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【遊戯王マスターデュエル】NR限定戦用の星遺物ハイドランダー

3/23からの「N/R レアリティ フェスティバル」用に練ったデッキの紹介+備忘録。

星遺物はレアレティが全てRで、個々の星遺物が他テーマと繋がっているためカードプールがかなり広い。多くのデッキのキーカードがSR・URで規制される中これは明確な強みであり、結果として、キル性能・アド稼ぎ・リソースにおいてかなり高スペックなテーマとなっている。
そこに、N屈指の(出せれば)強カード《影星軌道兵器ハイドランダー》を組み合わせたものが、今回紹介するデッキ【星遺物ハイドランダー】である。

1.星遺物とは

10期カードの背景ストーリー「星杯」における鍵的存在で、星の力が宿った闇属性・機械族のモンスター。

星遺物は9種類存在し、それぞれ対応する関連テーマがある。一覧すると、

  • 《星遺物-『星杯』》(関連テーマ : 星杯)

  • 《星遺物-『星鎧』》(関連テーマ : クローラー)

  • 《星遺物-『星盾』》(関連テーマ : ジャックナイツ)

  • 《星遺物-『星槍』》(関連テーマ : トロイメア)

  • 《星遺物-『星冠』》(関連テーマ : パラディオン)

  • 《星遺物-『星杖』》(関連テーマ : オルフェゴール)

  • 《星遺物-『星櫃』》(関連テーマ : 守護竜)

  • 《星遺物の守護竜メロダーク》(関連テーマ : 守護竜)

  • 《星遺物-『星鍵』》(関連テーマ : なし)

となる。
各星遺物は各テーマに対するサポートカードとしての側面が強く、関連テーマに対して1,2種程度採用する形が基本的な運用スタイルである。

星遺物は上記モンスターの他に、魔法・罠にも星遺物の名を冠するカードが多数存在し、これらはメインストーリーにおける場面を表現している。

星遺物及び関連テーマの魔法・罠カードには、各関連テーマと同時に星遺物も指定しているものが多い。つまり、個々のテーマとしてだけでなく、星遺物自体を中心としたデッキを構築する事で、全てのサポートカードを使用可能なのだ。
かの征竜を彷彿とさせる構築であり、実際に相互のシナジー・拡張性はかなり高い(実際に組んでみて、NRと思えないカードパワーに驚いた)。

今回はこの星遺物に関連テーマ「星杯」「オルフェゴール」のギミックを組み込みつつ、後述する《影生軌道兵器ハイドランダー》を最大限活用する構築を目指した。


2.《影星軌道兵器ハイドランダー》とは

《影星軌道兵器ハイドランダー》
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻3000/守1500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地にモンスターが5体以上存在し、
それらのモンスターのカード名が全て異なる場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動できる。
自分の墓地のモンスターのカード名が全て異なる場合、
フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

遊戯王カードWiki - 《影星軌道兵器ハイドランダー》

自身の効果でのみ召喚可能な特殊召喚モンスターで、名前からも分かる通りハイランダー(同名カードを1枚ずつしか投入しない構築)を要求する。
条件が厳しい分リターンも大きく、

  • 3000という高打点

  • 召喚条件を満たせばノーコストで召喚可能(《強制脱出装置》に強い)

  • 対象を取らない、任意のカードの破壊効果

  • スペルスピード2(《奈落の落とし穴》《激流葬》にもチェーン発動可能)

  • 3枚の墓地肥やしはコスト(無効化されても通る)

  • 名称ターン1がない(バウンス時や、複数枚召喚で何回も効果発動が可能)

  • NR限定戦では非常に貴重な制圧要員

と破格のスペック。
ひとたび場に出れば相手にかなりのプレッシャーをかける事ができる。

一方でやはり扱いづらい面もあり、

  • 召喚には墓地に5枚以上、かつ全て異なるモンスターを要求する

  • 墓地に同名モンスターが存在する場合、効果の発動自体ができない

  • 効果解決時に同名モンスターが墓地にあると、破壊効果は不発になる

  • 「異なる」が条件のため、墓地モンスターが0 or 1体だと効果発動不可

これら条件をいかに回避するかが、構築・プレイングの課題となる。

一つ留意点として、「完全なハイランダー構築にする」必要はない。
魔法・罠カードは条件に含まれないため搭載枚数は自由
また、墓地のモンスターを移動・調整する事で、「複数枚の投入」と「召喚条件・効果発動条件クリア」を両立できる。今回の構築では「能動的に墓地から取り除けるモンスター」のみ2枚以上の投入を許容することにした。


効果発動時コストの3枚に同名カードが複数含まれてしまう可能性はあるため、完全に安定した運用は見込めない。ただし失敗する確率は低く、また仮に破壊効果を抜きにしても「3000打点+3枚墓地肥やし」は十分強力。破壊はオマケ、くらいに考えておくと精神衛生上も良い。
また、破壊効果の墓地確認は効果解決時であることを活かし、《星遺物の導き》で被ったカードを緊急撤去するテクニックもある。(後述)

