パラシュートの自作と展開実験

パラシュートの自作と展開実験

ロケットに使うパラシュートを自作してみました。パラシュートの材料は市販の不織布製防草シートです。これを対角する頂点の間隔が1mとなるようにはさみで切断し、頂点の位置にハトメ金具を取り付けます。各ハトメ金具に長さ2~2.5mのナイロン製の紐を取り付けて完成です。ナイロン製のパラシュートは通常中央にスピルホールという空気を抜かすための穴を設けるのですが、不織布は空気を通すのでスピルホールを設ける必要はありません。

パラシュート

このようにして作ったパラシュートの展開実験を㈱植松電機の協力のもと行いました。先ほど作った直径1mのパラシュートの紐に約2.5kgのおもりを取り付け、ドローンにより高度100mの高さから落下させました。

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11月下旬の北海道は既に雪が降っており、1回目の実験は雪が降る中で行いました。パラシュートは無事開き、投下から地面に落下するまでの時間は9.3秒でした。つまり落下速度は10.75m/sになります。

次に、パラシュートの直径が1.5mのものを使い同様の実験を行いました。

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2回目は雪がやんでおり、青空のもとでの投下実験。2回目はパラシュートが1回目よりも大きいので投下から地面着地までの時間は13.1秒で、落下速度は7.63m/sでした。おもりが落下して加速している時間やパラシュートが開くまでの時間もあるので正確な落下速度は多少異なっていますが、ロケットに使うパラシュートの参考データとなりました。

なお、この日は植松電機敷地内でCAMUIエンジンの燃焼実験を見ることができました。

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CAMUIはCAscaded IMUltistage Impinging-jetの略でアイヌ語で「神」を意味します。ものすごい音が出てびっくり。雪の中寒かったけど北海道まで来てとても楽しい経験でした。

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民間でロケット開発を行うベンチャー企業です。現在は、アメリカのブラックロック砂漠で市販の固体燃料を使ったロケットの打ち上げと、液体窒素とお湯を使ったコールドエンジンという独自のエンジン開発を行っています。