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「狼が眠らない」が面白すぎたので紹介する

個人的に、小説は紙の本や電子書籍で読むのが好きなのですが、Web小説も結構読んでいます。私が読んだ中でのWeb小説のオススメについては、過去にエントリを書きました。

個人的に好きなWeb小説として「辺境の老騎士」という作品があるのですが、この作者が書いている他のWeb小説があるのを、つい先日知り読み始めたのが「狼は眠らない」という作品です。

https://ncode.syosetu.com/n3930eh/

いわゆる異世界転生物ではあるのですが、とあるファンタジー世界から、別のファンタジー世界への転生という話であり、設定自体が非常に優れているな、と感じました。なるほど、この手があったか、と膝を打ったというか。

転生物であるが故に、主人公の物語に様々なカルチャーギャップも組み込めるし、ファンタジー世界の各種設定の説明も、主人公自体が新しい世界の事について何も知らないが故に、うまく本文上で説明できるので、うまいなぁ、と思った次第。

基本的には主人公が割と強い無双系の話ではあるのですが、主人公自体が徐々に強さを増していくのが、物語を読んでいて、とても心地良いです。

また、基本的には、各種修行をしたり、ダンジョンにおいて宝を得ることで主人公が強くなる、という構造なのですが、出てくる魔法や宝物がどれも魅力的でワクワクします。

物語が進むに従い、主人公の師匠や仲間も出来、その絆が深まっていく様も読んでいて楽しいです。とにかく化け物のように強い師匠の存在が、この物語に大きな厚みを与えていますし、仲間達も徐々に成長していくので、パーティーの成長物語としても楽しめます。

加えて、主人公が自分の思うがままに行動する → 周りとの摩擦が生じる → 結果として世界が徐々に変わっていく、という世界全体の変貌も楽しめますね。

また、物語に出てくる各種ダンジョンは特徴あるものばかりですし、ダンジョンのラスボスも様々な能力があるので読んでいて飽きないです。また、各種商業ギルドの勢力争いや宗教等も物語に絡んで来るので、大変興味深いです。

個人的に特に魅力だと感じるのは、魔法の体系付けや各種薬の考え方ですね。各種武具の設定や鑑定についても、様々なウンチクがあって非常に楽しいです。個人的に3Dダンジョン系のゲーム(Wizardry、世界樹の迷宮など)が好きなのですが、その嗜好にガッチリ合う内容ですね。

とりあえず、Webで連載しているところまで読み終わりましたが、重要な伏線で拾えてないのがいくつもあるので、まだまだ物語は続きそうで、続きを読むのが楽しみですね。

あと、マンガ化もされているようで、作者へのお布施もかねて購入してみました。小説では表現されていない、各種登場人物の造形や、モンスター・各種アイテムの造形を見ているだけで楽しいですね。現在2巻まで発売されていますが、個人的にはこちらもオススメです。


ちなみにマンガ版も、Webで無料で全部読めるみたいですね。興味のある方はこちらから入るのも良いかも知れません。

これだけの物語がタダで読めるなんて良い時代だよな、と思ったりもしました。

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