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初見未予習の初心者がアイドルを全身に浴びてきた

出会いは突然やってきた

ほんの偶然の出来事だった。たまたま、そう本当にたまたまタイムラインに流れてきた記事を見たのがきっかけだった。

ほとんどFF14の話題が流れてくる中で偶然目にした記事。うたプリは詳しくはないけど、「今映画やってるんだ?」と知る。
知り合いにうたプリが古巣のフォロワーさんもいるし、最近FF以外の話題と言ったら自分の古巣の一つである龍が如くの話題くらいしかみてなかったからふと興味が湧いた。そうだ、こんな時はその沼の住人に聞けばいいのだ。思い立ったが吉日、見に行きたい衝動に駆られつつ、心構えとかその辺り聞いてみよう、これが事の発端である。

「ペンラ1つあればいい」

ということで沼の住人に早速連絡を取った。

「劇場版は予習必要ですか?ちょっと気になってます」

ヒカセン、何かと予習しがちなので、初見未予習でも大丈夫なのか気になるところ。ソロコンテンツなので気にする必要もないかなと思いつつ、せっかくなので楽しみたい。
なにせこの沼の住人であるフォロワーさんはおすすめプレゼンが上手で数多の沼に私を突き落としてきたツワモノだ。的確なアドバイスをくれるはず。連絡するなりすぐさま返事が来た。

「ペンラ1つあればいい」

つ、つよすぎる…!ペンラ、つまり光る棒一つあればいいとはなんという親切設計。本当にいいのか?こちとら初見だし、うたプリ自体もそんなに詳しくないけどいいのか?と半信半疑だったものの、この手の後押しに間違いはなかったので心の中のバカボンのパパが「これでいいのだ~」って言った。いいのである。
奇しくもペンラ所有している。そう、2000円で買ったFF14のペンラだ。なんとコスパの良いグッズなんだ。しかも色展開豊富だし、絶対に色はある。何ら問題ない。よし、行こう。
これが先週の土曜日の出来事である。

ちなみにこの「ペンラ一つあればいい」、文字で見たわけだがもう勝手にはっぱ隊の「はっぱ一枚あればいい~」のフレーズとまま一緒すぎて脳内再生された。以後この字面を見るたびに脳内再生されたので読んだ皆さんにもその呪いをかけておこう。そこ、ググらないで。傷をえぐらないで。

ちなみに

私のうたプリに対する知識、経験値は以下の通りである。

  • アニメ1期(?)はだいぶ前に全部観た

  • 知恵を授けてくれたフォロワーさんの推しは把握している

  • 登場人物の顔と名前は一致するが、自分の中での呼び方は定まっていない

  • Switch版のゲームは持ってるが1ルートしかやってない

  • 春歌ちゃんかわいい

  • 林檎ちゃんしんどいかわいい

鑑賞当日

前日にネットで座席予約を済ませて、いつも通りに仕事をこなす。映画は仕事終わってダッシュで向かう。ダッシュしなくても間に合うけど、券の引き換えもあるので余裕を持って向かうことにした。
そして仕事中、あることに気づいた。

「あれ?時間の都合上、応援上映にしたけど応援上映形式観るの初めてでは?」

勢いだけのオタク、当日になって人生初の応援上映がすごく詳しいわけではないうたプリだけどいいのか?それでいいのかという意味ではなく、自分なんぞが応援上映という猛者たちの中に初見未予習で行っていいのか?!と急に不安になる。ましてやソロで申請である。
しかしそこでめげる私ではない。プロから授かった言葉を復唱した。そうだ、ペンラ1つあればいい。大丈夫、落ち着け。そう思いながら終業後の上映に思いを馳せた。

仕事中、映画のことが気になって気になって仕方がなく終始ソワソワしていたのは言うまでもない。しかもこういう日に限ってちょっとだけ仕事が延びそうな気配を感じる。しかし、ジャンルは違えどオタ活をする身だ、予防線は張っておいた。スケジュールに大きく「残業不可」と入れておいたのである。なんなら職場の人にもやんわり「今日予定があるのですぐ会社でなきゃいけなくて……」とまで念押しした。楽しみを奪われてたまるか、という強い意思である。

そのかいあってか無事に時間通り退勤し颯爽と戦場へ向かう、前に身だしなみチェック。オタ活において気分を高めることと戦場へいざ!という意思の表れとばかりにきっちりメイクする。といっても推し色を入れてとかではなく、世間一般にいう無難なメイクである。何事も何に向けてやるのかで意味合いが変わるものだ。

