つばさの党の危険性

「つばさの党」は民主社会に新たな形で出現した公安対象とするべきテロ組織であり、その犯罪性はオウム真理教のサリン事件以来の民主社会に敵対する重大な政治的組織犯罪とみるべきだと思います。その集団的・政治的本質に見られるカルト性はオウム真理教と通底していると考えられます。その源流はナチズムにさかのぼることができるかもしれません。日本の政治的破壊主義の新たな一形態ととらえるべきであり、その危険性の点で令和のオウム真理教と言ってもよいと私は考えています。その背景にはGHQによって我が国にもたらされた偽善の体制にほかならない戦後日本および戦後民主主義体制の今日的状況があるでしょう。その状況、その体制の本質を具体的にはっきりとあぶり出したのが東京15区補選であったと私は思います。飯山先生と日本保守党が挑戦し、戦った巨大な敵の総体こそ、この体制であったと私は理解しています。

かつて自民党と社会・共産党の対立構造が保革という言葉で語られた時代がありましたが、その時代に流通した保守の通念はなんら保守ではなかった。がんらい自民の本質は保守ではなく、革新の一形態というべき偽装された保守であり、地方組織などを含めた、利権的組織構造自体がやはり戦後体制の構造を形成する要素に過ぎなかった。そして今の政治状況は保革の時代よりもより具体的な二極対立構造となっていると思われます。それは端的に言って、左翼リベラリズム政党・組織の体制 vs 日本保守党です。議会もマスメディアも司法も大学も教育もすべてその基調は左翼リベラリズといってよいでしょう。日本保守党の誕生は、こうした戦後体制、左翼リベラリズム体制のなかに初めて灯った真の意味の保守の曙光であり、日本の政治における一つの歴史的な分水嶺であったと私は信じます。このように日本に立脚した保守政党はかつてなかったといってよいでしょう。それは健全なナショナリズムの復興(ルネサンス)であり、私利私欲の政治体制の力学にうがたれたくさびであると思っています。

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