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光と影

学生時代の憧れの先輩方との飲み会。
今回は珍しくあんまり乗り気では無かった。
美容院に行くタイミングを逃してしまい、不本意な状態で参加するのは正直イヤだった。それに、寝不足でとにかく眠い。
仕事でクタクタの土曜日の夜のこと。
飲み会の場所は安くて美味い大衆居酒屋。周りの雑音が大きくて、皆んなの声がよく聞こえないのが残念。

彼らは小学生からの仲良しで、それぞれ歩む道は異なるが全員公務員。今もあの時のまま、無邪気に笑っているではないか。よくも、まあ、40年以上も、変わらないと感心してしまう。

そうそう、彼らの仲良しで楽しげな様子を遠くから見ているのが好きだった。学年が一つ下の私は、同じ学年だったらなあ、と叶うはずもないことをよく考えていたものだ。

成績も優秀で、運動もできて、友達も多くて

なんて、まぶしいんだろう。

私は、大人になるにつれ、学生時代の自分を情け無く思うことがある。子供を育てながら、自分はなんて幼稚な人間だったんだろうと思うことがある。

あの光に久しぶりに触れたことで、、忘れていた自分の影が大きく現れた。
なんだか、虚しい思いにかられる。

憧れの人って、遠くにいるからいいのかもしれないな。

私だって、一生懸命生きてた。
でも、生き方が下手だった、上手な生き方を知らなかった。

本を読んだり、いろんな人と話したり、そういうことで人は成長していくんだと、最近になってようやく理解した。
今の私と、昔の私。
どっちもがんばれ。


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