3.構築

現在の構築は以下(画像クリックでカードデータベースのレシピに遷移)。

サイドデッキは他採用候補カードで、調整の過程で抜いたものの環境次第では入れ替えも検討できる。

4.基本的な動き、勝ち筋までの流れ

※各カードの細かい役割は次節後述

デュエルの進行としては、概ね以下の様な流れを目指す事になる。
ただし、これら3項目は順番が前後したり、並行して実行していく場合もある。序盤・中盤・終盤の区分けはあくまで便宜上のものと捉えてほしい。

  1. 序盤 : 墓地肥やしをしつつ《星遺物-『星鎧』》《星遺物-『星杯』》のサーチ効果で必要カードを揃える

  2. 中盤 : オルフェゴールを初めとする豊富な墓地効果でモンスターを多数展開

  3. 終盤 : エクシーズやリンク召喚、《影星軌道兵器ハイドランダー》等の大型モンスターでビートダウンし、ライフを削り切る


4-1.序盤

初手にあると便利なのは、以下の8種16枚。

  • 《星杯の妖精リース》

  • 《スクラップ・リサイクラー》

  • 《機巧蛙-磐盾多邇具久》

  • 《トラゴエディア》

  • 《星遺物の醒存》

  • 《オルフェゴール・プライム》

  • 《星遺物の導き》

  • 《バージェストマ・ディノミスクス》

1枚初動、2枚初動といった明確な展開ルートがある訳ではなく、組み合わせによって柔軟に動く必要がある。
狙って行きたいのは《星遺物-『星鎧』》の召喚・特殊召喚で、以下の方法がある(※頻度順)。

  • 《星遺物-『星杖』》の効果で手札から特殊召喚

  • 《星遺物の導き》で相手ターン中に墓地から蘇生

  • 《機巧蛙-磐盾多邇具久》の効果で墓地から蘇生

  • 《星遺物が導く果て》の効果でデッキからリクルート

  • フィールドのモンスターを反転召喚し、自身の効果で特殊召喚

  • (2体のモンスターを墓地に送りアドバンス召喚)

最も活用するのは《星遺物-『星杖』》の効果で、要するに「手札に《星遺物-『星鎧』》を持ちながら《星遺物-『星杖』》を墓地に送る」というのが、基本的な展開となる。
《星遺物-『星杖』》を墓地に送るには、以下の方法がある(※頻度順)。

  • 《オルフェゴール・トロイメア》でデッキから墓地に送る

  • 《星遺物の醒存》でデッキから墓地に送る

  • 《オルフェゴール・プライム》《星杯の妖精リース》《バージェストマ・ディノミスクス》等の手札コストで墓地に送る

  • 《スクラップ・リサイクラー》でデッキから墓地に送る

うまくデッキを回せれば、展開過程で自然盤面にモンスターが2体以上並ぶ。先攻1ターン目は、ひとまず場持ちの良い《コードブレイカー・ウイルスソードマン》を立てておくと、次ターン以降の大型リンク召喚などに繋げやすくなる。
《星遺物-『星鎧』》を立てられないor追加で墓地を肥やせる場合には、サブプランとして主に以下を目指す(優先度順)。

  • 《星遺物-『星杯』》を墓地に送り、次の自分のターンでのサーチを狙う

  • 《星遺物-『星盾』》を墓地に送り、次の相手ターンに蘇生する

特に《星遺物-『星杯』》はもう一つの貴重な万能サーチなので、可能な限り墓地に落として効果発動を狙いたい。
手札事故等でここまでの序盤の動きが実行できない際にも、一応以下の様な選択肢は検討しておきたい。

  • モンスターのセット→反転召喚で《星遺物-『星鎧』》特殊召喚狙い

  • 《トラゴエディア》→次ターンにコントロール奪取+手札切りからの始動


4-2.中盤

序盤で必要な準備を終え、次の自ターンを迎えることが出来れば、さらにダイナミックな展開へとつながっていく。

  • オルフェゴールによる大量展開

オルフェゴールモンスター《星遺物-『星杖』》の連鎖により、フィールドに複数のモンスターを供給できる。

  1. 《オルフェゴール・トロイメア》で《星遺物-『星杖』》を墓地に

  2. 《星遺物-『星杖』》で手札の星遺物モンスターを特殊召喚

  3. 墓地の《星遺物-『星杖』》を除外しトロイメアモンスターを特殊召喚

この基本展開に《オルフェゴール・ディヴェル》《オルフェゴール・スケルツォン》のどちらかが加わればさらに展開を伸ばす事ができる。


  • 《星遺物の醒存》の発動

前ターンで《星遺物-『星鎧』》を特殊召喚できていれば、《星遺物の醒存》をサーチできているはず。
発動時にデッキトップ5枚から1枚サーチ+残りを墓地に送るという、《苦渋の選択》に匹敵するパワーカードであり、上記オルフェゴール展開に繋げたり、《影星軌道兵器ハイドランダー》の召喚条件を満たしやすくしたりと、《灰流うらら》のないNR限定戦では暴力的。是非とも通したい。
※発動後の残存効果でエクシーズ召喚が不可能になる点は注意。


