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ワンピースカード 総合ルール1.1.5 更新内容【全文無料】
1.1.5
2023年11月10日に総合ルールのver1.1.5が公開されました!
公開から5ヶ月が経ち、やっと重い腰を上げて、総合ルール記事を更新します!しようと思った矢先、v1.1.6が公開されました!すみません、一旦v1.1.5の更新内容を紹介します!
v1.1.5の更新内容は主に、5弾6弾で新たに増えた効果処理のルール定義に加え、v1.1.4の記事で指摘した内容が多く修正されています。
ジャッジ制度が解禁された今、各バージョンの変更点や追加内容を見て、その理由や意図を考えることにより、一層ルール理解が深まるかと思います。みなさんでジャッジ取りましょう‼
↓↓↓今回の記事はv1.1.4の内容を踏まえる内容も多く、より理解を深めたい方は過去記事を参考にしてください!↓↓↓
【勝敗の同時処理】
更新内容のトップバッターは、v1.1.4で一度修正入ったものの、裁定に矛盾があった「敗北条件の同時処理」についての記述が丸ごと削除されました。
1-2. ゲームの勝敗
1-2-3. すべてのプレイヤーが同時に敗北条件を満たしている場合、そのターンを進行しているターンプレイヤーの勝利となります。
v1.1.4で「同時敗北」が引き分けから、「ターンプレイヤーの勝利」へと変更されたが、効果処理の原則により、「同時敗北」が不可能だと思われるどころか、ターンプレイヤーから行動や処理を行うため、ターンプレイヤーが敗北するというルール上の矛盾があったためv1.1.5より裁定がなくなったと思われます。
(詳細はv1.1.4の記事【根本ルール更新】を参照)
【属性更新】
2023年10月28日に発売されたST12のリーダー「ゾロ&サンジ」で初の共闘カードが発表されました。v1.1.5では、まだルール定義のなかった属性の種類に加え、共闘カードの定義もされています。
2-5. 属性
2-5-2. 属性は「斬」「打」「射」「特」「知」の5種類です。
2-5-3. カードによっては、「斬」と「打」や「射」と「特」というように複数の属性を持つカードがあります。
2-5-4. 「斬」と「打」の両方の属性を持っているカードの場合、持っているすべての属性のカードとして扱います。
・2-5-3を追記しました。
・2-5-4を追記しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713672100815-QAE50ckOfk.png?width=800)
しかし、折角「属性」というものがあるのに、あまりにも使用される場面が少なく、少しもったいない気がします…
![](https://assets.st-note.com/img/1713672117619-WqMpVZtCBW.png?width=800)
属性を参照しているカードは現カードプールで11種類しかなく、内4枚がプロモカードであり、実際にプレイを見せているのは「バギー」と「ミホーク」の2枚だけでしょう。「射」と「知」に至っては枚数少ない上に、参照するカードが一枚もない始末…
将来「属性」テーマのパックが出ることを期待します。
【効果の無効化】
OP06-074「ゼファー」先生の登場により、ついにOPTCGにも「効果無効化」が追加されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713672193477-p7ngY2WG5j.png)
既存の「8-2. 効果の有効と無効」に効果の無効化範囲に関して2項追記されました。
8-2. 効果の有効と無効
8-2-3. 既に発動し解決されている自動効果や起動効果は他の効果によっては無効になりません。
8-2-4. 効果が無効になっているカードが新たに効果を得た場合、その効果は特に指示がない場合、無効になりません。
・8-2-4を追記しました。
つまりは、①「5サボ」のように、効果が発動し、処理され、解決した効果は「ゼファー」の効果によって無効化されることがなく、よって、「5サボ」登場後のターンではゼファーの「KO効果」が発動しないことになります。また、②効果が無効化されているキャラであっても、リーダー「サボ」の効果のように、他から与えられる効果は無効にならないということになります。
一言でいえば、無効化とは「対象となったカード自身の新たなテキストの発動を阻止するもの」と言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1713700760399-AAuWIWxGpB.png?width=800)
また、「無効化」によって【KO時】 効果が発動するかどうか疑問でしたが、v1.1.5でキーワード【KO時】がやっと定義されたため、答えが出ました。(今までどうしてなかったのだろう…)
10-2. キーワード
10-2-17. 【KO時】
10-2-17-1. 【KO時】とは、場からKOされる時に場で発動する効果であり、【KO時】効果を処理している間、その【KO時】効果を発動しているカードはトラッシュに存在しています。
・10-2-17-1を追記しました。
