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SESのいいところを説明しつつ、14年目にヤメた経緯を説明する

SESというのは「システムエンジニアリングサポート」という意味で、派遣でもないし、かといって請負でもない、不思議な契約方法のことを言います。システムエンジニアという言葉が入っているので、IT業界だけでしか通じない言葉です。

請負と言えば、仕事内容を取り決めて、その内容を完結したらお金がもらえる仕組みです。一方、派遣というのは人を客先に派遣し、その指揮命令系統も客先に任せる、という仕組みです。

基本的には請負、派遣のこの二種類だけ知っておけばいいのですが、この間にSESが出てくるので、IT業界の人間模様はとても複雑になっているのです。SESは、請負のように成果物に対して責任を負いません。かと言って、客先に指揮系統を任せることもありません。専門家として客先に向かい、そのサービスそのものを提供することを言います。サービスを提供していることそのものが商品なので、基本的に時給計算です。成果があろうがなかろうが、サービスを提供していることには変わりがないので、時間に換算するのが普通です。

だから、SESは、外観的には派遣社員が時間精算するのと変わらなくなります。そのうち客先の人達も、派遣だか何だかわからなくなり、一緒に仕事しているうちに同僚のようになり、リーダー格の人に指示を受けるなんて言う、それじゃ派遣になっちゃうからだめじゃない?と言う場面もよく見ました。

SESは派遣と違うので、契約はいつまでも更新できます。したがって、有能な人はずっと客先に常駐し契約を延長し続け、自社にほとんど帰らず、自分の会社って何だっけ?となります。私がそうだったのでわかります。タイトルの通り新卒からSES13年生までやりました。そのうち自社ではないA社で8年半、B社で3年半ほど常駐しました。

さて、SES14年目に私は一度だけの転職を行うことになるのですが、なぜ私がSESをやめたのか、そのことを詳細に書きたいと思います。

SESがダメな理由については巷にたくさん存在すると思いますが、良かった面も一緒に書いていきます。SES会社を辞めるときは、SESなんて将来無くなると思っていましたが、未だにピンピンしていますので、社会において完全に悪いことはないのかなと思います。そんなスタンスで書きます。


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