  • フィニッシャーのサーチ・サルベージ

《妖醒龍ラルバウール》《影王デュークシェード》によって《影星軌道兵器ハイドランダー》《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》などの強力なモンスターを回収する。
《妖醒龍ラルバウール》は手札を整える役割も担うことができる。
《影王デュークシェード》は自身の効果による特殊召喚の他にも、《星遺物の導き》による特殊召喚でも効果を発動できる。


4-3.終盤

中盤の動きでモンスターを大量供給した後は、各種フィニッシャーを召喚して相手の盤面とライフを圧殺する。主なカードと役割は以下(使用頻度順)。

  • 《オルフェゴール・オーケストリオン》(打点、効果無効、リソース回復)

  • 《撃滅龍 ダーク・アームド》(魔法・罠の除去、墓地調整)

  • 《影星軌道兵器ハイドランダー》(打点、除去、制圧)

  • 《スリーバーストショット・ドラゴン》(貫通、ダメステ効果無効)

  • 《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》(打点、引導火力)

  • 《パワーコード・トーカー》(打点、効果無効)

  • 《No.46 神影龍ドラッグルーオン》セット(制圧、打点)

相手側に多少の妨害手段があったとしても、手数の多いこのデッキはそれら妨害を軽々と踏み抜く。《奈落の落とし穴》も《激流葬》も甘んじて撃たせるくらいの気持ちで臨みたい。


5.各カードの紹介と採用理由

個々のカードについて、役割と採用理由、枚数の理由等に触れる。

「星遺物」モンスター

  • 《星遺物-『星鎧』》

デッキの核その1。召喚・特殊召喚時に星遺物カードサーチ。
とにかく引きたい・墓地に落としたいので3枚採用。
場のモンスターを反転召喚しても、なんなら2体リリースしてでも出したい。《機巧蛙-磐盾多邇具久》での蘇生対象も基本的にはこのカード。
打点も高く、このカード自体もフィニッシャーになり得る。
《影星軌道兵器ハイドランダー》運用時にはダブり懸念要因の筆頭なので、盤面のこのカードは不用意に墓地に落とさないこと。《撃滅龍 ダーク・アームド》の効果であえて除外する事も。
余談だが、特殊召喚条件である反転召喚は相手のモンスターでも良い。
③の使用機会は殆どない。


  • 《星遺物-『星杖』》

デッキの核その2。墓地に落ちたら手札の星遺物を特殊召喚+除外して除外のオルフェゴールを特殊召喚。
当然3枚採用。
打点にはならないので盤面に出す事は少ないが、一応ランク8の素材になる事は覚えておくと良い。
《オルフェゴール・オーケストリオン》で除外されている機械族をデッキに戻す際は、《影星軌道兵器ハイドランダー》で被り落ちする可能性を考慮してあえてこのカードを避ける場合も多い。
①を使用する場面が想像できない。


  • 《星遺物-『星杯』》

サブエンジン。墓地から除外して星遺物をサーチ。
能動的に除外可能なため2枚採用。
《星杯の妖精リース》でサーチし、その後リンク素材等で墓地に落ちた《星杯の妖精リース》の効果を発動、手札コストとして墓地に埋める動きが多い。
万能サーチは何度打っても強いので、積極的に効果を発動し、《オルフェゴール・オーケストリオン》の回収効果では選択肢の筆頭。
《機巧蛙-磐盾多邇具久》での蘇生対象で、相手がExを多用するなら選択肢に入る。ただし、そのまま場に残ると次のターンに墓地に落としてもサーチ効果を発動できないので、あえて蘇生しない場合もある。
Exメタの効果も強い。具体例として、相手の《No.97 龍影神ドラッグラビオン》の効果にチェーンして《星遺物の導き》から召喚すると、《No.92 偽骸神龍HeartーeartH Dragon》をそのまま墓地に送る事ができる。
レベルが5と低く、《星遺物-『星鍵』》の効果でアドバンス召喚する機会もあり、通常召喚時の効果で《星杯の妖精リース》2体をリクルートする動きも強い。ただ、オルフェゴールの残存効果に引っかかって発動できないことも多いので、通常召喚後はリンク素材にするより、そのまま立てて相手Exモンスターの牽制に充てる事の方が多い。


