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おはなしの箱/童話

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#おはなし

穴をあけたの だあれ?

______________________________________________ 穴をあけたの だあれ アリさんの 触覚が見えてます 穴をあけたの だあれ ねずみさんの ピンクの 鼻さきが のぞいてる 穴をあけたの だあれ ねこのミケコの お手手が出たよ 穴をあけたの だあれ タヌキの ポンポコ おへそは でーべそ 穴をあけたの だあれ 犬のコタロウが おしっこを かけました 穴をあけたの だあれ 妹の マーちゃんは まだ 赤ちゃんだけど・・・ 穴を

きつね銀行

大きな森がありました。 森にはたくさんの生き物が暮らしています。 あるとき、きつねが考えて、どうぶつたちのために、 銀行をつくりました。 きつね銀行ができたのです。 りすがやってきて、『木の実』 と書かれた ボタンを押すと、     チーン!ジャラジャラ ジャラッ といって、じゃぐちのようなところから、 たくさんの木の実が、出てきました。 おさるがやってきて、『りんご』のボタンを押すと、     チーン!ゴロゴロッ と、かごいっぱいのりんごが、出てきました。 くまが、

マルガリータさん

<マザー・グース的童謡> マルガリータさんの ポケットには いつも おおきなハサミが はいってるの マルガリータさんは その おおきな ハサミで チョキチョキ なんでも 切っちゃうの  ズボンを チョキチョキ  スカート チョキチョキ  お人形  チョキチョキ  おくつを チョキチョキ  お皿も  チョキチョキ   ポットも チョキチョキ  おもちゃをチョキチョキ  おやさい チョキチョキ  うさぎさんの 毛も        チョキチョキ  ご本も  チョキチョキ あ

タマさんのにちよう日

 ねこのタマさんは、さいきん この町に ひっこしてきたばかりです。 タマさんのうちの ほどちかくに、おがわがながれていました。 よくはれた にちよう日。  タマさんは せんたくをしよう、と そばのおがわへでかけました。  タマさんの せんたくものは、シャツだのスカートだの  したぎだのシーツだの コートやくつや カサ などがありました。 そして それらはすべて、タマさんの  おきにいりの ものばかりでした。  そらには、くもひとつ ありません。  タマさんは、なにご

かささぎ と うずら

 あるところに かささぎ と うずらがおりました。  かささぎくんは 背がとっても高くて とっても長い長い あしをしていて、つんとたった髪型などしていましたから  うずらくんは、かささぎくんを おしゃれで、かっこいいなあ  と思っていました。  一方、かささぎくんは とっても働きもので、 気だてがよく親切で 頭のいいうずらくんを  たいへん尊敬していました。  ふたりは 大のなかよしでした。  ある日、学校がえりに うずらくんは、今自分が かささぎくんと  楽しくおしゃ

いってんばり

 あるところに、いってんばりの 針が ありました。 そうよばれるように、針は とても気むづかしく、 いこじ なところが ありましたので、 そうすると たいてい 「この、いってん針めが!」とか 「この、ごうじょうっ針!」 などと、いわれて しまうのでした。  それでも 針は 気にする ようすもなく、 あいかわらず 人のゆびを刺したり、 布を通りぬけなかったり していました。  お姉さまは いいました。 「きっと すこし錆が でてきてしまったんだわ。 きれいに 磨けば だいじ

こおろぎの娘さん

 こおろぎ こおろぎ  わたしは こおろぎの娘さん  こおろぎの娘さんは かえるでないことが かなしいの  もし わたしが かえるだったら お池にボチャンと とびこみません  水かきを すうるりお水にくぐらせて しずかに お池に 浮かぶでしょう  そうして 黙って浮かんでいると お池が ゆりかごになるでしょう  こおろぎ こおろぎ  わたしは こおろぎの娘さん  こおろぎの娘さんは かえるでないことが かなしいの  もし わたしが かえるだったら 「グェエロ グェエロ」

おはなしの箱

童話と短編のシナリオを掲載しています。