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オペラ「中山晋平物語〜カチューシャの唄」

作曲:中山晋平  構成・台本・編曲:岩河智子

日時:8月28日(日)午後3時開演(2時15分開場)
会場:札幌市教育文化会館 大ホール
料金:1,800円(全席自由)

音楽監督:岩河智子
指  揮:時岡牧子
演  出:中津邦仁
主  催:特定非営利活動法人札幌室内歌劇場
助  成:公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団

入場券のお求め(オンライン): https://square.link/u/sMNv4NaL
配信のご予約(9月3日配信開始予定): http://bit.do/opera_20220828
DVDのご予約(9月下旬完成・発送予定):
        http://bit.do/opera_DVD_20220828

★2005年東京文化会館公演の録音CDを販売しています: http://bit.do/nakayama_shinpei_RECORD

■出演:
 合  唱:札幌室内歌劇場支持会合唱団コール・ピッコラ
      児童合唱団

中山晋平:則竹正人 Bar (作曲家)
 野口雨情:中原聡章 Bar (詩人)
 島村抱月:石鍋多加史  (芸術座の演出家)
 松井須磨子:百島吾弥子 (芸術座の女優)
 民謡歌手:萩原のり子
 音の精:金井知那実、川名祐紀子
     窪田晶子、倉本真理
     田中千絵子、千葉万里奈

フルート:按田佳央理(ピッコロ、アルトフルート)
 ピアノ:岩井沙織

主催:札幌室内歌劇場
助成:三菱UFJ信託芸術文化財団

■解説: 編作オペラ「中山晋平物語〜カチューシャの唄」
  構成・台本・編作:岩河智子

このオペラは作曲家中山晋平が、デビュー作「カチューシャの唄」を生み出すまでの苦労を、晋平の音楽を使って描いたものです。

「カチューシャの唄」は、晋平の師である島村抱月がトルストイの「復活」を上演するに当たり、ヒロインのカチューシャに歌わせる恋の歌として作曲を頼んだものです。抱月と須磨子の愛も「中山晋平物語」の大切な要素です。

作曲に悩む晋平に、晋平の頭の中の「音の精」、詩人の野口雨情、「民謡歌手」がヒントを与えていきます。

「カチューシャの唄」は、十二小節の旋律の中に、のちの大作曲家 中山晋平の全てが折り込まれている 記念すべき作品第一号なのです。

■物語の構成と演奏曲:

序章/ふるさと信州中野
 1、カチューシャの唄(序曲)
 2、中野小唄
 3、背くらべ
 4、肩たたき
 5、あの町この町

第1章/五音音階
 晋平の旋律(晋平節)は日本の五音音階によるものが多い。

6、雨フリ
 7、まりと殿様
 8、砂山第

2章/詩人・野口雨情
 雨情は動物を愛する「おぢさん」!

9、野口雨情メドレー
  シャボン玉、蛙の夜廻り、兎のダンス
  黄金虫、証城寺の狸囃子、シャボン玉
 10、木の葉のお舟
 11、シャボン玉
 12、てるてる坊主

第3章/囃子言葉の天才
 晋平は囃子言葉を自分で考えて挿入する。

13、波浮の港(間奏曲)
 14、上州小唄
 15、越後十日町小唄
 16、龍峡小唄(一部分)
 17、諏訪小唄(一部分)
 18、須坂小唄(一部分)
 19、中野小唄
 20、東京音頭
 21、船頭小唄

第4章/芝居の幕が上がる
  晋平は芸術座の劇中歌を作曲する。

22、雨降りお月〜雲のかげ
 23、さすらいの唄(「生きる屍」より)
 24、カチューシャの唄(「復活」より)
 25、ゴンドラの唄(「その前夜」より)
 26、カチューシャの唄

■中山晋平と、彼を巡る人々:

中山晋平(作曲家)
 明治20年3月22日、長野県中野市に生まれ、昭和27年12月30日没す。
東京音楽学校ピアノ科卒業。童謡、新民謡、流行歌、劇中歌と幅広い分野の歌を作曲した。
晋平のメロディーは日本の伝統を踏まえつつ西洋の新しい感覚を折り込んだもので、広く人々に愛唱された。

島村抱月(演出家、文学者)
 明治4年1月10日生まれ、大正7年11月5日47歳で没す。
東京専門学校(現、早稲田大学)で坪内逍遥の教えを受け、同学校教授となる。
「早稲田文学」を主宰し「囚はれたる文芸」を発表。
須磨子との不倫の恋のスキャンダルのため、大学を追われ、大正2年、須磨子と共に「芸術座」を組織する。
その5年後、志し半ばで肺炎のため他界。

松井須磨子(女優)
 明治19年3月8円生まれ、大正8年1月5日32歳で白殺。
 文芸協会のrハムレット」オフィーリア役でデビュー、多くの公演で絶賛される。大正3年の「芸術座」第3回公演「復活」で演じたカチューシャで全国的松スターとなる。しかし、抱月を病で失った2ヵ月後、「カルメン」公演中に抱月の後を追って白殺する。

野口雨情(詩人)
 明治17年12月25日生まれ、昭和21年1月27日64歳で没す。
中山晋平と関りの深い3大詩人(西条八十一、北原白秋、野口雨情)の一人。
「童心」を創作の柱として掲げ、多くの童謡、新民謡を世に送り出し、普及に努めた。


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