  • 《星遺物-『星盾』》

Exモンスターの効果を受けず、破壊耐性+対象耐性を持つDEF3000。
自己蘇生効果はあるもののタイミングが限定的なので1枚採用。
NR限定戦では無類の硬さを誇り、デッキによってはこれ一枚で詰む事も。
蘇生効果も強く、相手に特殊召喚を許すデメリットも、先行1ターン目など墓地にモンスターがいなければさほど気にならない。
自ターンスタンバイフェイズにこのカードを特殊召喚し、相手にモンスターを出させる事で、《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》の的を作りつつリリース要因の確保もできる。
《星遺物が導く果て》はこのカードと同じ列に置くようにしたい。


  • 《星遺物-『星鍵』》

唯一の下級星遺物。序盤の手札切り+アドバンス召喚権を増やす。
墓地から能動的に取り除けないため1枚採用。
増えた召喚権は《星遺物-『星杯』》か《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》に使う事が多い。
手札コストは「星遺物」カード指定な点に注意(n敗)。
②の効果は使った事がない。


  • 《星遺物-『星槍』》

星遺物の最高打点、兼《オネスト》。
墓地から能動的に取り除けないため1枚採用。
このカードの存在によりリンクモンスターの戦闘力を大幅に高める。マイナーゆえに突っ込んできてくれる事も多く、逆に知っている相手は攻撃を躊躇する。どっちにしろ強い。
②の効果は強さを実感しづらいが、相手にすると結構うざったい。
③は強制効果で、相手に壁を提供してしまうデメリット効果。自場のトークンも処理が結構厄介で盤面を圧迫する。トークンは《プロキシー・ドラゴン》を用いて撤去する。
《星遺物-『星杖』》と同様、ランク8の素材にもなる。


  • 《星遺物-『星冠』》

リンク先に特殊召喚できる星遺物。
墓地から能動的に取り除けないため1枚採用。
特殊召喚後はさらなるリンク召喚の素材にしたり、先攻で出した《コードブレイカー・ウイルスソードマン》と共に出し、②を活かして簡単な制圧盤面になったりする。
打点も2000と結構あるが、特殊召喚は守備表示なので即座に攻撃に加わることはできない。
③は一見強そうだが、リリースという条件が結構厳しい(《星遺物-『星杯』》を見習って欲しい)。


「オルフェゴール」モンスター

※メインモンスターのオルフェゴールは共通して、効果使用後闇属性モンスターしか特殊召喚できなくなる残存効果がある。

  • 《オルフェゴール・トロイメア》

デッキの核その3。
当然3枚採用。
闇属性機械族の墓地肥やしは勿論、打点上昇も《星遺物-『星杖』》で800アップと馬鹿にならない数値。
対象になる候補は《星遺物-『星杖』》が筆頭で、他との兼ね合い次第で《オルフェゴール・ディヴェル》《オルフェゴール・スケルツォン》《星遺物-『星杯』》も候補。また、《影王デュークシェード》でのサルベージに繋ぐ目的で《影星軌道兵器ハイドランダー》を選ぶ事もある。
効果発動には場のモンスター一体を対象に取る必要があるものの、対象は相手モンスターでも良いため効果発動できない場面は殆どない。
①の効果はインクの染み。


  • 《オルフェゴール・ディヴェル》

除外してデッキからオルフェゴールをリクルートする。
納得の制限カード、1枚採用。
打点も高く、最終盤面に残して攻撃に加わることも多い。そのため、デッキ→墓地(《オルフェゴール・トロイメア》)、墓地→除外(自身)、除外→場(《星遺物-『星杖』》)、場→墓地(リンク素材)、墓地→場(《オルフェゴール・スケルツォン》)と酷使される。


  • 《オルフェゴール・スケルツォン》

除外して墓地からオルフェゴールを蘇生する。
弱くはないのだが他2体に比べて効果発動が難しいため、枠の関係もあり1枚採用。
とはいえ墓地から特殊召喚は単純に1アド稼ぐ強効果。オルフェゴールはそれぞれ名称ターン1制限があるため、これがあるのと無いのでは手数1つ変わってくる。
……なんでこいつら全部NRなんだろう。


その他のメインデッキモンスター

  • 《影星軌道兵器ハイドランダー》

裏エース。本デッキ構築の根幹でもある(詳細は先述)。
召喚条件・効果条件に自分自身は含まれないため、このカードのみ2枚までノーリスク。よって2枚採用。
相手に与えるプレッシャーは大きく、他を囮にしてこのカードを通したり、逆にこのカードを囮に他の本命を通す場合もある。
効果使用後ランク8の素材にする事も可能だが、そのまま立たせた方が基本的には強い。


  • 《星杯の妖精リース》

初動+エンジン。
能動的に墓地からどかせるため2枚採用。
サーチ対象は《星遺物-『星杯』》のみ。ただそれだけでも十分強い。
サーチ後のこのカードをリンク素材などに使用して墓地に落とせば、自身の効果コストで《星遺物-『星杯』》を墓地に埋める事ができ、次ターン以降のサーチに繋げる事ができる。
《星遺物-『星杯』》のリクルート効果にも対応しているが、このデッキで採用している星杯は《星遺物-『星杯』』以外に《星杯の妖精リース》2枚のみ。よって、あくまで「やろうと思えばできる」程度。


