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転職体験記 ~思い出したくもない編~

私は今まで何度か転職していますが、その中で最悪だった経験を書きます。


転職のきっかけ

きっかけはボーナスを3分の1に減らされたこと。お金ももちろんですが、ここまで評価されていない会社で働く意味はないかな、と思いとりあえず辞職を伝えました。
Excelで製品の強度計算と重量計算が簡単にできるツールを作ったり、韓国語を勉強して韓国のメーカーとのコミュニケーションをよくするよう努めたり、自主的に動いていたのにこの評価、もういいや、となりました。
あとで社長(ボーナスの査定をした人)と専務(私を便利に使っていた人)が大喧嘩していましたが、もう辞めるので関係ない。

転職の条件

転職の条件は、
ラインの仕事ができることと給料が下がらないこと。
事務職なので営業さんの「俺らが稼いできてやってるんだぜ」的な雰囲気にうんざりしていたのです。事務が稼ぐ仕事といえば士業の事務所かなあ、とターゲットを絞って探しました。行政書士とか簿記とかちょろちょろとっていたのでこれでなんとか引っかかればいいなという感じでした。
でも、士業の事務所ってどこも条件渋いんだよね、

そして見つけた

社労士事務所、社保完備、週休2日、月給25万円、賞与あり!
士業の事務所で働いた人はわかると思いますが、士業の事務所って基本的に個人事業主なので国保と国年なんですよ。さらに平均よりだいぶお安めの時給、賞与なし。なのでこれは破格の条件。
さっそく連絡いれて面接、無事採用!
社労士事務所の他に会社を持っていて、そこでの採用になるから健康保険と厚生年金になるとのこと。試用期間中は時給になること、引き継ぎも2か月あるとのことでした。

転職先の実態

初出勤。
あさイチに言われたことが、「税理士の先生に相談したら、社労士事務所で働くのに会社での採用はまずいと言われたので、健康保険と厚生年金には入れない」
…はあ?なら先に相談してから求人出すとか分かった時点で連絡するとかできません?まあ、なんとか我慢できない範囲ではないから承諾しました。

次に、引き継ぎしてくれる人が「実家の母が病気になったので週2回くらいしか出勤できない」
…まあ、これはしょうがないよね、誰が悪いわけでもないからね、だけど私未経験なので誰かフォローしてくださいよ、知らないよ…
結局引継ぎは週2日の1か月で終わりました。

さらに、なんと、その社労士事務所、労災に加入していなかったんですよ。
社労士事務所なのに、労災保険の成立届を出していなかった。
つまり、私が通勤中や仕事中に事故にあっても補償がない。怖すぎです。
それを知ってから顧問先には時間がかかっても公共交通機関で行くようになりました。免許取り立てだったし、無理無理。
やいのやいの言って、半年以上経ってやーっと労災に入ったけど、思いっきり嫌味言われました。

まだまだあります。
結局退職するまで最低賃金の時給のまま、ボーナスもなし。
当時は実家にいたけど相当きつい、一人暮らしならちょっとやっていけないのではないかなあ。8月とか1月とか休みが多くなるとびっくりするくらい給料少なくなります。この休みの分有給にならないか相談してみたけど、本来休日の日は有給にはならないとか、そういう時だけ社労士の先生みたいなことおっしゃるんだよね。

で、パワハラ。
からの退職です。
仕事で行った先のハローワークや労基署の人にも相談してたんだけど、何にもしてくれない。これだけ契約と実際の労働条件が違っても、自己都合の退職にしかならないから失業手当も3か月もらえないという最悪の結果でした。

再転職活動への影響

もう士業の事務所はこりごり。堅気のOLになることを目指しての再転職活動。
人材紹介会社の方はがんばってくださったけど、変に短い職歴がついたことと、独立できる資格があるからすぐ辞めると思われるみたいでなかなか面接にこぎつけない。やっと面接にたどり着いても、やっぱり前職の退職理由を聞かれる。そして
「働きぶりがよくなかったから労災加入しなかったんじゃないか」
「評価されていなかったから給料が上がらなかっただけじゃないか」
と言われる。
私がどんなにぽんこつでも労災には加入しなければならないし、私がぽんこつで契約通りの給料払えないと判断したなら試用期間終わりに話をすべきじゃないですか?
ただでさえ落ち込んでるのに転職活動でごりごり気力を削られました。

労災加入する値打ちもないぽんこつって一体どんなぽんこつよ?

結論:士業の事務所には近づくな

間にいくつか士業の事務所やら開業やらを挟んで今は念願の堅気のOLをしています。
この社労士事務所は最悪でしたが、その後勤めた他の士業の事務所も多かれ少なかれ似たようなものでした。もちろん、立派な先生もたくさんいらっしゃると思うので、私の経験した範囲での結論です。

これから転職活動される方の参考になれば幸いです。


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