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現代版「徴農制度」ってどうだろう

 国民を徴用し生産労働に強制従事させることは、戦争中は日本でも行われ、ポル・ポト政権の時代など多くの独裁国家で行われていた。今でこそ、強制労働を良しといえる話ではないが、一方で、みんなが食べる食物を作る農業現場は慢性的な人手不足で疲弊している。
 その大変な労働をやってもらおうということで、技能実習生を雇用することが取り入れられていて、農業現場でも大いに活躍している。中国やベトナムから来た実習生たちは、朝5時から、夜の8時まで働く。もちろん休みもあるのだが、国へ送金するために子どもを国に残して来る母親もいる。
 そんな中で、国際交流を行うスタッフたちも働かせていただいている。1日8時間労働はかなりきつい。普段から体を動かしていない人たちにとっては、腰や膝が痛くなることもある。ずっと続く同じ作業は、忍耐力も必要な仕事だ。いわば、精神と肉体を鍛える場にもなっている。
 さて、過激に「徴農制度」と言ってみたが、居酒屋やコンビニでアルバイトをする学生たちが、農家でアルバイトをするのはどうだろう。せっかくの若いエネルギーを農業に注いでみて、食べ物がこうしてみんなに育てられて、収穫されることもわかるだろう。人手不足の農業で、これからに何かできないかと考えてみる・・・

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