  • 《機巧蛙-磐盾多邇具久》

初動+蘇生札。
能動的に墓地からどかせるため2枚採用。
いぶし銀なカードで、「召喚→《星遺物-『星鎧』》をデッキトップに→《星遺物-『星杖』》をコストに《オルフェゴール・プライム》を発動しドロー→《星遺物-『星杖』》の効果で引き込んだ《星遺物-『星鎧』》を特殊召喚」などテクニカルな動きが可能。
蘇生対象は《星遺物-『星鎧』》《星遺物-『星杯』》《星遺物-『星冠』》《星遺物-『星鍵』》に加え、一応自身も蘇生可能。


  • 《スクラップ・リサイクラー》

初動札。墓地に機械族を埋める。
能動的に墓地からどかせないため1枚採用。
初動としては最強カードで、「召喚→《オルフェゴール・ディヴェル》落とし、効果で《オルフェゴール・トロイメア》リクルート→2体素材にリンク召喚→《オルフェゴール・トロイメア》効果で《星遺物-『星杖』》落とし→手札の星遺物特殊召喚→《星遺物-『星杖』》効果でオルフェゴール帰還→リンク2+星遺物+オルフェゴールを素材に《オルフェゴール・オーケストリオン》」まで繋がる。
正直強過ぎるので、コンセプト無視で2~3積みしたい……が、枠が足りないコンセプトを重視し今回は1枚にとどめた。
墓地肥やしは特殊召喚にも対応しているものの、時の任意効果なのでタイミングを逃す点は注意。


  • 《妖醒龍ラルバウール》

フィニッシャーサーチ要員。
自己蘇生可能だが受動的なため1枚採用。
壁役+手札整理+サーチを1枚でこなす。サーチ対象は勿論《影星軌道兵器ハイドランダー》だが、そのためには場に闇属性・機械族が存在する必要がある
一応自身も参照できるため、闇属性・ドラゴン族は安定してサーチ可能。このデッキでは《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》が該当する。
また属性・種族の参照は相手モンスターでも良いので、意外なカードをサーチできる。マスターデュエルだと選択時に示してくれるので見逃さない。


  • 《影王デュークシェード》

フィニッシャーサルベージ要員。能動的に墓地からどかせないため1枚採用。
上級闇属性なら召喚時になんでも回収可能と応用幅が広く、特殊召喚にも対応するため《星遺物の導き》との相性も良い。自身の効果で手札から特殊召喚もできるため、色々と融通が効く。
一方で、制約効果がネックになることも多く、《星杯の妖精リース》や《バージェストマ・ディノミスクス》を出したターンには使用できない。特に《バージェストマ・ディノミスクス》は《星遺物の導き》にチェーンできてしまうのでうっかりしやすく、せっかく《星遺物の導き》でこのカードを召喚しても効果発動できない、といったミスが多発する(n敗)。


  • 《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》

裏エースその2。能動的に墓地からどかせないため1枚採用。
NR限定戦では屈指のパワーカードであり、高レベルのモンスターを多数特殊召喚するこのデッキでは存分に活躍を見込める。
アドバンス召喚時の効果が強力であるため、《星遺物の導き》では直接特殊召喚する以外にも、《影王デュークシェード》であえて手札に戻して召喚する動きも考慮したい。
《星遺物-『星盾』》との相性の良さは先述。


  • 《トラゴエディア》

手札事故回避要員。能動的に墓地からどかせないため1枚採用。
デッキの性質上、手札事故の際には必然手札が多く、このカードの攻撃力を維持しやすい。
コントロール奪取効果も、モンスターのレベルがバラけているこのデッキとの噛み合いは良く、同時に手札を切ることもできる。
レベル7・8であれば、そのままエクシーズにつなげる事も可能。


「星遺物」関連の魔法・罠

※魔法・罠は《影星軌道兵器ハイドランダー》の条件に関わらないので枚数に制約はない。

  • 《オルフェゴール・プライム》

超優良ドロソ。
1枚でも多く引き込みたいため3枚採用。
コスト墓地に送りたいのは、各種オルフェゴールや《星遺物-『星杖』》《星遺物-『星杯』》《星遺物-『星盾』》辺り。
実践する機会は多くないが、フィールドからもコストを賄うことができるため、中盤以降で引いても腐りにくい。


