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なるべく手軽にメカキーを弄って遊ぶためのメモその①

 表題の通りです。でも私なんぞが書かなくても他の人がもっとわかりやすいまとめを作っているのでは? と思った。それはそう。
その場合最下段のおれセレクトで「ハハーこういうのもあるのね」と思っていただければと思います。

知ろう

メカニカルキーボード、何?

 キーボードの種類のひとつです。メンブレン、静電容量無接点、パンタグラフなど色々あるうちの一つです。キースイッチというものを使用して入力を行っているキーボードがそれにあたります。

メカキーのキーの下にはこやつが配されている ちいかわは配されていない


キースイッチ(「軸」)ざっくり紹介

いわゆる「軸」について以下のような種類があります。お店でよく見るやつとかをざっくりと。

キースイッチには2種類あります。

  • Cherry MX(互換含む)タイプ
    上記写真のような、キーキャップと+型の突起で接続するようなスイッチです。入力におよそ2mm、底まで4mmほどの入力距離があります。(travelと表記します) ドイツCherry社が特許持ってたけどその特許が切れたので、世界各国各社いろんなバリエーションを付けたのを作っては売りしています。

  • ロープロファイルタイプ
    上記Cherry互換スイッチより低い高さのメカニカルスイッチで、いくつかのタイプがありますが、どれもCherry互換スイッチよりtravelが短く、より素早く軽いキータイプができるようになっています。ただ、Cherry互換スイッチと構造が異なるので相互互換性はありません。

それぞれのスイッチの中、それぞれの特性を区別すると、おおむね以下のようなバリエーションがあります。

  • 赤軸(リニア)
    底までなめらかにスッと押せるスイッチ。押下圧は概ね45g。メンブレンからだと軽く感じるかもしれない。写真の左、黄色いのはいわゆる「黄軸」でこちらは押下圧50g程度でやや重く、WASD待機していてアッ押ささっちゃった! てな事故が減るかも? ただし初期搭載されているキーボードは結構少ない。

リニア(ふつう)
  • 黒軸(リニア)
    赤軸に比べ押下圧を上げたタイプ。大体55g~60g程度。メンブレン並かそれより少し押しごたえがあり、手の力が強いマンにおすすめ。また、底まで行かないようにいい感じに打つといい感じらしい。(撫で打ちというそうです)私はできないのでよくわかりません。私には少し重いが、海外キーボード配信の人とかは割と人気。いい音が出るスイッチが多い。

リニア(おもめ)
  • 茶軸(タクタイル)
    タクタイルとは触覚という意味。実際入力するあたりでコクッという段落があり、今キーを打ちましたよって感じがするタイプ。入力感覚はいちばんメンブレンに近いかも? 押下圧は大体50g。もっとバネが重く段落も大きい強タクタイルスイッチもある。cherry茶軸はかなり段落がおとなしい。

  • 青軸(クリッキー)
    スイッチが入力されるときにスイッチの中で分割されたパーツが動き、ボールペンを押した時のようなカチッとしたクリック音と感覚が伝わるスイッチ。メカニカルキーボードといえばこれのイメージの人も多そう。キーそのものの押下音とクリック音がするので職場などで使えないやつ。打鍵感は意外と軽快。押下圧は50g行かないくらい。

タクタイルとクリッキー
  • 銀軸(スピードリニア)
    リニアスイッチの中でもtravelが短く、押下圧が低いもの。筆圧弱めマンとか脱腱鞘炎とかFPSとか音ゲーとかとにかくフェザータッチなのがいいなって人向け。押下圧は35gとかその辺。

リニア(かるめ)

これらの基本的なキースイッチの他、いろいろな会社からいろいろな種類のバリエーションが出ており、これらをああでもないこうでもないと選ぶのも楽しみの一つです。使ったことのあるストアのリンクを貼っておきます。他にもいろいろあるから調べてくれ。

余談。キーボードの他の形式をざっくり説明すると、こんな感じ。

  • メンブレン:PC買った時についてくるやつ。キーの下にゴムのドーム的なものがあり、それがペコッと凹むと入力がオンになる。安いものが多い。

  • パンタグラフ:ノートPCとか薄型キーボードのやつ。キーが電車の上にあるひし形(◇)みたいなやつで支えられており、押すとその◇がペチャ…となり入力がオンになる。キーストローク(入力までの距離)が少ない。

