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〈ゲーム感想〉【Microcivilization】放ったらかせない文明発展クリッカー


次はきっといい未来になる

(ネタバレあり)
この作品は、プレイヤーが神の視点から、生まれて間もない人類の原始的な社会へ介入して発展させていくクリッカー+街作りをするゲーム。

ドットイラストで描かれており、人類には個性がありませんが、文明が少しずつ進むのに合わせて街並みも原始、古代、中世、近世、近代、現代と移ろい変わっていくのが特徴です。

現状日本語サポートはないのですが、難しい単語は出てこないのと、絵がきれいなのでなんとなく雰囲気でもつかめる(かも)。


ゲーム性 − 一進一退

まず始めに、自由な街作り〜はできません。素材を集めて、住民と住居を増やし、施設を建てて街を発展させ、増えた防備で外敵や災害を打ち払う、というのが基本の流れ。

その素材集めは、人類がある程度発展するまではプレイヤー自身で行う必要があります。

太極図みたいなボタンをクリック!

食料と建材の集め方は、その中央のボタンをひたすらクリック!クリック!!

押せば押すほど食料や木材、石材が手に入ります。ただしぼーっとクリックしているだけでは、なかなか文明が発展していきません。

研究を行い新たな技術を手に入れて、少しずつクリックの負荷を下げていきます。これで安心安心。

研究はツリー型で好きなように取得できます。

と思いきや、です。

建材は基本的にプラス方向にしか変化しないのでほったらかしでもよいのですが、食料には常に気を配る必要があります。

人口に比例して食料消費が増えていくのは当たり前です。しかしその消費量の増え方といったら…クリックによる供給量をあっという間に上回ります。

太極図の左下、マッ…
-11?!

しかも供給源も限られているので常に消費に頭を悩ませ続けることになります。

このゲームでは食料がストックできる量を超えた場合、在庫の50%を消費して新たな住民が増えるようになっています。そのうえでさらに食料消費も増大します。

毎秒二桁の供給を達成するとしばらくは問題ないのですが、それでも少しずつ食料の消費スピードは上がっていくのです。ご飯がなくなったら当然待っているのは飢餓。犠牲者のカウンターが一気に進んでいきます。

消費が供給を上回っている時、プレイヤーができることは、すみやかに供給源を増やす恒久的な対処と、食料のストックがみるみる減っていくのを食い止める緊急の対応

ここでもクリック!遮二無二クリックです!

しかし気をつけなければいけないのは、クリックし過ぎによる食料の備蓄量オーバー。増えてほしくない最悪のタイミングで人口が増え、備蓄食料を持っていった挙げ句、消費量も上げていきます。

食料を切らさないようにしつつ余剰在庫も出さないようにする自転車操業系クリッカー。


難易度 − 不即不離

さて素材集めの話しに戻ります。研究を行う以外にも付近の地域を探索することで素材集めが楽になります。

「探索」といいながらマンモスに襲われたり、別の民族と領地の奪い合いが発生したりと、割とアグレッシブなイベントが待っています。

マンモスがスクラム組んでやってきた。

危機に直面した時、人類はどう立ち向かうのか、というと…とくに何もしません。放って置くと家は壊され、人は攫われ、お金もご飯も持っていかれて破滅してしまいます。

兵士を育てたり、防壁を作ったり事前にできるのですが、その兵力を投入するタイミングは完全にプレイヤー次第。

兵力の投入以外にも神様パンチで援護できますが、クールタイムがあるため乱発できないほか、少量と言えど使用コストが住民、しかも後半の敵や災害には全然通用しない攻撃力。ヘロヘロパンチ。

人類の面倒を見ながら次々と襲撃や災害が発生していきます、鎮圧のためにクリックしながら介入しているとHEATという値が溜まっていきます。

中央に火が灯ったんだから、
燃えてきたー!っていう合図かと思うじゃん。

最初はいい効果かと思って積極的にHEATを溜めていたんですが、どうもUprisngの確率がHEATの量によって上がっていくようです。

うん、武装蜂起ですね。

こんな感じで、ツカズハナレズの距離感を要求されます。
放置ゲークリッカーと言いつつ、
放置はしてほしくないけど
ちょっと放置してほしいゲームバランス。

ピリ辛難易度です。


ライフサイクル - 諸行無常

このゲームの面白いトコ。

街発展型のゲームなのに世界が定期的にリセットされます。

実際の人類と同じように時代が区切られており、その時代で研究できることがなくなったら、Ascendと呼ばれる研究項目が必ず現れます。

これが時代の一区切り。

Ascendの研究を進めると、これまでの災害の比じゃないほどの大混乱が訪れます。全戦力を投入しても無傷ではいられません。

異民族による侵攻、噴火、疫病…

大反乱の様子。
髑髏マークや爆弾マークがたくさんあると思いますが、
そういうことです。

その様相はもはやこの世の終わりです。Ascend(昇る)を選んだのに地獄絵図とか昇天しちゃうよ。

これを見事クリアすると…その世界は終わりの刻を迎えます。ゲーム的にはそのままその世界を続けることも可能ですが、次の世界を作らない限り発展しなくなるのです。

新しい世界で原始時代からやり直し…

…なんですが、救いはあります。そこまでの成績に応じて次の世界が楽になるような効果を得ることが出来ます。素材集めを自動化させたり、最初からある程度のお金を持っていたり。

エリザベス1世!マルコ=ポーロ!チンギス・ハーン!をセットするぜ!!

もう一つ引き継げるものとして「英雄」が存在します。登場する英雄の数は多く、利用すると素材集めが楽になったり、戦闘で相手に与える損害が大きくなったり、食料が減りにくくなったりと、とにかく良いことづくめ。新たな原始時代も以前よりずっと早く駆け抜けることが出来ます。

それぞれレアリティも存在して、能力もランダムで、不要な英雄は素材化出来て…はい、無料のガチャ要素です。たくさん遊んでお気に入りの英雄を手に入れよう!


もとから街作りが好きとは言え、意外なほどに集中して遊んでしまいました。

おかしいな…まったり遊べる放置ゲーを探してたんだけど…カチカチカチカチ

さあ、時代を進めよう…。

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