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なつの海
パラソルの影
青のワンピースに白のパンプスの私
風になびくウェーブがかった長い髪
パラソルの影にサングラスを外しながら、入ってくる、あなた。
25歳、なつ。
宏武さんが好きになってくれて、私が救われてる。
細くて、美しい顔、ふわふわして見えたり、適当に見えても、凛とした芯がある。得意なものや好きなものがある。
そんな女の子には一生敵わなくて。
私のまま、誰かの憧れになってみたい。素敵な女性だなと、影のある人だなと、思われてみたい。
魅力的な生
家族と社会は、現実の世界なんだと思う。
そしてときに、いつもとは違うものや人に触れて、楽しかったなぁ、でもそろそろ帰りたいな、なんて思うんだろうな。
何をしていても、私は私。あなたはあなた。
4月1日、快晴。満を辞して向かう。
社会人になって1年が経過した。ちゃんと1年働くことができた。立派な新人ではなかったと思うけど、とりあえず辞めなかった。えらい。みんなもね、えらい。
ここ1年、目の前のことに必死すぎて、心が固く冷たくなって、感受性がひどく弱くなりやすい時期だったと思う。
それでも、なくなったり、消えてしまったわけではない。ただ、隠れてしまっているだけ。
満を辞して向かったの
春を迎える。
これから先、あなたの帰る場所になれたらいいな。
この世には、沢山の素敵な人たちがいて、たまに触れ合っては非日常を味わってわくわくしたりする。
だけど、それはほんの一瞬の喜びで、ほとぼりが覚めれば家に帰りたくなる。物語の小さな主人公が、外の世界に遊びに出かけて、お母さんにあいたくなる夕方のように。あなたの元で眠りたくなる。
全身全霊で、全力の感謝を。
良きことばとおもい
あなたは大丈夫。ここに居ていいんだよ。
なんで彼のことが好きなの?と聞かれた時、色々考えて落ち着く答えは、
「彼が私のことを好きだから。」である。
約5年前の上京したての頃、心細く、過去に後悔ばかり抱いて過ごしていた私に、「ここに居ていいんだよ。こっちにおいでよ!」をくれたのが彼だった。
私は楽器が上手いわけでもないし、彼にとって後輩とはいえ親切にしなくてはいけない義務もない。
それでも、この場所にようこそ!をしてくれた。
次の年
夕陽に照らされて、
長くウェーブのかかった髪が風に揺れてる。
顔には、ささやかな微笑みを浮かべて。
きっと大丈夫。
すべては過ぎゆく風のように、ただそこにいて、
その中のいくつかはふらいばいと私とすれ違ってゆく。
振り返るとそこにはあたたかい風がただ、ただあるだけ。
恋のお話
さよなら、セブンイレブン。
大好きなセブンイレブンがなくなった。
こっちに越してきてから、幾度となく足を運んだセブンイレブンであった。
喫茶店のバイトで朝早い時は、白髪混じりの優しそうなおじさんがレジ番をしていた。
夜番は、声がとても美しく、確実に、的確に仕事をこなす女性だった。とても心地よくかっこいい人で、想いを伝えたこともあった。
昼に行くと元気なギャルのおばさんが手際よく品をレジに通してくれた。私と友達がシルバニ
女はきっと、ずっと男の自由さに憧れて、
時に憎み、でも時に心揺らし、涙するほど愛しながら、
どの時代もそれぞれの在り方を探し続けてるんだろうな。
練習に行くと、言葉が溢れてくる。