ラテマネーで投資!将来の資産を作ろう
ラテマネー。
美味しそうなひびきの言葉ですが、じつは無駄遣いのことです。
若いころよりも収入が高くなってくると、財布の紐がちょっと緩んできます。買えるようになると買わなくとも良いものまで買ってしまう、なんていうことありませんか?
毎日の買い物の中に、無駄な出費=ラテマネーはないでしょうか。
FPの私が見直し方法を説明します。
【ラテマネーを意識してみる】
「ラテマネー」とは、日々気にしないで払っている小さな支出のことをいいます。
毎朝テイクアウトするカフェの一杯(トールラテ=370円換算)が語源ですが、「ラテマネー」には、こんな支出も含まれます。
それほど必要でもないのに習慣で買ってしまうものがあるなら、一度その場で立ち止まりましょう。かごに入ったものは本当に自分が欲しい物なのかを見直してみませんか。
【おかねの断捨離をしよう】
ここで、おかねを何に使うのかを考えてみましょう。
参考にしたいのが断捨離の考え方です。
「モノ」の断捨離は、必要なものだけに囲まれてゆたかな気持ちで暮らす、というもの。
おかねの断捨離は、無駄遣いをやめて、おかねを必要なものだけに使うことです。
おかねの断捨離、つまり支出の無駄を省くには、次の2つをします。
・なににお金を出しているのかを書き出す
・大切なもの(こと)とそうでもないもの(こと)を分類する
たとえば、コーヒー好きで毎朝カフェに通っているのなら、カフェに行くのはお友達との時間を楽しむときだけにして、通勤前に買っていた一杯は家で淹れて持ち運ぶようにする、など変えていくことができるものもあります。
とりわけ朝のカフェでのコーヒーが「至福の幸せ~!」と感じる方は、幸福感や満足感を優先してよいと思います。人によって趣味嗜好、価値観が異なるので「これならできる!」という削減ポイントは人それぞれです。
わたし自身の「おかね断捨離」をしました。
数年前のこと、長年つとめた会社を辞めるときに、出してよい支出と出すのを止める支出を区分けして、以下のように変更しました。
上記の見直しで、月にかかる支出を6万円も減らすことができました。
浮いた6万円の一部は、投資に回しています。
わたしは楽器を演奏するのが好きで、今も月一度のギターのレッスンは受け続けていますし、温泉が好きなのでときどき旅行も楽しんでいます。
これは自分にとって価値のあるものだからやめる予定はありません。
何を減らすか、どのように減らすかは、自分の幸せ・満足度に照らし合わせて決めていきましょう。
【やりたいことのための投資】
「将来、ショップを開きたい!」「留学したい」「マンションを買いたい」などおかねを増やしたい理由はいろいろです。40代になると老後のためのおかねを作りたいというひとも多くなります。
月5万円ずつ貯金すると10年で600万円、15年で900万円も貯金できます。
では、この月5万円の貯金を投資にまわしてみると、どうなるでしょうか。
月5万円を積立てて複利運用したときの試算(※1)をしてみると、55歳から65歳までの10年で、5%複利の運用で約735万円、10%複利では約905万円になります。
55歳から15年間積立て、70歳になるときでは 5%複利で約1,226万円、10%複利で約1,696万円になります。(※1:複利毎課税を特別所得税付加(20.315%)として試算した場合)
運用しているひとと出来ないひとでは、大きな差がついてしまいますね。
50代に入って「もう資産形成は間に合わないのではないか?」という問い合わせが入ることもありますが、そんなことはありません。
先述した毎日購入する「ラテマネー」ですが、毎日のカフェ通いを、自宅で淹れて持参することに切り替えてみるとどうなるでしょうか。
トールラテ370円を月30日購入していくと、20年で約266万円、30年で約400万円の支出になりますが、止めることでこの支出が無くなります。
さらに、浮いたおかねを投資に回してみたときの効果を見てみましょう。
トールラテ代を、年複利10%で運用したら、20年で634万円に、30年で1,563万円になります。
決して、人気カフェの商品を買うなと否定しているのではありません。日々の生活の中では目立たない金額ですが、それは積もり積もると大きな金額になります。
逆を言えば、無駄遣いをやめてその分少額ずつでも積み立てていけば、将来の資産を大きく膨らませることもできる、ということです。
【お得な制度をつかってみるのも良し】
いま使えるお得な制度があります。
それはNISAとiDeCo。聞いたことあると思います。
なぜNISAとiDeCoを利用をすすめるかというと、それは税金がお得なのです。投資で利益がでると税金が掛けられますが、NISAとiDeCoを使って利益を出しても、税金がかからないのです。
だから、「NISAとiDeCoのを使うとわたしたちはおかねを増やしやすい」といえます。
NISAとiDeCoは、政府がわたしたちに資産形成をしやすくするために作った制度です。ありがたく利用しましょう。
積立NISA概要 金融庁HP
http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html
【まとめ】
支出の見直しもしない、新たな投資もしない、なにもしないでいると、もやもやと不安だけが膨らんでいきます。
ラテマネーを投資にまわしましょう。
やることは5つです。
資産運用は、NISAやiDeCoなどの税制面で優遇される制度を利用するのも、おススメです。
ラテマネーを投資にまわして、将来のための資産づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
NISAとiDeCoの詳細はセミナーでお伝えしています!
ストリートアカデミー
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