  • 《星遺物の醒存》

最強カードにしてキーカード。このデッキの意義とも言える。
当然3枚採用。
18/40を星遺物占める本構築での発動成功率は、初手起動時(山札35枚)で期待値95.9%(※リンク先ツールを用いて計算)とほぼ確実。成功すれば実質《苦渋の選択》《スネーク・レイン》《針虫の巣窟》並のバリューが見込めるので、NR限定戦においては圧倒的なアド差を叩き出す。
正直、これが制限に入っていないのが信じられない。
使用後の残存効果でリンク召喚以外のEx召喚が不可能になる点だけは注意。もっとも、メインでの特殊召喚は一切制限しない上、リンク召喚がメインのこのデッキでは殆ど気にならない。


  • 《星遺物が導く果て》

リンクモンスターを星遺物リクルーター化する。
同名カード制限があるので1枚採用。
《星遺物-『星鎧』》《星遺物-『星杯』》のサーチ効果で持ってきておいて、リンク召喚の直前に発動しておくと相手の召喚反応系罠を牽制できる。破壊だけでなく、「フィールドを離れたとき」なのも至れり尽くせり。
リクルーター対象となる星遺物に制限は無いため、いつもの《星遺物-『星鎧』》や高打点の《星遺物-『星槍』》をリクルートすることで戦線を維持する。


  • 《星遺物の導き》

スペルスピード2で2体を完全蘇生させる最強カード。
3枚でも良いくらいだが、罠なのと初動で使えないため2枚採用。
このカードとシナジーする特殊召喚時効果を持つモンスターを意識的に多く搭載しているので、墓地の落ち方次第で柔軟かつ強力な動きを実現できる。特殊召喚時の誘発効果持ちだと《スクラップ・リサイクラー》のみタイミングを逃すが、それ以外であればチェーン2以降での特殊召喚でも効果に遜色はなく、相手の魔法罠除去を完全にかわす事ができる。
《影星軌道兵器ハイドランダー》との組み合わせも重要で、除去効果発動時のコストで同名カードが墓地に送られてしまった場合、このカードをチェーンして該当モンスターを特殊召喚することで、除去を有効化する事ができる。


その他の魔法・罠(汎用枠)

  • 《バージェストマ・ディノミスクス》

NR限定戦における、汎用除去カードの雄。
被り過ぎるのも弱いかなと2枚採用にしているけれど、《迷い風》をこのカードと交換するのもあり。
モンスターだけでなく、このデッキの苦手な永続魔法・罠を撤去できるのは大きな強み。
加えてこのデッキでは「手札コストでカードを捨てる事が初動の安定化に繋がる」「墓地肥やしの際の有効牌になる」という利点もあり、全く無駄がない。


  • 《迷い風》

Exメタを意識した効果無効カード。
NR限定戦ではやや腐りやすいこともあり1枚採用。
とはいえ、コンバットトリックと効果無効を1枚で兼ねるのは強力。ATK半分は永続であり、食らったカードは実質的に「フィールド上で除去した」みたいな存在になる。
《バージェストマ・ディノミスクス》と同様、墓地バリューも含めての採用。


エクストラモンスター

※メインモンスターと同様、オルフェゴールの残存効果を意識し、原則として闇属性に採用を絞っている。

  • 《撃滅龍 ダーク・アームド》

このカードを容易に召喚できることが【星遺物】の明確な強みでもある。
1枚採用だが、強力なので追加しても良いかもしれない。
総攻撃前に伏せカードを除去する露払いの役目を果たす。ターン制限なしという破格の除去効果に加えて、《影星起動兵器ハイドランダー》の墓地調整も兼ねるという相性の良さ。
効果使用後は攻撃できなくなるので、リンク素材にしてしまうことが多い。


  • 《No.46 神影龍ドラッグルーオン》

  • 《No.97 龍影神ドラッグラビオン》

  • 《No.92 偽骸神龍HeartーeartH Dragon》

  • 《No.84 ペイン・ゲイナー》

  • 《No.77 ザ・セブン・シンズ》

おなじみ《No.46 神影龍ドラッグルーオン》セット。
各1枚ずつ採用。
しかし強力ではあるものの、ランク8特化デッキではないのであまり使用機会がなく、割いている枠に見合っているかというと微妙ではある。
ただ、オルフェゴールの闇属性制限も踏まえると他に入れたいExがある訳でも無いので、現状は上振れ狙いで搭載している。


  • 《星杯竜イムドゥーク》

蘇生した《バージェストマ・ディノミスクス》を適切なリンク素材に変換するリンク1。
1枚採用。
相手の召喚位置によっては擬似《サクリファイス・アニマ》の様にも使える。
墓地送り時の効果も用途が無い訳ではなく、手札の星杯を出して次のリンクに繋げる。総じて潤滑油の様な一枚。
オルフェゴールの残存効果には注意。


  • 《プロキシー・ドラゴン》

《星遺物-『星槍』》の強制効果で出てしまったトークンを処理するためのカード。
1枚採用。
相手からトークンを送りつけられた場合、その対策にもなる。召喚条件の緩さに加えてこのカードはリンクマーカーの位置が良く、次のリンクに繋げやすい。
効果はほぼおまけ。
オルフェゴールの残存効果には注意。


