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出題者の声が聞こえる

こんにちは。全国の大学受験生の皆さんは、共通テストお疲れさまでした。異例の受験体制や、新方式試験の導入で、不安も多分にあったかと思います。ですが、どうか二次試験や独自試験に向けて、気持ちを切り替えてください。

共通テストは、まさに「共通」という基準があるわけですが、大学ごとの独自試験は、その大学が作成しているわけです(無論、ここにも裏事情は存在しますが…)。言うなれば「ウチの大学に入るのなら、この問題が解けてほしい」という、大学側からのメッセージと考えることもできます。精神論的かもしれませんが、最終的には、そのメッセージに正しく応答できれば、大学に入ることができるのだと。

私事になりますが、博士前期課程で研究職を真剣に志していた頃は、乱読に日々明け暮れていました。指導教官の「研究に必要なジャンルの本を、片っ端から100冊読みなさい」という教えを守り、大学図書館で一度に借りられる上限20冊の本を抱え、ひたすらに目を通しました。その過程で、国公立大学や首都圏の大学の先生方がどこの大学で学位を取られ、教鞭をとっているのかを、相当数、知ることができました。いわば、大学の学問的流派が見えてくる訳です。それらは大学入試の出題にも大いに反映されます。なぜ、この大学は日本史で教育制度史を問うのか。なぜ、現代文のテーマが社会心理学なのか。ハマれば見えてきます。どの先生が作問をしたのかが…。

なんて偉そうなことを言っても、基本的には推測の域を出ないので、自己満足ですけれどね(笑)

長くなりましたが、要するに、試験問題は神様ではなく、人間である大学の先生が作っているということ。そう思って、試験を楽しんでください。そして、ある英語学者が言い放ったように、心の中でつぶやいてください。「誰が私を試験できるというのですか?」と。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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