なんだか難しい処理になってしまっている感覚は拭えませんが、「KO」が行われる時に、①効果を場で発動し ②カードをトラッシュに置いてから ③効果を処理するものだそうです。場で処理される効果のため、「無効化」の対象になるということです。
この定義があることにより、現在のところ、キャラの「効果」は例外なく「場で発動するもの」になっていると思います。
将来、トラッシュで効果発動するカードが現れそうですね…
![](https://assets.st-note.com/img/1713678699816-eEPNnsYSJ8.png)
(余談:「ゼファー」が発表された時に「効果無効」について考える記事を9,000文字程書いていたのだが、公開する間もなく、6弾が発売され、埃被ることとなりました…それなりに出来は良かったので、後日公開するかもしれません…)
【効果の解決順】
ここまでくると、効果の処理順はある程度周知されされているものですが、6弾の「レイジュ」や「モリア」でその知識が試される場面が多くあったと思います。
「複数の効果の同時発生」については、以前より8-1-3-2で明記されていた内容となりますが、v1.1.5では効果の処理によって新たな効果が発生した場合とその処理順について、つまり「コンボ処理」の定義が行われました。
8-6. 効果の解決順
8-6-1. ターンプレイヤーと非ターンプレイヤーのカードの効果が同時に発動条件を満たし、ターンプレイヤーから先に効果を解決した後、ターンプレイヤーの他のカードの効果が発動条件を満たした場合、先に発動条件を満たしていた非ターンプレイヤーのカードの効果を解決します。その後、他のカードの効果を解決することができます。
8-6-1-1. ターンプレイヤーの(A)と(B)の効果が同時に発動条件を満たし、先に(A)の効果が解決された後、(C)の効果が発動条件を満たした場合、(B)の効果が解決された後に、(C)の効果を解決することができます。
・8-6-1を追記しました。
・8-6-1-1を追記しました。
OPTCGにおいて、効果はブロック制に処理されていくゲームとなります。8-6-1-1の例を使用するのであれば、同時に発動条件を満たした効果(A)と(B)がブロックIにあたり、このブロックの効果を任意に実行している間に、発動条件を満たした他の効果は、ブロックIの解決を待つブロックIIに溜まっていきます。ブロックIの効果が全て解決された暁にブロックIIの解決を行うという流れが、誘発効果がなくなるまで繰り返していきます。
主に「自動効果」の連続誘発に使用される処理だと考えることができるが、効果の細かい処理順は8-1-3-2に記述されている内容となります。
しかし、この「8-1-3-2. 効果の種類別の処理順」については、可読性のために、新たに追加された「8-6. 効果の解決順」に加えるべきと考えます。
8-1-3-2. 複数の効果が同時に、効果に示された事象がゲーム中に発生した場合、まずはターンプレイヤーから、永続効果の処理を行い、次に非ターンプレイヤーが永続効果の処理を行います。その後、ターンプレイヤーから、置換効果の処理を行い、次に非ターンプレイヤーが置換効果の処理を行います。その後、ターンプレイヤーの自動効果の発動と解決の順番を決定し、次に非ターンプレイヤーの自動効果の発動と解決の順番を決定します。
少し余談にはなりますが、そもそも、この8-1-3-2.が表記されている位置に問題があると思います。8-1-3-2の前項「8-1-3-1. 自動効果とは~」には「自動効果」の定義について記されており、「自動効果」についての事項をその直下に続くべきであるのに、「8-1-3-2複数の効果の同時発生」の下に続いており、明らかな表記エラーかと思います。
8. 効果の発動と解決
8-1. 効果
│ …
├─ 8-1-3. 効果は、原則~
├─ 8-1-3-1. 「自動効果」とは~
├─ 8-1-3-2. 複数の効果が同時に~
│ ├─ 8-1-3-2-1. 「自動効果」はカード上~
│ └─ 8-1-3-2-2. 「自動効果」には発動コストが~
├─ 8-1-3-3. 「起動効果」とは~
│ ├─ 8-1-3-3-1. 「起動効果」はカード上~
│ └─ 8-1-3-3-2. 「起動効果」には発動コストが~
│ …(以下省略)
このため、「8-6. 効果の解決順」直下に移動させるか、一段階上げて、8-1-4とするべきだと思います。
【ダメージ処理と効果解決】
続く、8-6-2には、リーダー「エネル」の登場によって問われた、複数ダメージ処理時の「トリガー」と「効果」の処理についてのルール定義が追記されました。
8-6. 効果の解決順
8-6-2. ダメージ処理中に、効果の発動条件が満たされた場合、その効果はすべてのダメージ処理が解決された後、発動することができます。
8-6-2-1. ダメージ処理中に、ライフから確認したカードが【トリガー】を持つ場合、そのダメージ処理中であってもそのダメージ処理を一時的に中断し、その【トリガー】を持つカードを公開し、手札に加える代わりに【トリガー】効果を発動できます。
・8-6-2-1を追記しました。