  • 静電容量無接点:リアルフォースとかHHKBとかの有名どころのやつ。接点がなく電極と電極が近づくと入力がオンになる。なめらか・高耐久・高信頼だが、お値段はお高め。

ゲーミングキーボードとなんか違うんか

 ぶっちゃけあんま違いません。つうかゲーミングキーボード自体結構「自称」みたいなとこあります。
 キースイッチの中にFPSや音ゲーなど高速入力に向いているものがあり、それを利用したものが特にゲーミングと称されているのではないかなと思っております。以下、いわゆるゲーミング要素としては

  • スピードタイプのスイッチを使っている(いわゆる銀軸)

  • 光る

  • Nロールキーオーバー機能(複数キーの同時入力)

  • コンパクトサイズ(60%、65%、TKLなど、フルサイズのキーボードよりキー数が少なく、省スペースで、その分マウスの可動域を確保できる)

  • ポーリングレートが高い(入力をスキャンしてPC等に送る回数)

などがあげられるでしょう。主にゲームに使用するなら、これらの機能を搭載している機種の方がいいかもしれません。光んなくてもいい? 光んないより光ったほうがよくない?(諸説ある)


手に入れよう

1.家電量販店で眺めたりしよう

 ヨドバシカメラとかビックカメラとかではゲーミングギアコーナーができてるところも多いと思うので、まずはそういうとこで実際にカチャカチャ弄ってみて、自分の傾向と対策を練るのがよろしいかと思います。
どのスイッチがいいのか、どの配列がいいのかは個人の趣味によるところ大なので、やはり触ってみないと難しいと思います。

(番外編)都心に行ける人向け

 大都会はお店も多い みんな知ってるね

2.ネットショップで眺めたりしよう

メカキー扱ってる通販サイト、私が知っててちょいちょい眺めるところをいくつか貼ります。

Amazon

 あと海外サイトになるけどアリエクスプレスとかKPrepublicmechkeysとかをだらだら眺めてヘエーッこんなのあるんだとかしています。買ったことがあるのはアリエクと、アリエク経由でKPrepublicだけですが。
 なおAmazonで怪しい中華メーカーのを買うのは結構なぼったくり販売奴もいるのである程度機種番号とかメーカーで調べてからの方がいいと思います。Amazonで買うならE元素とかRedragon、Royal Kludgeあたりかな。これらのメーカーのは他国でも販売しているのと、YouTubeに購入・改造動画が出ているので。

3.買おう

 情報収集できましたか? それではいい感じのやつを買いましょう。購入する時見るべき場所は以下の通りです。

  1. 配列
    キーボードには日本語配列(JIS配列)や英語配列(US ANSI)、ISO配列なんてものもありますが、どれがいいかまず決めましょう。

    • 日本語配列:
      メリット→なじみがある、変換・無変換キーなど他にないキーがある
      デメリット→キーキャップの替えの選択肢がほぼない

    • 英語配列:
      メリット→色々なキーキャップが販売されている、人によっては打ちやすい
      デメリット→なじみがない人の方が多い、仕事で使うPCによってはキーボードの設定を入れ替えられないため不便

  2. サイズ
    使用用途によってテンキー必須とかFPSやるからできるだけコンパクトにとか求められるサイズが変わります。特にゲーミング用途ならコンパクトサイズ+外付けテンキーを使う手とかもあります。

  3. スイッチの種類

  4. キーキャップの素材(ABS or PBT)
    一般的にABSは安価でテカりやすく、打鍵音は高めのものが多いです。文字がLEDの光を通すシャインスルーのものもだいたいこれ。
    一方PBTはやや高価だが皮脂などに強く、テカリにくく、打鍵音は低めになる一方、成型が難しいのでスペースバーが反ってたりすることもあるらしい。熱やアルコールなどにも強いらしいのでお手入れしやすいかも。

  5. 金属筐体かプラスチック筐体か
    打鍵音に強めに影響します。一般的には金属筐体の方が硬く、粒が詰まった音になるが、反響音も増幅するため対策が必要な場合があります。

