見出し画像

なぜIT屋はつぶれないのか

はじめに

IT業界に入って思ったこと‥と言ってももう何十年も前の話ですが、こんな業界、すぐつぶれるだろ、と思ったものです。

というのは、すごく仕事が雑。もともとコンピューターを駆使して何かを解決しようとしているのに、昔のパソコンはえらく性能が悪かったのです。そのうえ、諸先輩方もコンピューターにどうも詳しいとは言えなかった。たまたま入った業界がIT業界でした、ってタイプの人がたくさんいたんです。これじゃ、ままならんだろ、って。おかげでみんな残業体質。終電まで残って仕事するのは普通で、家に帰ってないよって豪語する人もいました。非生産的なことを自慢するのは今となってはアホですが、昔はね、仕事はそういうもんだという空気はありましたよ。

2000年代は最もひどかった。ブラック企業という言葉が話題となり、その舞台がIT業界でした。映画にもなりましたよね。IT業界の企業は人気ランキングに入ることもなく、このままこの業界、どんどん人が来なくなっていくんじゃないかと思ってました。

でも、今はどうでしょう。IT業界だけ突出して大人気です。安定企業だった会社たちは、事務員や間接部門を大量にリストラし配置転換を行われています。一方で、IT業界は売り手市場になり、IT経験者には多くの転職の誘いが舞い込む時代になってしまいました。

なぜ、この業界はつぶれないのか。それには理由があります。業界の中にいてももしかしたら誰も教えてくれないかもしれませんので、この記事で明らかにしておきたいと思います。


ここから先は

5,680字
この記事のみ ¥ 100

いつも読んで頂きありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。