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20240329

 最近、筆(というよりもキーボード)がなかなか進まず。こりゃ参ったなと思いながら、その原因は考える前から、大体、自分の怠慢である事は分かっている。
 そんな事をぼんやりと考える日々の或る一日、朝は7時に起床。
 ダラダラと布団の中に居ると二度寝。二度寝にはこれ以上に無い幸せを感じてしまっていけない。起きて、朝食を摂るにも中途半端な時間になってしまって、朝食と昼食を兼ねた感じで。近所にある外食産業が集合した様な施設に向かった。
 自転車で。
 取り敢えず、牛丼屋さんに入って、前々から気になっていた、白ごはんと目玉焼き、ソーセージがセットになった、朝食メニューがまだ販売されていたので、それを頼んだ。
 頼むと、直ぐに配膳される。
 ここに限らず、牛丼屋さんにはそんな印象を持っていたので、今日も直ぐに配膳されるだろうと待った。金曜日も朝食の時間帯が終わって、昼食の混雑する時間を待つばかりの時間帯であっても、お客さんの出入りがあって、一人が食事を終えて出て行っては、一人、また入って来てというペースでお店が稼働していて、その中で店員さんは一人で、調理から配膳、会計まで粉していて、これが所謂ワンオペというやつかと思った。かなり過酷にも見えて、注文が入る度に大丈夫だろうかと心配になった。先を急ぐ事も無かったので、ワンオペで淡々と業務を粉して行く店員さんの様子を見ながら、食事が配膳されるのを気長に待った。

朝食。

 食事を只々、摂取するという感じで終えて、追加のお冷を頼むのにも気が引けて、会計を済ませる事にして、レジへと向かった。
 やはり、ここでも少し待ってくれと言われて、ワンオペで働く店員さんは、慣れているのか慌てるでも無く、淡々と他のお客さんの配膳を済ませてレジに来てくれた。
 最近出来たお店で、会計でのお金の受け渡しが機械で行われるのが救いだと思った。けれど、ここが機械化されると言う事は、省人化が進んで、ワンオペで機能する牛丼屋さんが増えている要因なのだとも思った。
 そうして、会計を済ませるのにも複雑な気持ちになって、労いの気持ちを込めて「ご馳走様でした」と言って、会計を済ませた。

 外に出て、さて、全く進まない書き物でもしようかと、同じ敷地の中にある今時の喫茶店に入った。金曜日の午前中だと言うのに、人で一杯だった。目立ったのは、お子様が春休みの親子連れ。賑やかな感じの春。

 で、コーヒーを注文すると、何やらモーニングセットが付いて来るらしく、先ほど朝食を済ませたばかりではあるけれど、トーストとゆで卵を注文して、書き物の段取りを始める。

二度目の朝食。

 頼む人が多いのか、予め用意されていた様なコーヒー、トーストとゆで卵は直ぐに配膳されて、取り敢えずトーストとゆで卵は完食して、コーヒーはゆっくり頂く事にした。

 そして書き物。先ず、こちらもなかなか進まずのアナログの手帳に0.3ミリのシャープペンシルを走らせて、ある程度、踏ん切りの良い場所まで書き終えてから、持ち運びの出来る、ワードプロセッサー代わりのコンピューターを取り出して、あれやこれやと書き始める、書き始めるも、なかなか調子が乗って来ない。座った席がどうも落ち着かない場所だったからか、それとも自分の心境や体調なのか。とにかく進まない。進まない時は仕方が無いという事で、何をするのも諦めて、コーヒーだけ頂いて、そそくさと退散。

 直接帰宅しても、書き物には手が付かない様な気がして、少し足を伸ばして自転車で10分程のスーパーマーケットへと向かった。色々と買い物を済ませ、それから近所のスーパーマーケットを梯子して、頼まれ物を購入して帰宅。

 個人商店が賑やかだった頃に思いを馳せながら、スーパーマーケットも梯子せねばならない時代に生きている。などなど、他愛の無い事など考えながら、自転車を漕いで帰宅。

 帰宅して、歯を磨いて、自宅にて書き物の続き。

 を、始めようとすると、明日の事も考えねばならない事に気が付いた。

 明日は明日で松山まで向かう予定にしたので、果てさて、どうやって向かおうか。

 今日から夜行バスで向かうのも悪くだろうと思って、夜行バスのインターネット予約のサイトで空席を調べてみると、残りひと席。満員の夜行バスも少し息苦しい気がして、ならば飛行機か新幹線。在来線を乗り継いでみると、どれ位の時間が掛かるのだろうか、と興味の赴くまま調べている間に時間がどんどん経ってしまっていけない。

