ジョンソンアンドジョンソン(JNJ) 2024年2Q 決算&カンファレンスコールまとめ
会社概要
会社名:
Johnson & Johnson($JNJ)
業界:
医薬品、バイオテクノロジー、医療機器
本社:
ニュージャージー州、アメリカ
上場年:
1944年 (NYSE)
概要:
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、1886年に設立された世界最大級の総合医療製品企業です。
医薬品、医療機器、そして消費者向けヘルスケア製品を開発・製造・販売しています。
現在、約134,000人の従業員を擁し、世界中で事業を展開しています。
特に医薬品分野では、がんや免疫疾患、神経疾患、感染症、心血管疾患、代謝疾患の治療薬を提供しています。
また、医療機器分野では、心血管ケア、整形外科、神経血管ケア、一般外科および視力ケア向けの製品を取り扱っています。
事業内容:
3つの主要な事業セグメントで活動しています。
医薬品セグメントでは、免疫疾患、がん、神経疾患、感染症、心血管疾患、代謝疾患の治療薬を開発・販売しています。
医療機器セグメントでは、心血管ケア、整形外科、神経血管ケア、一般外科、視力ケア向けの製品を提供しています。
消費者向けヘルスケアセグメントでは、スキンケア、ベビーケア、オーラルケア、OTC医薬品、栄養補助食品などの製品を取り扱っています。
類似企業:
武田薬品工業株式会社 (日本) 、ファイザー (アメリカ)
公式HP:
https://www.jnj.com
決算
⭕️EPS:実際$2.82 予想$2.70
⭕️売上高:実際$22.4B 予想$22.34B
前年同期比売上高成長率:4.3%
ガイダンス:
❌2024年通期EPS:実際$9.97-$10.07 予想$10.29
❌2024年通期売上高:実際$88B-$88.4B 予想$88.65B
Memo:
超大ヒット医薬品であるステラーラ、インベガ・サステナ、ダルザレックスが好業績に貢献し、ニュージャージー州ニューブランズウィックに拠点を置くヘルスケア業界の巨大企業が、収益でウォール街の予想を6000万ドル上回りました。
来年に米国で後発医薬品が登場するステラーラが29億ドル(前年比約3%増)の売上を計上し、ブルームバーグが集計したコンセンサスデータを上回る業績を達成したことにより、同社の第1四半期の売上高は224億ドル(前年比約4%増)となった。
一方、多発性骨髄腫治療薬「Darzalex」は、Genmab(GMAB)と共同販売しており、29億ドルの売上を計上した。
抗精神病薬「Invega Sustenna」は、それぞれ前年比約18%増、約2%増で11億ドルの売上となった。
その他の注目すべき JNJ 製品である、レジェンド・バイオテック(LEGN)とリガンド・ファーマシューティカルズ(LGND)とそれぞれ提携して販売されているがん細胞治療薬「Carvykti」と二特異性抗体「Tecvayli」は、それぞれ前年比約60%増、約43%増となる1億8,600万ドル、1億3,500万ドルの売上を達成した。
しかし、バイエル(OTCPK:BAYZF)と共同販売している血液サラサラ剤「Xarelto」の売上高は、前年比約8%減の5億8700万ドルとなった。
JNJのMedTech部門は、前年比約4%の事業成長にもかかわらず、コンセンサス予想の82.2億ドルには届かず、80億ドルを売上増に計上した。
この拡大は、同社の最近の心臓デバイスメーカーShockwave Medicalの買収を含む、買収と売却による0.4%のプラスの影響によって牽引された。
前回と同じ1.24ドル/株の四半期配当を発表。
カンファレンスコール
要約
1.冒頭のコメント
CEOのホアキン・デュアトは、第2四半期の業績に満足しており、今後の成長見通しについて自信を示した。
ジェシカ・ムーアは、詳細な業績報告の前に、将来の事業や財務業績に関する見通しについて言及し、リスクや不確実性についても触れた。
2.戦略と取り組み
医薬品部門では、新製品の発売や主要ブランドの成長に注力しており、特に多発性骨髄腫治療薬の成長が顕著であった。
医療機器部門では、循環器領域での電気生理学や新製品の導入、戦略的買収により成長を続けている。
Shockwave社の買収や新製品の発売により、ポートフォリオを強化している。
3.市場の動向とマクロ経済要因
経営陣は、中国市場における不確実性や反腐敗キャンペーンの影響を認識しているが、長期的には成長市場として引き続き注目している。
全体的には、グローバルな成長機会を追求しつつ、現地の課題に柔軟に対応する姿勢を示している。
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