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丸々一日ローラー練

何の因果か、忌まわしき台風10号が日本本土に張り付いて外出もままならない。
当然に、外での自転車での練習も阻害され、ローラー練を強いられる。

ローラー練専用のROSSINピスト。まともなタイヤがダメになってから安タイヤを嵌めたら、俄然乗りにくくなった。やっぱタイヤは安かろう悪かろうだと思う

こんなときは、室内でおとなしくローラー練に限る。
ローラー練は嫌がる輩が多いようだが、筆者はそうでもない。むしろペダリングに集中できて、純粋に自転車に乗ることを堪能できると思う。

だが、同じ自転車に何時間も乗るのは芸がない。
ローラー練の初っ端は、ROSSINのピストで走ってみた。
このROSSINピスト、筆者にジャストフィットなのだが、タイヤがダメだ。
前にそこそこ精度の良いタイヤを嵌めていたのだが、これがダメになって、貰い物の安タイヤにしたのだが、ステアリングが安定しなくて難渋した。
我慢して30分ほど乗ったが、もう限界。
タイヤをまともなものに換えるまで、これは封印だな。

安定のsamson初号機。何の不安なくローラー練ができる

ROSSINピストがローラー台上であまりに不安定なので、ここは安定と信頼のsamson初号機にスイッチ。
このsamson初号機、還暦超えの筆者でもエロイカジャパンのロングコースを完走させてくれた。
フルオーダーだから当然なのかもしれないが、筆者の最適ポジションが実現でき、なおかつ踏めばバネのように反発するスグレモノ。
タイヤも精度の高い実戦用を履いているので、ローラー台上でも極めて安定している。
samson初号機で1時間ほど乗ったが、なんか飽きてきた。
別の自転車に乗ろう。

samson弐号機

同じsamsonでも、対糸魚川用に開発した弐号機にスイッチ。

鋼材はレイノルズ753
元は8速だったが、数年前に10速にアップデート
FDは8速用のままだが、問題なく作動する
シートポストはPMPのチタン。入手不可能になったのは残念

同じsamsonでも、初号機はコロンバスSLX。
弐号機はレイノルズ753。
肉厚が薄い弐号機の方が初号機よりも軽い。
乗り味は、弐号機の方が適度にしなり、長距離戦では有利と思われる。

レイノルズ753は、メーカーで事前に熱処理された最初の鋼材だったと記憶している。
この753登場以降、自転車フレーム用鋼材の冶金技術は進歩し、ハイエンドな鋼材は強度が高まると引き換えに、事前熱処理が常識となっていった。
しかしながら、753以前の単純なクロモリチューブに比して、事前熱処理された鋼材は、ろう付け時の温度管理が非常にシビアになった。
実際、レイノルズでは、高度な技量を持つフレームビルダーに限り、753等の温度管理が厳密な鋼材の使用を認めていたと聞く。

我が国には、数多のフレームビルダーが存在するが、上記のような温度管理が厳密な鋼材を使いこなせるか否かが、まともなビルダーか否かの判断の試金石の一つになるだろう。
古臭い仕様の鋼材、例えばカ◯セイしか使わないところは、ろう付け技術に何かしらの難があると疑ってかかるべきだと思う。

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