 おまけにお腹が一杯で眠たくなってきた。

 横になっていると、いつの間にか。意識が無くなって、それは昼寝と言うやつだったと後から気が付いた。

 そんな感じで時間が過ぎた。

 それで、朝食も遅かったので、昼食もスライドさせて、丁度、お昼と夜の帷が降りる時間の真ん中辺りで。
 昨日、何かの勢いで買って来た、パンなどを食す。

カスクート。と言う名前のパンらしいです。


 そうして出掛ける段取り。結局、書き物も松山まで向かう行程も中途半端なまま。

自宅を出発したのは17:00。

駅に到着した時間。

 いつもの様に駅まで向かって、そこから電車に揺られて京都は烏丸駅まで。駅のホームで、掲示される箇所が減ってしまった時刻表を見て、今日が金曜日だという事を改めた。

 時間に余裕は無いけれど、開場の時間には間に合いそうだと思い、やって来た電車に乗る。
 各停から乗換えの駅で、特急電車に乗ろうかと思っていたら、やって来たのは準特急電車だった。通勤や通学の時間帯に走る、特急電車に少し停車駅が追加された準特急。

 特急ならば、桂駅を出発すると、次に停車するのは、目的地である烏丸駅なのに、準特急だと桂駅を出発すると、西院、大宮、と烏丸の手前で停車する。この停車駅に停車する時間が非常にスリリングに思える。

 けれど、今日は先にも書いた様に、時間に余裕がある訳でも無いけれど、間に合わなくも無いと思っていて、そんな調子で電車に揺られる。
 自分の休みの感覚と、周りの平日の感覚に隔たりがあった事に、電車に乗って気が付いた。
 電車に揺られている間に、自分の休日と周りの平日に隔たりが無くなって、目的の烏丸駅。

 以前なら、余裕が有るか無いかよく分からない時は、急ぎ足になっていたのに、いつの間にか急ぎ足になる事が無くなったのは、スマートフォンの地図アプリで、徒歩でも掛かる時間が判る様になったからかと考えながら歩く。

 余裕が無くとも、間に合うと判っているのに、地図アプリで到着する時間を調べてみたりもしながら。

 そうして、50周年を迎えた(50周年おめでとうございます)磔磔に、降臨されて58回目の3月29日を迎えられたソウル‧フラワー‧ユニオンの中川さん(おめでとうございます)を拝見に伺った。

50周年おめでとう御座います。

 磔磔の前にて、待つ事数分。ドリンク代を支払って、席に着いて瓶ビールを頼む、開演までの時間、まったりと金曜日の夕暮れ時を過ごす。

 開演時間の19:00を迎えた頃、磔磔の中が暗くなって、スピーカーから流れた出囃子は「ラン.ダイナモ‧ラン」だった。そういえば今日は、中川さんの降臨祭という事で代表曲のみの演奏でカバー曲の演奏は無いらしい。それが出囃子まで徹底されていて驚いた。
 中川さんがステージに降臨して、開口一番「人生おめでとう!」の声で涙が出た。
 つい、2、3日前に見た映画、GEZANのマヒトゥ‧ザ‧ピーポーさんが監督した映画「i ai」がまだまだ続いている様な感覚。映画の終わりがまだまだ腑に落ちていない様な。
 そんな感覚の中で過ごして来て、中川さんのライブがひとつの腑の落ちどころだったかと、映画の続きにライブがあった様な気がした瞬間だったと思った。
 簡単に言うと、映画「家族」を見ていて、列車が目的地に到着する寸前に、春川ますみさんが登場したところで号泣する様な。
 そうしてライブは「バルカンルートの星屑」スタートして、2曲目がまさかの「世界はお前を待っている」。祝福の雰囲気の中のMCも深い。磔磔50周年という事で中川さんが初めて磔磔に出演した頃の話から、中川さんが58回目の降臨祭という事で、年齢の話。降臨された日にライブをするのは初めてだとの事やら。代表曲のみで構成されるとの改めての告知。(私にとっては全曲代表曲だと思います)
 「あばよ青春の光」を聴くと中川さんがソロアルバムを作成した頃の事を思い出して、「短距離走者の孤独」でソウルシャリスト‧エスケイプがアルバム「ロスト‧ホームランド」がリリースされた、自分が前の前に在籍していた会社にいた頃を思い出したりして、そんな流れだったのかとハッとさせられて、それが上手く言葉にならず。うわーと思うより、他が在らず。
 それからMCでビヨンセさんの話となり、コロナ禍以降、ソロで初めての253曲目が演奏されようとする時、花粉症がままならない、中川さんよりお店の人にティッシュペーパーのリクエストがあって、出来立てほやほやの新曲、生まれた街から遠い所に住んでいる老女の曲「ゆりかごの街」。イントロの中川さんの歌うメロディーラインにグッと来て、歌詞を聞き込む。サビの後の曲の展開にまたグッと来た。孤独とは何だろうと思う。新曲が続いて「川から海まで」惨劇を思い出しながら聴いていると「パレスチナ」に続いた。
 新曲が続くのかと思っていたら「レプン‧カムイ」で能登半島の事が頭に浮かんで気掛かりになった。

