きえないで

心が壊れてしまいそうな時に聴いて
涙が止まらなかった曲の話を1つ。


自分はどれ程傷ついても大丈夫だと思っている。
この「大丈夫」は「最悪辛かったらいつでも終わらせられるから」という意味を込めての大丈夫。


自分を追い込んで、苦しんで。
その先に素敵なものが待っているとは思わない。
けれど私はいつも自分を追い込んでしまって、それで心が壊れても身体が壊れてもしょうがないと考えている。そして限界になった時に「きえたい」と思う。

そんな"きえたいとき"にふとアイナ・ジ・エンドの『きえないで』が聴きたくなった。

これはアイナが18歳の時に作った曲。
親友のお母さんが亡くなってしまった時に、電話で「お母さん、 死んじゃった。」「きえないで歌って」と言われても震えて歌えなかったことを後悔し、その子に届くように今でも歌い続けているのだという。

きえたいとき
あなたには生きていてほしいよ  
借りてきた言葉を貰って
言います、聴いてね

きえないで

この歌詞がきえたいと思う私にとても刺さった。

きえたいときに限って愛しい人を思い浮かぶ。
その愛しい人はとても儚くて。その人の弱さをよく知っているから、脆く感じるのだろう。儚いから、今の私のようにすぐにきえそうになるから、いつきえるか分からないから。自分はどんなに苦しくても傷ついてもしょうがないけれど、愛しい人にはそうならないで欲しい、「きえないで」と心から願ってしまうのだ。

自分がきえたい時。こんなにも苦しくて今すぐに逃げ出してしまいたいのに、愛しい人のことを思い浮かび、その人にはきえないで欲しいと、心がきゅっとなって何故か涙が溢れるようなこの気持ちはなんなのだろう。

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