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「カントリーキッチンWALD」で過ごす

 スキー場のロッジを解体して、大沼に運び、組み立てて作られた山小屋のお店。中では品のいい音楽が流れ、ヨーロッパ風の家庭料理が運ばれる。自家製ベーコンに、取れたてのクレソン、農家のトマトサラダに、キッシュやペンネ。メインは牛肉、羊肉、鶏肉など選んでいただく。名前の由来は、ドイツ語の「森」から来ていて、この自然に囲まれた場所に合っている。
 いい雰囲気の中で、おいしい料理をいただき、ワインを楽しむ。マスターと語っているとついつい閉店を過ぎてしまって、ウィスキーをショットで飲む。「優等生とちょっとヤンチャなのどっちがいい」と聞かれて、「じゃあ、ちょっとヤンチャなの」と頼んでみる。なるほど、雑味があって、スモーキーでおいしい。
 こんな居心地のいいところだから、とっておきの友人をよく連れて行く。地元の人がいれば、一緒になって話も弾む。実は、遠くから来て、WALDさんのファンになって、何度も足を運ぶ人も多いのだ。なじみの店は何件かあるが、これだけ長く、つきあっているお店は他にはない。
 人生だからいろいろなことはあるが、自分に戻れる、自分の人生を目の前において、素でいられるところはそんなに多くはないだろう。そんな場所を持てていることは幸せなことだ。このおすそ分けを、これからもやっていきたいものだ。

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