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ここがポイント!インタビュー原稿の制作の流れと注意点

複業クリエイターの川野です。今回は、ここ数年メインにしているインタビュー原稿の手順と注意点について紹介します。

私の場合、インタビュー原稿の発注者は企業や学校関係です。直に依頼がくる場合もあれば、制作会社からの依頼という場合もあります。内容は人物紹介で、企業であれば仕事内容、学校であれば志望動機〜学びの内容など。発注者のPRに関わるものなので、大きな括りとしては広告系になるのかなと思います。以下、仕事の流れです。

1、打ち合わせ

取材の日時、制作の目的やコンセプト、納期などの確認をします。既にある印刷物やWebページのリニューアルであれば、現状の資料を先方からもらって、変更点やこだわりなどを確認します。新たなものを制作する場合には、制作の目的やコンセプト、完成イメージなどをより慎重に打ち合わせます。

2、事前アンケート(質問)の作成

発注者や制作会社が作成して、インタビュー取材を受ける方に回答を書いてもらいます。私が事前アンケートの作成から関わることもあります。アンケートの回答は、インタビューの際の大切な道標になります。

3、インタビューの準備

アンケートの回答が届いたら、よく読んでインタビューの際に聞きたいことを書き出していきます。完璧!と思える回答でも、具体的な事柄が書かれていなかったり、一度読んだだければイメージしにくいことも多いので、時間を置いて二度三度確認します。このときに注意したいのは、仕上がった記事を誰が読むか。高校生なのか大学生なのか、社会人なのか……。読者の違いでインタビュー時に聞く内容も変化します。

4、インタビュー本番

事前アンケートの項目にそってインタビューを進めていきます。記事制作のために録音をすることも最初に伝えます。相手の方が緊張している場合も多いので、話しやすくなるように和やかな雰囲気を心がけています。たとえば、相手の方の髪型やファッションなどを褒めたり、年齢や制作に合わせて話し方を変えたりもします。話が大きく脱線しそうなときには、時間を見ながら「時間が限られているので次に進みますね」と軌道修正していきます。

5、文字起こし

インタビュー原稿での一番の難所です。私の場合は、録音を聴きながらギリギリ読める程度の文字で内容を書いて、iPhoneのメールに音声入力してPCに送ります。専門的な内容でなければ30分〜40分のインタビューで、1時間半くらいでしょうか。専門的な内容になると、何度も聞き直したりするので、もう少しかかります。以前は、録音を聴きながらパソコンで入力していたのですが、指に負担がかかるので音声入力を使う様になりました。ライターさんによって、やり方が少しづつ異なりますが、難所であることには変わりないようです。

6、編集作業

文字に起こした内容を、仕上げの形式に合わせて編集していきます。ここが腕の見せ所です。まずは、事前アンケートの回答とインタビュー原稿を内容ごとにブロック分けして、項目に当てはめていきます。次に予定の文字数に合わせて内容を整理し、読みやすくするために文章のブラッシュアップしていきます。内容が変わらない様に間違えない様に気をつけながらの作業なので、とても気を使います。また、ご本人の雰囲気に文章を合わせることも大切なので、相手の方になりきって語っていくことを心がけています。

7、見出し付け

規定の文字数に原稿がまとまったら、各項目に小見出しをつけていきます。最後に大見出し(キャッチコピー)を決めます。大見出しは、原稿全体を代表する言葉で、小見出しはその項目の内容が一目で分かる言葉です。20文字〜30文字程度ですが、いつも悩みます。迷ったときには複数案作成して提出しています。

8、仕上げ確認

印刷して文章と誤字脱字のチェックをします。できるだけ書き上げた日の翌日にするようにしていますが、時間がない時には、休憩や別の仕事を挟んでから確認しています。これは、夜と朝、または、時間を置くことで文章の感じ方が変わるからです。誤字脱字のチェックでは、一行ごとにスケールを当てて、文字を追って確認すると見過ごしが少なくなります。

8、納品

その後、校正を経て、校了となります。

インタビュー原稿は、紹介する方のイメージが原稿によって左右されるので、神経を遣いますし、体力も必要です。でも、日常生活では知り得ないことが分かるので面白い!そして、私が関わった原稿が、発注者にとってプラスになり、取材を受けてくれた方の勇気やプライド、そして、次のステージへのエネルギーになればと思っています。






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