 そうして第一部が終了して換気タイム。用を済ませて、外で煙草など嗜んで、席に戻ってハイボールなど注文する、幕間の時間も過ぎていくのが勿体無いと思いながら、時間を堪能している間に二部の幕が開く。
 会場に流れるSE「松葉杖の男」のダンスミックスに中川さんがアコースティックギターを重ねて、そんなギターの音が聴けるのも貴重な瞬間だと思った。
 二部は「千の丘の足跡」からスタート。何度か拝聴しているけれど、自分の中で、既に名曲の殿堂入りを果たしてしまっている。立て続けに「満月の夕」「生きる」と来て、曲の並びが最高過ぎて、言葉を失う。から三拍子の揺れが心地良い「そら~この空はあの空につながっている」と続いて、ライブで拝聴するのも久方振りの様な気もして、何故だか少し懐かしい様な気持ちになった。少しMCを挟んで「団地のエコー」でまた何故だか通勤時の光景が頭に浮かんできたりする。夕暮れ時の団地の光景。
 それからMCでライブの新しいシステムが舞い降りて、なかなか趣が深かった。全く賛同したいし、自分にその時が訪れたら、そのシステムに乗っかりたいと思った。
 それから瀬戸内ツアーの告知があって「海へ行く」で瀬戸内ツアーに行きたくなったりして、それから「寝顔を見せて」と続いて二部の幕が降りた。

 幕間、また有志の方から例のブツを頂いて、この瞬間も何かワクワクする。煙草を嗜みに外に出て、またハイボールなどおかわりを済ませて、三部を待つ。

 リクオさんの高槻でのライブの告知から始まって記憶が無い記憶が蘇ってしまって、苦笑。からのソウルサバイバーのアナログ盤、4月末のムジカ.ジャポニカのライブに大熊さんとこぐれさんのゲスト参加が発表されて、久しぶりに驚いて、5月のモノノケサミットの告知など。
 三部は「石畳の下には砂浜がある」から。大きな音で拝聴すると、色々な場面が頭の中に蘇って、そんな場面を蘇らせるのもライブの醍醐味と思ったりする。曲と頭の中の光景が交差する醍醐味。
 「風狂番外地」と続いて、間奏の場面で奥野さんのオルガンの音が頭の中で流れて、それから、色々な顔が頭の中で思い浮かぶ「いのちの落書きで壁を包囲しよう」から「地下鉄道の少年」で本編の幕が降りた。

 それからアンコール。上手くクラッカーが鳴らせるだろうかと、一抹の不安も有りながら。中川さんがステージに再び現れて、何とかクラッカーも上手く鳴らす事が出来てひと安心。
 アンコールが凄かった「もぐらと祭」「もっともそうな2人の沸点」「秋の夜長」から「おやすみ」「ホライズン‧マーチ」と立て続けに繰り出されて、これ以上のヒットパレードは他に無いだろうと鳩が豆鉄砲を喰らった様に圧倒される。

 あっけに取られている間。楽しい時間はアッと云う間。
 中川さん。御降臨58年おめでとうございます。というのと、磔磔50年おめでとうございます。と、いつも楽しいライブを拝見させていただいてます。100周年も楽しみにお待ちしてます。

 良い夜をありがとうございました。また伺います。

良い夜をありがとうございました。

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