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内に秘めた大和撫子 冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた


皆様こんにちは。

妹(3次元)が今年新成人を迎え、母から送られてきた振袖姿の写真を眩しすぎて直視出来なかったsたろうです。

今日はそんな大和撫子と呼べる(内心的に)日本人女性らしい魅力的なキャラクターが登場する作品について好き勝手語っていきたいと思います。

タイトルは「冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた」(丸戸史明著)です。

こんなことを言っては失礼かもしれませんがタイトルからも読み取れるように原作はいわゆるライトノベル(以下ラノベ)で富士見ファンタジア文庫から出版されています。(最近は漫画やドラマのタイトルでもラノベかよ!と思わずツッコみたくなるような作品が増えてきているような気がしています…笑)

富士見ファンタジア文庫さんからは他にはこんな作品も出版されてますよーなんていう紹介もしたかったのですが、残念ながらラノベは守備範囲外でエロい人に怒られそうな気がするので止めておきます…ハイスクールD×D大好きです…早く4期見ないと…

この作品もきっかけは東京ビッグサイトで開かれている「アニメジャパン」に参加した際に目にした広告からでした。

当時は各クール放送されていたアニメはどっちみちほぼ一旦は視聴していましたが(BS11神ぃぃぃ!!!)その場で目にしてから妙に印象に残っていたのを覚えています。

ですが、いざ蓋をあけてみたら、最初の1期を視聴し終えた際の個人的評価は正直高くありませんでした。

りんかい線の国際展示場の駅構内に大々的に貼られていたポスター等の宣伝に踊らされた…と悔やんだのを覚えています。(笑)

しかし、詳しくは後述しますがヒロインの加藤恵をはじめとした個性的な登場人物達とそのキャラのCVを務めたキャスティングに僕も無意識的にアニオタホイホイされてしまっていたのでしょう、
その後放送された二期を何も疑問に持たず気づけば視聴していました。

ここからがこの作品の魅力にはまっていく始まりとも知らずに…

というのも、この作品の一番の魅力は
先ほど取り上げたヒロインの加藤恵ちゃんだったからなのです。

そしてこのヒロイン、話が進むにつれ、徐々に魅力的になっていくのはもちろんなのですがその加速度が他の作品と比べものにならないのです。言うなればスルメヒロインなのです。(なんだか臭そうですが決してバカにしてません!!)

僕はアニメに限らず、こうした作品に触れる際に一番楽しむ部分は物語そのものです。いわゆるシナリオと呼ばれるこれが面白くなければ僕の中で感じる面白は薄れます。印象に残っている作品はやはりこの物語が面白いものが多いです。そんな中、この作品は僕の中でも数少ない登場人物の魅力が一番印象に残っています。(こんな存在をきっと世間では嫁と呼ぶのですかねぇ…)

しかし、前述した通り1期時点ではそれ程面白いとは感じていませんでした。広告に踊らされた!と悔やんだような作品のヒロインが何故嫁になっていったのでしょうか…(ちなみに1期時点での推しは詩羽先輩でした。かやのんボイスに毒され、僕の脳みそはもうスッカスカです)

ここで少しこの作品の概要に触れさせていただきます。(今更ですが…)

この作品は高校生で筋金入りのオタクである「安芸倫也」が同じ学校に通う幼馴染でイラストレーターである「澤村・スペンサー・英梨々」と実は新人ライトノベル作家だった先輩の「霞ヶ丘詩羽」。そしてわが嫁の「加藤恵」(あまりにも可愛すぎるが設定上はこれといった取り柄はない普通の高校生)を中心にサークルを立ち上げ、僕が考える最強のゲームを作るため、様々な人たちを巻き込みながらコミケ参加を目指して奮闘していくという新感覚青春学園物語です。(そこ!海賊王顔負けのご都合主義とか言わない!)

アニメーションとしての映像作品はテレビアニメとして計2クールの全24話と劇場版が1作あります。

先ほどから申し上げている1期というのがこの2クールのうちの前半1クール13話になります。

この時点での感想としては「まぁた高校生の男女が放課後に集まってなんかわちゃわちゃする奴ね」といったところでした。

こうした内容は僕の大大大好きな「涼宮ハルヒの憂鬱」から始まる一つの系譜だと思っているのですが、ざっくりとお伝えすると高校生くらいの多感な時期の男女が部活動、それ以外に関わらず集団を作り、目標の有無にかかわらずとにかく放課後集まり何かをしている。そのなにかは野球やサッカーといった一般的な部活動とは少し変わったもの。という内容なのですが、こうした様子が描かれている作品は他にもあり、目指す場所がコミケという目新しさはあるものの、物語全体の新鮮さには欠けているイメージでした。

しかし、2期に入り状況が変わり始めてきます。
そのコミケに参加するため、作業と物語が佳境に入っていく中、加藤ちゃんの直向きさというものが描かれるシーンがあります。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この話の中心となるサークルのメンバーで明確な役割というものがないのがこの加藤ちゃんでした。

あくまでごく普通だった加藤ちゃんにとってゲームを作るということはもちろん初めてのことだらけの上、予備知識もありません。周囲はプロとして活動している人間もいる中で、加藤ちゃんもサークルの中で自分なりに出来ることを見つけ、陰ながらチームに貢献していた事が明らかになります。そして気づけばサークルが大切な居場所になっていた事を気づかされるシーンは彼女が覚醒したといっても過言ではないでしょう。

そんな直向きさはかつて東京オリンピックで金メダルを勝ち獲った「東洋の魔女」達のように「大和撫子」が持つ内に秘めた強さの一つだと感じざるを得ません。

ごく普通のヒロインとそれを取り囲む準ヒロイン達はいわゆる典型キャラ(金髪ツインテールのツンデレ幼馴染だったりとっても艶めかしい年上のお姉さんキャラだったり)を意図的になぞっている様子が見受けられた。その対比を描かれていたら正直僕好みの作品になっていたかもしれませんが、その時にはきっと今の加藤恵とは違う形にもなっていたかもしれません。

こんな素晴らしいキャラクターを生み出して頂いた作者やイラストレーターさん達に感謝をして今日も床に就こうと思います。

今回もお付き合い頂き、ありがとうございました。



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