実際に観た感想

開場になるまでの間、背中を押してくれたフォロワーさんに再度連絡を入れる。不安にじむ私をきっちりと最後まで後押ししてくれたことに感謝しかない。

「周りのプリンセス達は歴戦の猛者なのでそのうち楽しくペンラが振れるようになると思います!!!」

もうプロがいうんだから間違いない。それを信じて、初めての応援上映楽しもうと思ったら、またあの言葉を授かった。

「ペンラ1本あればいい」「考えるな、感じろ」

一言一言が強いんだ。ここでずっと抱えていた「メロディがはっぱ隊」の呪いを共有したところ

「ペンラいっぽんあればいい~♪」
「振って応援さいこーだぁ~♪」

と返ってきました。ありがとう、おかげでめちゃくちゃ緊張がほぐれました。むしろマスクしてたから良かったものの、めっちゃ笑った。搭乗どころじゃない。これが家なら声を出して笑ったし、家帰ってから声を出して笑った。
ちなみに準備がいいので「感想文かくけどレポのネタにします!」と前もって許可取ってます。こんなおいしいネタ逃すはずがない。

さてようやく本題。
ライブが始まって演出がもう最初から豪華。というかぶっ飛んでる(褒め言葉)何?何?今から何が始まるの?!って言ってた(心の中で)
予備知識なし、過去の劇場版も観たことなく今回来てみたけど、場所こそ映画館にいたけどあれは映画館じゃない。ライブ会場だ。そこに、目の前に、キラキラしたアイドルがいた。本当にいたんだ!みたもん!アイドルみたもん!!

以下思い返しながら感じたことを書き連ねるが時系列については定かじゃない。観終わってちょっと落ち着いたはずなのにまだ夢見心地なので勢いだけ。

  • 全編通してセシルさんあざとかわいすぎませんか

  • 音也くんとセシルさんオソロな動きが多くてシンクロしてるのかわいい

  • ウインク率高くないあれは死んじゃう

  • 真ん中で円になって下にあるだろうカメラに向かってトークが繰り広げられるのマジでライブ

  • ソロメドレーどの曲も良すぎて初見未予習奴でもめっちゃはわわ

  • レン様ソロのときの翔ちゃんさんのダンスがカッコよすぎた

  • トキヤさん、めちゃくちゃ音也くんの名前呼びまくって(アニメしか観てないけど)同室でもギスギスめだったのが今じゃこんなに…切磋琢磨しあう、高め合う仲になったと思うと…ウッ…

  • アンコールのときのメドレー、歌ってないメンバーの表情や仕草がすべてかわいい

  • ユニット曲の演出どっちかっこよかったし、どんな形も様になるアイドルって強い…

  • 最初は振るの間違ったり変だったらどうしよう…とか思ってたけど、曲の予習してなくても自然に振れた

  • 那月さんのソロ曲のとき、ペンラ振る前提で(会場にいるみんなで楽しもうな感じで)みんなも一緒に~!ってしてくれるの、応援上映初心者にとてもありがたかった

  • サプライズでペンラで「ありがとう」って演出、私は泣いた。あれは泣いちゃうだろ…

  • そして翔ちゃんさんの男泣き、たまらん

  • ユニット曲のあとのMCで振り付けおぼえちゃったよーって言いながらやってみせるのかわいすぎか。特にMC中振り付け真似っ子したのにちょっとちがっててあれってなってる翔ちゃんさんかわいい。

  • アンコールでマイク無しで話してたところ、本当に生声で言ってるような演出に全俺が泣いた

  • エンドロールの演出、ライブ前の様子を撮った写真が流れてくる感じがライブであり、ライブの特典映像観てるようだったなにこれ最高

  • そしてエンドロールに春歌ちゃんが…!春歌ちゃんが見上げてるカット!もう泣いた何度目かわからないけど泣いた

たぶん見逃してるのとか、レポを見て更に今度はこういう視点で見たいなとか思いの丈が高まりすぎてもう大変。オタクの心休まる瞬間はなかった。
片足突っ込んでるかどうかの初心者でもこんなに楽しめたので、生きる活力が復活した。ありがとう、本当にありがとう…

そして初心者の背中を押してくれたプロにも感謝を。
また搭乗したいと思ううたプリすげー!!!!

勢いだけのオタク、生きる活力を得たり。

追記
FF14のペンラ(キンブレ)は色展開も豊富でTHE PRIMARSのライブは当然ながら他のイベントやライブでも活躍する。形も一般的。そしてお値段2000円。ヒカセンは是非持っておくことをおすすめする。可能なら2本あるといいぞ!

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