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2016年7月の記事一覧

バッテリー【あさのあつこ】

勝手な感想

〔2巻〕

バッテリーは一気に読めない。いちいち巧と豪が眩しくて、苦しくなる。飛ばして読んじゃいたい気持ちになる。直視したくなくなる。それで、本から目を離す。思い返す。ああ、私はこんなに眩しい瞬間を生きたことがあるのかな、いや、ないな。ただただ流れていった。誇りに思う時代もそりゃあるけど、その時期でだって、こんなに眩しい瞬間なんてなかったように思う。ひとつのことに打ち込むって、眩しい

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バッテリー【あさのあつこ】

勝手な感想。

〔1巻〕

メモ
巧はすごいなぁ。自信もあるし、それに伴う実績もある。本の登場人物ってみんな自分の意見を持ってる。意見っていうか、出来事に対してちゃんと感情を持つ。いや、作家さんはさ、感情を言葉にできる能力を持ってるから作家になれたんだろうけど。登場人物が何も考えてないふわふわした人生を送ってたら物語にならないんだろうけど。でも、羨ましいなぁって思う。私こんなにいちいち考えてこなか

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きよしこ【重松清】

個人的な感想。私だけのためのメモ。

何回もうるっとした。

お話の最後にあさのあつこさんの解説がある。そこには「かっこいい少年」に対して涙したって書いてあった。私はそういう思いで読めなかったから、そういう読み方もあるのか、と思った。私はものすごく感情移入しちゃった。少年は「かっこいい少年」で間違いないけど、読んでる間はそんなこと思わなかった。いちいち「私にも似たようなことあったな」って過去を思い

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