標と離れていったが、書き方で悩んでいたり、自分の書いたものを見返して気になっていた部分があったりしたので克服ための練習ということにした。

  • 私:無事お題消化。執筆時間はおよそ30分で日課で書いてる診断メーカーのお題とほぼ同じくらいのペースで執筆。

  • 友人A:書き終わらなかったものの、入れたい台詞の書き出しは完了。地の文に課題を見出して、話の流れがわかるようにかっこで「ここでこういうやりとりをする」「こういう表情をする」などを記載

お互い書いたものを途中であっても見せあって読む。感想を伝える練習として、できる限りどこのどういうところが好きかについて会話。
意識しないと「最高なんだけど?」「やばない?」しか出てこないので、書いている文章のどこが好きか、いいなと思った理由を述べ……レナカッタ……

勢いで始めた武者修行で思ったこと

今回だけでも学びがあったので個人的に感じたことを列挙する。

  • 意外と書いてるときに意識してることがあった

書き始める前に、お題を探しながら「小説はどう書いてるか?」について話していたため、自分はどうしてるかを話したところ、自分でも無意識に気をつけていることが言語化された
例えば、地の文を書くときに視覚情報(登場人物が見ているもの、どんな場所であるかなど)、聴覚情報(音はする?生活音か鳥のなく声、川のせせらぎといった環境音など)といった五感から得られる情報を複数混ぜること。
比較的見てわかることを書いてしまいがち(人間が五感から得る情報の内視覚情報が一番割合が高い)ので書くのは当然だが、見えるものだけではないので臭覚、聴覚、触覚(味覚はご飯を食べるようなシーンじゃないとむずかしそうだけど)を入れるとそれだけで深みが増すのではないか?と思っているとか。
自分が小説を書くようになってこうしたらいいんじゃないかと導き出されたものであり、それが正解だとは思っていないけれど考え方の一つとして話したことで自分の書き方の特徴を少しだけ掴めたような気がしたのは収穫のひとつだった。

  • 自分の書くペースが把握できた

日課として、毎朝早起きして診断メーカーのお題を書くようになったあたりから自分の執筆速度が見えるようになったこともあり、自分がどんなお題だとどれくらいの時間で、どれくらいの文字数書けるのかを改めて知ることができた。
今後ワンライ参加するときもそうだが、なにより原稿のスケジュールが立てやすくなる!今年一年、webイベント中心に参加しているので、ときがきたら一年でどんな風に計画立てて参加していたかもまとめようとは思う。自分のために……今後こんなにイベント参加するかもわからないけど。

  • 落ち着いて自分が書いたものを見返し、良かったところと次に向けて直したい(練習したい)ところが明確になった

振り返りって大事!
割りと書きっぱなし、再録したり、どこかにまとめてアップしたりするときにようやく見返すので、自分が書いたものを記憶が新鮮なうちに書いている時に考えていたこととの差異を見つけたり、ここは全体の流れを踏まえると展開を変えたほうが良さそうだと気づいたりするのは時間を置いてから見返すのと違う印象を受けた。
文章チェックは寝かせてからというのはあるけど、寝かせすぎず記憶や鮮度がいい内に見るというのも大事で、自然と次の目標も立てられた。

ということで初回レポは以上。
引き続き二回目、三回目とやっていくので、noteに書くかは別としてもこの武者修行楽しい創作活動をより楽しくなりそうな気配しかないので、可能な限り続けていきたいと思う。


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