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なるべく手軽にメカキーを弄って遊ぶためのメモその②

表題の通りです。
これを読んでいるお前は①で自分好みのメカニカルキーボードを買ったりして手に入れましたね。非常に良い。ではもっと良くしていきましょう。でも良いかどうかといわれるとまあまあ諸説あるので自分の耳とか感覚で判断して以下の改造(MOD)を取捨選択しなさい。
今回は筐体を弄っていくぞ~!!!!!!!

なお今後はホットスワップ対応メカキーを主に対象に書いていくので、ハンダ付けされてるメカキーの場合はなんとなく空気を読み取ってください。

メカニカルキーボードの筐体について

だいたいの構成要素

その辺で売ってるメカニカルキーボードのだいたいはこんな感じのパーツで構成されています。上側から記載していきます。

  1. キーキャップ

  2. キースイッチ

  3. (あれば)ベゼル

  4. スイッチプレート

  5. (あれば)静音パッド

  6. PCB(基盤のこと)

  7. (あれば)ボトム静音材

  8. (あれば)バッテリー

  9. ボディ筐体

(あれば)っていうのはモノによってあったりなかったりするものです。本体価格6000円未満のは静音パッドやボトムの静音材がなかったりする。見たところE元素とかRoyal Kludgeの初期バージョンとかはその辺オミットされてるので自分で追加しようぜ!っていうのがMODの第一段階だったりします。

必要なもの

なるべくお手軽100均で済ませていきたい。

  • 小さめのドライバーセット(精密ってほどでもないけど割と小さいので対応ドライバーがあるとよい、今手持ちのものをサッと見たところ皿ねじの直径3-4mmくらいのやつなのでそれが回せるくらいのドライバーがあると良いです)

  • EVAシートporonシート、あるいは滑り止めシートのプヨプヨしとるやつ(薄めのものが良い)

  • マスキングテープ、幅広のものだとより良い できればガラス用の弱粘着のものが良いらしいがそこまでこだわらなくてもいいかも。金属成分がないものにしよう

  • 発泡ポリエチレン緩衝材(PEフォーム)シート(ガラスとかくるむやつ) これは100均のものだと厚すぎる場合があるのでやや難、0.5mmのが良い。買ってきたキーボードをくるんでるやつがいい感じならそれを使いましょう。多少穴空いててもok

  • カッターマット、カッター、定規、はさみ、ボールペンなど一般文房具があるとなお良い

  • Oリング(あれば) 振動軽減としてねじにつけたりネジ穴受けに乗せたりするmod方法があるが私はやったことないので、やりたかったら各自調べてくださいネッ o-ring burger modとかgasket modとかで出てきます多分

PEフォーム厚さの比較。
上は100均のおそらく1mm、下はキーボード購入時に本体を包んでたおそらく0.5mmのやつ


100均で売ってないけど、あるといいなって工具がふたつあり、すなわちキーキャッププラーキースイッチプラーです。Amazonとか前エントリの遊舎工房さんやTALP KEYBOARDさんで取り扱ってるし、最近の気の利いたキーボードなら付属してるかもしれない。でもよくオマケでついてくるプラのものはキーキャップにこすり傷をつけたり場合もあるので買っとくといいと思います。

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(これは多分同じもんが遊舎で100円で売ってます、遊舎で他のパーツとか買う予定があるならそっちのが安いかもしれません)

指とかピンセットとかで強引に引き抜くゴリラ🦍もまあいるかもしれんけど壊すリスクがあるから文明人は素直に工具を使おう…ネッ

じゃあやっていきましょう

キーボードの開きをつくる

※主にネジがちいせえ上に失くすと大変なので器とかに入れましょう。

  1. キーキャップを外す
    几帳面な人は元に戻しやすいように外した順に並べるらしいけどゴリラだからそんなの気にしねえぜ! って人も一応写真撮っておくと良いよ、文明人のゴリラたれ

  2. キースイッチを外す(ホットスワップのみ)

  3. プレートのネジを外す
    なめないように気をつけよう

  4. ベゼルがあればそれを外し、プレートをそーっと持ち上げる
    ここでそーっとしてるのはまだプレートと基盤がねじ止めされてたりするので、基盤ごと持ち上がる場合があり、勢いよく外すとバッテリーとかUSBコネクタからのケーブルがブチリといく可能性があるからです。そっと持ち上げよう。

  5. コネクタケーブルを外す
    4.で触れたケーブルが基盤の裏につながっています。引っ張れば抜けるけど、雑にやってうっかりモギリ!とかやらないようにしましょう。ピンセットがあるとベネ。

