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new moon poem 05

毎月一回、新月に更新する詩と写真の連載。今月のテーマは、「zoom飲み会」です。

「箱庭」

インターネットの向こうで
だれかが笑っている、
こちらをずっと観ている。
時間はつねに平等なのだとして、
この格子で区切る人びとの命は
五センチ角に切り取られるんだ。
そういった世界になることを望んでいる。
みんなはどうか知らないけど。

「飲み込めば
消えてなくなる、
あなたは、
砂糖菓子みたいなものよ。
生きてゆくには夢はいらないし
刃のような言葉で傷つく必要もない。
すべて決まっているの、
太陽が登るように
水が無くならないように
決まっている、権利なの。」

言葉を一説声に出すたびに
目の前のきみのまつ毛が揺れる、
どんなにちいさなピクセル数でもわかる、
だってわたしたち親友だから。

わたし(たち)はシングルベッドに埋もれたまま
ため息と深呼吸を繰り返す。

アラームを鳴らすの、やめた。
サイドテーブルに氷を入れたグラスを置いて
少しずつ溶けるたびに当たる音で
目を覚ましたい。そのほうが自然だし、孤独だから。

人間はいつだって孤独なのだから、
五センチ角に区切ったいのちの眼差しを
愛したっていいだろ。減るもんじゃないし。

おやすみ、と虚無が泣いた。

***

こんにちは。小林です。
1ヶ月って早いですね。もう更新日か…!
この1ヶ月はほんとうに精神が不調でした。さいわい仕事も落ち着いていたので、ぼんやりと天井を見ながら1日を過ごしたり、ばあちゃんとお茶会をしたり、おかしをたべたり、たまに散歩したりして、どうにか心の均衡を保つようにしていました。

さいきん、大学の友達とzoom飲み会をしました。4時間近く話したんじゃないかな。みんなで筋トレしたり、コテージに泊まりたいねって話したり、お酒飲む人もいればお茶を飲んだり、いっしょに歯磨きしたり、すごく楽しかったです!でも、月に一回くらいでいいかなあ。

みなさん、1ヶ月よく生き延びました。また来月、星のきれいな夜にお会いしましょう。

※次の更新は6月21日です。

サポートの意味があまりわかっていませんが、もしサポートしていただいたら、詩集をだすためにつかったり、写真のフィルム代にとんでゆきます。