既に周知のとおり、ライフ残り1枚で【ダブルアタック】を受けた場合、【トリガー】効果はダメージ処理の最中に解決されるため、【トリガー】によって回復したライフは、2点目のダメージによってそのライフも受けることになるのに対し、リーダー「エネル」はダメージ処理後に効果を解決させるため、ライフ1枚回復してもダメージは受けないことになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1713675470025-nW9dFR8GSG.png)
しかし、ここで疑問となるのは、【トリガー】効果によって登場したキャラの【登場時】効果の発動タイミングである。複数ダメージの処理中に、一番上のライフが「シュラ」だった場合、8-6-2-1の判定により、2点目のダメージを処理する前に【トリガー】効果で「シュラ」は登場するが、「シュラ」の【登場時】効果はリーダー「エネル」と同様に「自動効果」であるため、8-6-2の判定により、「すべてのダメージ処理が解決された後、発動する」ことになると思われます。つまり、「シュラ」のサーチは【ダブルアタック】等のダメージ処理の終了後に行うこととなります。また、この場合、リーダー「エネル」の「自動効果」と発動のタイミングが被るため、処理順は任意であると思われます。
2024/04/25更新:
お問い合わせの結果、上に書いた通りの処理になるということでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1714045610907-WP7FA7nvyf.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1713675479521-ZXzmwkOJTH.png)
【記述の修正】
今回もルールの記述が直された部分がいくつもありますので、紹介します。主にv1.1.4の記事で指摘した内容が直されていました。
まずは効果処理時の誤字の修正から、
1-3. ゲームの大原則
1-3-11. あるカードの効果により、お互いのプレイヤーが同時に何らかの行動を支持指示されている場合、ターンプレイヤーからその行動を行い、次に非ターンプレイヤーがその行動を行います。
誤字「支持」が「指示」に直されています。カードの効果に支持されてもな…w
![](https://assets.st-note.com/img/1713669676322-EbULuhS7Lo.png)
次はライフを追加する際のルールの脱字修正、一番「上」ですね。
2-9. ライフ
2-9-2-1. この時、デッキの一番にあったデッキの一番上にあった カードがライフの一番下になるように置きます。
ここよりv1.1.4の記事で触れた内容の修正となります。
最初の修正は「デッキの構築条件に関する効果」の参照先です。v1.1.0より「永続効果」ではなく「起動効果」を参照していました。
5-1. リーダーカードとデッキ、ドン‼デッキの準備
5-1-2-4. デッキの構築条件に関する効果は、上記のデッキ構築条件を変更する永続効果(8-1-3-3.参照)(8-1-3-4-3.参照)として適用されます。
(誤った参照先)
8-1-3-3. 「起動効果」とは、ターンプレイヤーがメインフェイズ中(6-5-4.参照)に発動を宣言し発動することができる効果を指します。
(正しい参照先)
8-1-3-4-3.「永続効果」には、「ルール上」と表記されている場合があり、その場合、その効果は非公開領域に存在する場合でも有効であり、その効果を発生し続けます。
次はv1.1.4のルール更新時に修正漏れがあった内容となります。
地味に「の」も追加されてますね。
8-1-3-4. 「永続効果」とは~
8-1-3-4-1. 「永続効果」はカード上、「自動効果」「起動効果」「置換効果」に分類できない効果 の 種類が「永続効果」に分類される場合があります。
v1.1.4の記事で指摘した、「バトルによるKOは効果ではないため、『ある効果』という表記では、バトルによるKOが対象外だと解釈できる」という点について「ある効果」を「ある状況」と修正された他、「置換効果」の同時発動の処理順が明記されました。(詳細はv1.1.4の記事【新たな効果分類】)
8-1-3-5. 「置換効果」とは~
8-1-3-5-1. ある効果状況 が置換できる状態で、置換を適用しないことを選択した場合、その置換効果は解決されていません。
8-1-3-5-2. ある効果状況 が複数の置換効果によって置換される場合、ある効果その置換効果 を発生させたカードの持つ置換効果が優先され、次にターンプレイヤーの持つ置換効果を任意の優先順位で適用できます。その後、非ターンプレイヤーの持つ置換効果を任意の優先順位で適用できます。
8-1-3-5-3. ある効果状況 が一度置換された場合、他の置換効果によって、さらに置換されることはありません。
・8-1-3-5-2を修正しました。
・8-1-3-5-3を修正しました。
【最後に】
総合ルール1.1.5の更新内容をまとめてみました。1.1.6の更新後という何とも言えないタイミングになりましたが、各改訂ごとにかみ砕いて記事を作成することでカードゲームとしての成長も見れていいと思います。
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