  • 《ペンテスタッグ》

リンク先に貫通効果を付与する。
1枚採用。
《オルフェゴール・オーケストリオン》《星遺物-『星槍』》等の存在から戦闘には強い一方破壊効果はそこまで多く無いため、無難に守備表示を撒かれるとダメージが通りにくい。よって貫通効果が生きてくる。
地味に攻撃力も高く、このカード自体も打点に十分貢献できる。


  • 《コードブレイカー・ウイルスソードマン》

NR限定戦の汎用リンク2。
基本的にこのカードを出す事になるので2枚採用。
単純に2300打点の優秀さと、破壊時の緩やかな蘇生効果、いずれも優秀。一度蘇生後はフィールドから離れると除外されるのも、《影星起動兵器ハイドランダー》の条件を阻害しない点で相性が良く、無理なく複数展開できる。
《コードブレイカー・ゼロデイ》を採用すれば①も生きてくるが、今回は採用を見送った(枠がない)。


  • 《スリーバーストショット・ドラゴン》

《ペンテスタッグ》と同様、貫通効果を見込んでの採用。
1枚採用。
ダメージステップ時の無効効果は意外と役立つ場面がある。
(③の効果はこのデッキでは活かしづらい)


  • 《パワーコード・トーカー》

NR限定戦での汎用リンク3。
1枚採用。
モンスター一体の効果無効と、ダメージ計算時の攻撃力上昇で、戦闘・効果両方の対処が可能。特に、頻出する《No.97 龍影神ドラッグラビオン》《No.92 偽骸神龍HeartーeartH Dragon》を1体で解決できる点は大きい。
オルフェゴールの残存効果後はリンク召喚できないので注意。


  • 《オルフェゴール・オーケストリオン》

NR限定戦唯一のリンク4であり、このデッキの表エース。
2枚採用。
戦闘・効果破壊耐性、リンク先の敵モンスターのステータスゼロ化と効果無効。いずれも非常に強力であり、フィニッシャーとしてふさわしい。
召喚はそれほど困難な訳でもなく、場合によっては複数体並べる事も。
また、一度蘇生制限を満たせば各種オルフェゴールの効果で蘇生・帰還が可能なのも強み。
②効果はデッキ全体の継戦能力を向上させる意味でも強力。相手モンスターがいない場合にも、リソース回復目的で発動する場合がある。


6.その他採用候補カード

  • 《星遺物-『星櫃』》

  • 《星遺物の守護竜メロダーク》

採用を見送った星遺物。
《星遺物-『星櫃』》は①効果の発動条件が受け身で、使用機会が殆ど無かった。
《星遺物の守護竜メロダーク》は出せさえすれば強いのだが、風属性である事からオルフェゴールの残存効果に引っかかる事、《妖醒龍ラルバウール》のサーチ対象から外れる事などから採用を見送った。


  • 《星杯の守護竜》

《星杯の妖精リース》からサーチできる手札誘発で、《星遺物-『星杯』》からのリクルート対象でもある。
ただやはり全体的なスペックの低さは否めない。②の効果も通常モンスターを追加で入れる必要があり、今回の構築とは噛み合わないと感じた。


  • 《オルフェゴール・カノーネ》

除外して手札からオルフェゴールを召喚する。手札からなのでカードアドバンテージは獲得出来ず、他のオルフェゴールに比べて一歩劣る。
☆1チューナーでもあり、うまく活用すれば面白そうではあるが……現状NR限定戦はシンクロモンスターがそこまで強くないため、強く使いづらい印象を受けた。


  • 《鉄騎龍ティアマトン》

  • 《限界竜シュヴァルツシルト》

  • 《混沌帝龍-終焉の使者-》

《妖醒龍ラルバウール》でのサーチ対象。
《鉄騎龍ティアマトン》は奇襲性能の高い汎用除去。
《限界竜シュヴァルツシルト》は後攻でのランク8素材として優秀。
《混沌帝龍-終焉の使者-》は単に3000打点としてだけでなく、いざとなれば全リセットから墓地リソース差で有利を取りに行く事ができる。
いずれも強力だが今ひとつ決め手に欠け、また墓地に送られた際のバリューが弱いため採用を見送った。構築全体を闇ドラゴンに寄せるならアリ。


  • 《ダーク・クリエイター》

《影星起動兵器ハイドランダー》ポジション。こちらは1枚でランク8を立てることが可能。また、蘇生制限を満たせば再利用できるのもメリット。
ただ「自分フィールド上にモンスターが存在しない場合」という点が重く、動き始めにしか使えないのがネックになった。
トップデックでのバリューは高いので、これはこれでデッキを組んでみたくなる。