  6. (ホットスワップのみ)プレートと基盤を繋げているネジが基盤の裏側にあるはずなので外しましょう。ちゃんとしたガスケットマウントを採用しているキーボードはこのネジがないのでスキップしてください。

ボトムケースに吸音材を敷く

ではまずボトムケースに吸音材を敷きましょう。基盤から伝わってきた打鍵による振動音を吸収させることで多少の消音効果と、不快なビビり音とかのノイズを軽減させます。

色々な素材が試されていますが、とりあえず入手性の高いEVAフォームシートやPEフォームシート、塩ビ滑り止めシートなんかが良いかなと。先に上げたリストを読んだあなたは用意していますね? よろしい。
ネジの受け穴を避け、基盤に干渉しない程度に適宜敷いていきましょう。プラ製の筐体だと強度確保の仕切りがあると思うので、そのサイズに合わせて切り敷きしていくと良いでしょう。
ここに色んなもん詰めてる先人らがおり、強者はシリコンを流し込んで硬化させたり1ペニー硬貨を敷き詰めてみたりあれこれやってます。硬貨は重しにもなるから案外アリなのかもしれん。(絶縁対策は必要だけど)

テープMODをやってみる

ここ1年くらい?から流行っている手法で、基盤の裏側にマスキングテープを3層くらいみっしりと貼り付けるというMODです。打鍵音がよりpoppyになる(打鍵で発生した音波が基盤の下から抜けていくのを防ぎ前面に反響するため、ポコポコ音が強調される)そうです。ただ、マスキングテープとはいえノリが残る心配や、(ほぼ報告されてないものの)通電からの焦げとかに発生する可能性もまあ0じゃないかな…って感じです。しかし実際音は結構変わるのでお好みでどうぞ。
やる際はネジ穴と通電のコネクタを避けてやっていきましょう。貼る回数は3-5がメジャーです。人によってはネジ穴の箇所をレザー用?穴あけポンチでやってますがくれぐれも基盤を傷つけないように慎重にやっていきましょう。

やり方動画

OリングガスケットMODをやる

もしやるならこのタイミングでやりましょう。ボトムケースのネジ穴受けのとこにOリングを乗っけ、基盤をそーっと乗せ、ネジの先端から皿のほうに向けてOリングをはめ、ネジをややゆるめに締めます。こうすることにより、基盤の振動がボトムケースに伝わるのを軽減し、ノイズを減らす効果が期待されます。あとガスケットマウントモドキってことで打鍵する際の振動フィードバックも軽減される…のかも? やったことないんで動画等の受け売りです。ただ、安価帯(3000-7000)のメカキーには効くのかも。やってる動画を比較的よく見ます。

基盤とプレートの間にあれこれ挟む

プレートと基盤の間にシリコン吸音材やミュートコットンが挟まってるキーボードがあり、あるとないとでまあまあ変わるみたいなので、ないものはそれに近いものを設置すると良さげです。

アリエクとかで買う:mute cottonとかで探すとあらかじめ標準的な配列に合わせてカットしてあるものが売っています。1000円程度。もし自分のとちょっと違っててもカットして合わせればok。

スイッチサウンドダンパーシートソフトランディングパッドメカニカルキーボード用ディンプルフォームスポンジ
https://a.aliexpress.com/_m0KaRuQ

こーいう貼ってなんとかするやつとかもある、ちょいお高いけど配列を選ばないのが良い。
ノリ付きのウレタンシートを買ってきて自分でカットして貼ってもいいが、干渉しないようにするのが難しいかも。

さらにホットスワップ方式のものは、PEフォームMODをやってみましょう。これまた打鍵音のノイズを減らし、音を深くする効果が期待できます。
0.5mmのPEフォームシートをキーボードのサイズに切り、スタビライザー(長いキーのとこについてる、スイッチの隣にある装置)の部分を切り抜き、基盤とプレートの間に挟み、スイッチを慎重に刺していきましょう。不安なら基盤のスイッチ穴、真ん中のとこに空いてる大きめの穴にボールペンなどで軽く穴を開けておくとさし込みやすいかも。端子は尖っているので0.5mm程度なら楽に貫通できます。1mmだとかなり刺し直しが必要だったのでご注意。

文字で読んでもよくわからないなあ

せやね。いくつか動画見て「ハーンこんな感じね」って思ってね。


これらの動画の中でキースイッチとスタビライザ―を弄ってる部分につきましては次回③でお会いしましょう。それではまた。

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