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また本を読めるようになりたいから本を読んでいる

なぜ本ではなくスマホを手に取ってしまうのか。
年齢を重ねれば重ねるほど、この傾向が顕著になっている。
私はこの答えを探すべく、ある本を読み始めた。
ちなみにまだ読了できていないので、本の感想は書けない。
でも、読了前の自分を残すために書いておこうと思う。

私は、子どもの頃から本をたくさん読んでいる方だと思う。
その中身は自分の好みに偏りすぎて、好きなシリーズばかり読むことになっていたかもしれないけど、延べでの冊数はそこそこ読んでいたはずだ。
趣味は読書と言い切り、本の好きな友だちと本の紹介をし合っていたこともあるし、本屋も図書館も好きだった。

それでも年々本は読めなくなってきた。
読書以外に時間を費やすことを覚えたからかもしれない。
読書以外に時間を費やさなくてはならなくなったからかもしれない。
物理的に本に触れられる環境にいないせいかもしれない。
でも、そういうことではない気もする。
本を開いてみても集中できない自分がいる。
時間が空いたときに本を読もうと思いつかない自分がいる。
これって、私の中の何かが変わってしまったのだろうか。

私はこのことがとても寂しい。
どっぷり本にハマって読み終わったあとの、本の世界と現実の世界の狭間を漂うふわふわしたあの感覚にはもう出会えないのだろうか。
あれは、現実世界では味わうことない感覚。

あの感覚を取り戻す方法はあるのだろうか。
また本を読める日は来るのだろうか。
それを確認するために本を読むなんて、何だかおかしな話かもしれないけれど、今読もうとがんばってるのはこの本。

そう、働き始めてから本を読めない感覚を味わい始めた私にピッタリな本だと思った。
Xでこの本を読んだというポストが流れてくるたびにうずうずした。
でも、この本も読めないのではないかと思うとどうしても手に取れなかった。
それでも今この本を読んでいるのは、あの久しぶりに本屋に行くことになったあの日にこの本と出会ってしまったからなのだ。

読了できたら、その報告にまたここに書きたいと思う。
また、本を読めるようになるのかは分からないけれど、そうなることを期待して読み進めようと思う。

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