  • 《創生の預言者》

  • 《死者転生》

《影星軌道兵器ハイドランダー》のサルベージ要員。《死者転生》は万能サルベージ。一方の《創世の預言者》は最上級モンスターという制限があるが、上級の多い構築ゆえにこちらも対応範囲はそれなりに広い。
《創世の預言者》は召喚権を食うことと、起動効果ゆえの遅さがネック。《激流葬》など撃たれると効果発動自体ができず、《星遺物の導き》も若干噛み合わない。
その点《死者転生》は魔法ゆえの速効性があるものの、こちらは墓地に落ちた場合のバリューが低いのが懸念点。
両方とも、初動には使えないというのもマイナスで、枠の都合もあり抜けてしまった。


  • 《ライトニング・ボルテックス》

強力な全体除去。特に対象耐性の強力な《No.97 龍影神ドラッグラビオン》を《No.92 偽骸神龍HeartーeartH Dragon》ごと除去できる。環境次第では《バージェストマ・ディノミスクス》辺りと入れ替えることになるか。
魔法カードゆえ速効性があり、手札を切れる事から初動補助にもなる。


  • 《サイクロン》

言わずと知れた汎用魔法罠除去。
真竜が《次元の裂け目》《帝王の溶撃》《召喚の呪詛》辺りを使ってくるので、その対策を厚く見る場合には入れ替え候補になる。


  • 《RUM-幻影騎士団ラウンチ》

効果を使用した《撃滅龍 ダーク・アームド》をランク8に変換できる。
決まれば間違いなく強いのだが、このカードのサーチ方法がないのが問題(幻影騎士団のサーチカードはいずれもSR)。墓地に落ちた時のサルベージ手段はあるにはあるものの、構築を歪める事になるので実装できなかった。


《オルフェゴール・バベル》

各種オルフェゴールモンスターの効果を相手ターンでも使用可能にするフィールド魔法。手札コスト1枚で墓地から回収もできる。
本家オルフェゴールではキーカードであり、効果自体はかなり強い。ただ、NR限定戦におけるオルフェゴールは展開札とマーカー2箇所に作用するのみの《オルフェゴール・オーケストリオン》なので、相手に対する妨害としては心もとない。
墓地から回収できるため1枚採用でも良いかとも思ったが、NR環境にはオルフェゴールのサーチ手段が無い。ゆえにこのカードに頼るなら3枚採用して引く確率を上げたく、そうするとデッキ枠を圧迫するので不採用とした。


  • 《星遺物に蠢く罠》

デッキリソースを回復しながら2ドローできる。
長期戦を見据えるなら1枚は欲しいカードで、任意のタイミングでサーチが可能な事もあり利便性は高い。
ただ、実感としてこのカードが必要になるほどの長期戦になる事は少なく、リソースを回復させる前に相手の手数が尽きるので、ややオーバーキルなカードという印象。
《星遺物の醒存》の確率を高める41枚目として採用するのは良いかもしれない。


7.運用面での補足・注意事項

いくつかのカードには使用ターン・使用後の特殊召喚に制限をかけるものがある。

  1. オルフェゴール : 効果使用後闇属性しか特殊召喚できなくなる残存効果。

  2. 《星遺物の醒存》 : 使用後リンクモンスターしかExデッキから特殊召喚できなくなる残存効果。

  3. 《影王デュークシェード》 : 効果使用ターンは闇属性しか特殊召喚できない制約効果。

これらを失念していると思うように展開できない場合がある。特に頻出する状況はこの辺り。

  • 《星遺物の醒存》使用後に《撃滅龍 ダーク・アームド》は召喚できない。

  • 《星遺物の導き》で《影王デュークシェード》を対象とした後、チェーンして《バージェストマ・ディノミスクス』を蘇生させると、《影王デュークシェード》の効果は発動しない。

  • オルフェゴールの効果を使用したターン、アドバンス召喚した《星遺物-『星槍』》がフィールドを離れても《星杯の妖精リース》はリクルートできない。

仕様を把握していないとマスターデュエルのバグと勘違いしたりして、精神衛生上もよろしくないので、押さえておきたい。


8.終わりに

筆者は9期半ばで一度引退したマスターデュエル復帰勢で、まともなデッキ構築は5年以上ぶりであった。今回のデッキは、一枚一枚のカードの役割や採用理由を吟味し、自分なりに納得の行く構築にたどり着くことが出来た。長らく忘れていた「自分でデッキを練る楽しさ」を思い出した。
NR限定戦はカード資産の障壁も低く、まさに「自分でデッキを練る楽しさ」を体験するにうってつけである。また環境も煮詰まってはおらず、どんなデッキが強いかは未知数の部分も多い。
このデッキについても、環境や個人の嗜好に合わせた改良はまだまだいくらでも可能だろうから、「これが正解」という訳ではない。もしよければこのデッキをひとつの参考として、各々なりの改良を加えてみて欲しいし、その結果として少しでも多くの人に「自分でデッキを練る楽しさ」を知って貰えれば幸いである。

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