ゴミの境界線
今日もコンビニの夜勤をしてきた。
勤務中、販売期限が切れた廃棄品を回収し捨てる作業が2回ある。初めて廃棄の袋を見たときは思わず、
もったいねえ.....と呟いて、店長を苦笑いさせたことを覚えている。
ありがたいことに僕は周りに食事のしつけをきっちり教えられた。米粒を残すと父母はもちろん、祖父母にもこっぴどく叱られた。特に祖父母は畑や田んぼを持っていて、食べ物の大切さを身近に知っていたんだと思う。
平均して買い物カゴ3つ分の大量の廃棄品をゴミ箱に入れるのは今でも心が痛む。心が痛むということはこういうことなんだなと人生で初めて実感した。
腹が減るとたまに僕はその廃棄品を食っている。食った後、残りの廃棄を外に捨てに行く。
何日かそれを繰り返してふと思った。俺ゴミ食ってんだな。あのキツい臭いのゴミ収集箱にこれから入るはずのものを食っていた。わざわざ発注してるくせに大量に売れ残り、ゴミ箱に入るだけ。
コンビニって売れ残りのロスより商品が売り切れないことのほうが利益出るんだろうか。調べれば出てきそうな事柄ではあるが。
店長もよくこんなおかしな商売してるなと思った。
始めから売れ残ることを見越してるなら陳列する瞬間からゴミじゃないか。役割としては定食屋のガラスケースのサンプルと何ら変わらない。
極論、工場でおにぎりの形のゴミを作ってることになる.....のかもしれない。
連想ゲームのように次々とイメージが浮かんでいった。
米を作っている人を身近に見たことがある僕の頭の中で、あまり結びつけたくないものが結びつこうとしている。
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