  6. 有線or無線(有線ならケーブル着脱式かどうか)
    一般的にはUSB-Cあたりの着脱式の方が便利だしケーブルもこだわれます。無線もいいね。

  7. ホットスワップかはんだ付けか
    ホットスワップ採用のキーボードはキースイッチの端子がソケットで基盤と接続されていて、取り外しが容易に行えます。これができると、キーが1カ所不調になってもその部分を交換することで使い続けられることができたり、好みのスイッチに入れ替えることなどもできます。
    ただし、一部のソケット(主に格安中華メカキーで使用されている丸い穴のソケット)は使用できるスイッチが限られており、注意が必要です。=←こういう形のソケットならほぼすべてのキースイッチが使えます。

  8. 制御ソフトウェアがあるかどうか
    LEDの光り方を制御したり、キーの割り当てをいじったり、CapsLockを封印したりできるソフトウェアが提供されている場合があります。が、格安メーカーのものだとそのソフトウェアがチョトコワイ…場合も…あります。Keychron Qシリーズはオープンソースのファームウェアに対応しているのでご安心だったりします。

でもまあぶっちゃけ最終的には見た目とか音とかでアッいいですねこれってなったやつがいいと思います。多分。


(オマケ)おれセレクト

ここらで今私がイイナーと思ってるやつを貼っておしまいにします。参考になれば幸いです。

96%サイズの全部入りだけどコンパクト! みたいなゴリラみを感じて96%欲しいなと思ってるんだけどその中でもやたら安いRKの。スイッチプレートとPCB基板の間に緩衝材がないのでその辺いじるとちょっとかかっちゃうかなという感じ(アリエクで1500円くらいで売ってる)

こちらも96%。GMMK Proでおなじみグロリアスの96%で光るし強い。実機を軽く店頭でいじった感じつくりもしっかりしてて、スイッチルブしたらかなりよさそうだなーと思った。スタビライザーが基板にセットするタイプなのもよい。あと見た目がよく、見た目が良い。

最初の一本目なら非常におすすめできるPulsarくん。ゲーミングマウスも好評らしいです。円安でぼちぼち値上げするらしいから今が買い時おじさんが出現する。「円安で値上げするらしいから今が買い時」 わたくしも1本目に買い、非常によく、ゴキゲンです。

プライムデーでバカみてえに安かった(3500円とか)日本語配列ホットスワップメカニカルキーボード。この値段でホットスワップはすごい。ただ、前述の特殊ソケット(Outemuソケット)なので使えるスイッチは限られる。でも俺たちのAkkoスイッチが対応してるので何も怖くはなかった。構造はさすがに値段なりらしいけどいじりがいがあるということでもある。

メチャ安ガスケットマウントGAS67。もともとこの前リニアスイッチ買ったのはこいつを使いたかったからなんだけどマクロパッドを優先した結果円安が進みどんどん高くなっていってしまっている、といってもかなり安い方だけども。有線接続のみだがなんとキットの中にコイルケーブルがついてくる。偉い。

1800サイズのQシリーズ。なんだかんだノブがあるとうれしい。わかります。金属筐体キーボボも使ってみたいなという気持ちがある。ってなるとQシリーズがまあ他に比べて一段階安いんですわねえ。日本代理店でQシリーズ買えればいいのになーと思いつつこれだけのお値段と代理店代金載せたら3万くらい行きそうだしそうなると買う人もあんまおらんのかもしれん。

75%ノブ付き、みんな好きでしょ? 好きです。先に挙げたグロリアスのGMMK Proみたいなやーつですがガスケットで珍しいPBTのシャインスルーのキーキャップついてスイッチもついて95ドルだからかなりギリギリじゃないかなと思う。ここから買うと送料かかるからAmaで売ってくんないかなと思ってるけどどうだろうなあ。

みんな大好き75%ノブ付き第二弾。新しい自社ブランドキースイッチと新しいキーキャップつけての再登場って感じ。それ以外にもLEDが南向きになってたりちょこちょこ変わっててヨシ。このMonetキーキャップがシンプルでかわいいから結構いいなと思っている。EPOMAKERはAmazonのストア持ってるからそのうち来るんじゃないかなと思う。


以上です。お疲れ様でした。

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