独学で技術士一次試験(衛生工学)に合格するための参考書

 令和二年度に技術士一次試験(衛生工学)を受験して合格しました.
 建築や機械などの受験者が多い分野とは異なり,衛生工学分野の参考書は市販されていなかったため,過去問を解きながらその都度ググるという方法をとっていました.
 かなり時間効率が悪かったため,既にある別教材を利用する方法を書き残しておきます.
 実際に使ったものと,使えばよかったと思ったものが混ざっています.
 技術士一次を受けようと思っている方の一助になれば幸いです.


ここで対象とする方の目安

・技術士一次試験(衛生工学)を独学で受験する方
・理系大学/大学院生とその卒業生(環境工学や建築工学専攻でない方)
・基礎科目・適正科目ではそれほど苦労しない方


専門科目の勉強

 衛生工学の一次試験は大きく3つの分野からなっています.
 建築,水質,廃棄物のそれぞれに分けて紹介します.
 建築物と水質は,出題範囲が似ている他の資格参考書を利用します.

1.建築環境施設・空気調和施設
 出題範囲:換気・空気汚染・空調・臭気・代謝
      冷暖房・省エネ・結露・加/除湿・断熱
      音・光・給排水・菌・ウイルス・ボイラ・消火
⇒ <2級管工事施工管理技士(空調・衛生)の参考書>でカバーできます.

2.水質管理
 出題範囲:pH・水質・BOD/COD
      沈殿槽・汚水・汚泥・浄化槽
⇒ <公害防止管理者(汚水処理など)の参考書>でカバーできます.

3.廃棄物処理・廃棄物処理計画
 出題範囲:廃棄物・焼却・最終処分
      リサイクル法・事業方式・災害時法
⇒ <基礎からわかるごみ焼却技術>でカバーできます.


公式サイトの過去問

 上記を勉強しても,出題範囲が広く取りこぼしがあると思われます.
 公式の過去問で取りこぼしをなくします.
 日本技術士会 過去問題(第一次試験)


用語や法令のリンク集

 環境系の用語や基準は,各自治体と環境省が情報を発信しています.

 環境用語集(印西地区環境整備事業組合)1
 環境用語集(印西地区環境整備事業組合)2

 環境基準値及び評価方法(大阪府)
 環境対策技術(上田地域広域連合)
 環境基準一覧(環境省) 
 大気汚染防止法の対象となるばい煙発生施設(環境省)

 廃棄物用語集(横須賀市)
 廃棄物用語集(東村山市)
 廃棄物用語集(久喜市)
 廃棄物用語集(環境省)
 最終処分用語集(日本産業廃棄物処理振興センター)
 最終処分場の構造基準(環境省)
 最終処分場の種類(沖縄県環境整備センター)
 特別管理産業廃棄物の詳細(日本産業廃棄物処理振興センター)
 産業廃棄物の種類と体積から重量への変換係数(柏市)
 早わかり資源有効利用促進法(経済産業省)

 浄化槽の基本構造と特徴(環境省) 
 活性汚泥中の微生物(池田市上下水道部)
 メタン発酵(東京土木施工管理技士会)