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「まおゆう」を読み終わったので感想を書いてみる

「まおゆう」の全5巻、読み終わりました。魔王と勇者が組んで世界を救う、という話ですが、綺麗に物語が閉じて良かった、というのが正直な感想ですね。

3巻途中まで読んでいたときの感想は以下の通りです。

この物語は、中世のような世界観に戦国時代~明治時代くらいの文化・文明を埋め込んでいくというスタイルなのですが、最後まで堪能することが出来ました。

全編が会話劇で繰り広げられますし、登場人物達も「魔王」「勇者」「女騎士」などステレオタイプな名前になっているので、物語がすんなりと頭に入ってくるし、登場人物達の読み分けに苦しむこともないので、本当に優れた表現形態だな、と思った次第。

思わぬ登場人物がほぼ主役級の活躍をする様が、個人的に非常に気に入った展開でしたね。あの人物の大いなる覚悟や覚醒があったからこそ、世界が救われたというか。

本編は5巻できちんと完結しているので、骨太のファンタジー小説を読みたい人にはオススメの1作ですね。


若干ネタバレになりますが、細かい不満としては以下の通りです。
・1~2巻の文明が浸透する展開と4~5巻のテイストが違いすぎる事
 個人的には1~2巻の話の方が好きでした。
・各種文明が浸透するのが早すぎるのが気になりました。(特に銃)
 何か文明が浸透するロジックが欲しかった。
・決戦の最中に、会談は出来ないよなぁ、と思ったりも。
・ラストは余韻があって良いんだけど、個人的には凱旋やお祭り的な展開が読みたかったかな。

まぁ、細かい不満はあるものの、同じ作者のログホライズンという作品がなかなか風呂敷が閉じない中、うまく物語を纏めてくれたことには感謝ですね。

非常に良質なファンタジーが読めて幸せな日々でした。


余談1

2020年秋からログホライズンのアニメ第三部が開始予定です。コロナの関係でなかなか難しいとは思いますが、予定通り放送される事を心の底から願っています。出来ればログホライズンという物語自体が大きく動いて、結末までの道筋をつけてくれることを望みます。

余談2

まおゆうは本編の5冊以外に外伝が3冊ほど出ているようなのですが、どれも電子書籍化されていないですね。付属CDがついているので電子書籍化が難しいのかな、と思っています。ただ、Amazonならば電子書籍+ストリーミングみたいな形で電子書籍化できる気がするんですよね。

外伝は電子書籍化した暁に、読んでみようと思います。

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