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山にもらったこと 「世界の屋根の下は、玄関口から難関だった!」 〜ヒマラヤ山行篇②個性キツめの街、カトマンズ〜

名前の響きが好きだな、くらいで、特にイメージのない街でした。
山行に入る前の3日間、ここで過ごすことになったのですが・・

空港に着くと、近藤さんの会社AGと組んでいる現地のガイド会社グレーシャーヒマラヤのスタッフが出迎えてくれて。カタ(祝福のストール)をかけてくれます。
近藤さんと一緒に前のりしたメンバーと、迎えてくれたグレーシャーヒマラヤの
ダディンディさん、チェパさん(左のお二人)

なんというか。これまで、幾つかの途上国の首都に訪れたけれど、一番強烈だったかもしれない・・いや決して悪い意味ではなくて(いい意味でもないけど。苦笑)。で、心に残る『カトマンズ7大珍事・珍景』をご紹介したいと思います!

その1:カトマンズ名物?「よくこれで点くよね電線」

一説によると「盗電」のための電線があっちこっちから伸びている?というけど、まさかね。
それにしても、これでよく電気が点くなと思う。宿泊先で停電とかもなかったし。マジックだわ。

その2:街中にひしめく「なんちゃってスポーツブランド店」

ノースフェイスにアークテリクス、パタゴニア、オスプレイ、グレゴリーと、見事な偽物ウエア&道具が安価で軒先に並ぶ店が、街中に。ここ来るのは、ほとんどがヒマラヤの山々を目指す渡航客なんだな、と実感。私もザックカバー忘れたので買いました、オスプレイが500円!

その3:冗談かと思った「招き首吊りマネキン」

どうして真っ直ぐに立たせることができないのでしょうか?これを見て服を買おうと思う人いるのかしら?まあ、目は引くけど・・
なぜか、メンズマネキンの方が苦しそうに見える。笑

その4:夜道の脅威「野犬の王国」

とにかく、そこら中犬だらけです。みんな寝ています。みんな野犬です。ちっとも気持ちよさそうには見えない、生きてるの?と思うくらいぐったり。でもこの子たち、夜になると突如凶暴化するらしく。万一噛まれたりしたら、狂犬病の血清を打ってない人は即刻帰国を強いられると!
起きてる子見ると、確かに目力強。秘めてるのね何かを。

その5:たぶん轢かれたもん負け「爆走問題」

まず、信号がないんです。車線も歩道線もない、横断歩道がたまーに出てくるだけ。車線がないから行く方来る方入り乱れ。10センチくらい隙間があったら、バイクが入り込んで行く。もうめちゃクチャです。まじで。そこここで事故が勃発しててもおかしくないけど、この街の人はもう慣れっこなんでしょうねー。横断なんてとてもできせんよ、よそ者には。

その6:14世紀から続く少女の生き神「クマリ」

ネパールでは、国内から選ばれた満月生まれの仏教徒の少女が、初潮を迎えるまで生き神として祀られるクマリ制度が、7世紀間も続いているのです!選ばれた少女は、カトマンズにあるこの「クマリの館」に住まい、学校に行かず(教育係がついている)遊びにも出ず、初潮が来るまで、ここで生き神として務めるということ・・クマリを見ると幸せになれるという言い伝えがあって、世話人にお布施を渡すと、2階の窓に顔を出す、というので、私たちも行ってきました。(撮影禁止。でもググると画像出てきます)待つこと20分、ほんの1、2分、クマリは現れ、静かに戻って行きました。まだ7、8歳くらい?とてもツマらなさそうで、寂しそうで、見て幸せになるどころか、悲しくなリました。

その7:地球を表す祈祷旗「タルチョ」

街の空、家屋内の天井、そしてこの後歩く山々の天、と、ありとあらゆるところではためいているタルチョ。色の順は青・白・赤・緑・黄と決まっていて、それぞれ、天・風・火・水・地を表しているそう。地球の成り立ちですね、幸せを願う気持ちの大きさを感じます。
タルチョのある風景は至る所で見られるけれど、なんだか見ると気持ちが落ち着いてきて、この旗、とても好きになりました。今では私の部屋でもはためいてます。^^

7つと言わず、まだまだ珍事・珍景があるカトマンズだけど。こうやって上げていると、意外と私、この街好きなんだな、と気づきました。

3日めの終わりには、エベレスト隊の安全祈願の儀式「プジャ」のため、カトマンズで有名な?お坊さんの元へ。我々ロブチェ隊も一緒にお祈りをもらって・・

カタをかけてもらい、聖水と何やら仁丹みたいなのを口に。赤い紐を首につけてもらって、頭から気を?入れていただきます。

さあ、明日はカトマンズを離れて、エベレスト街道の入り口の街ルクラに向かいます。(続く)
2024/04/08-11

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