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20210711

 諸般の諸々を経て、お昼前に帰宅してから少し休憩。寝不足気味のボーっとした感じで考えたのは、7月末で一旦閉店となってしまうGANZ,toi,toi,toiまでの道程。

 丁度、日曜日だったので、モノレールの乗り放題切符を使って、大日から谷町線で南森町まで、等々と考えていると、いつの間にやら昼寝を堪能してしまっていて、どこかを回って会場近辺まで向かう時間的余裕が無くなってしまっていた。

 結局、何の変哲も無い向かい方になってしまって、最寄駅までは自転車。梅雨が明けたか、まだ明けて無いのか判らないけれど、空は夏の表情をしていて、梅雨明けも近いと思えた。

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 そこから何を考える事も無く、ただただ「いつもの様に」電車に揺られて向かうは大阪方面。阪急電車で天神橋筋六丁目まで向かって、そこから歩いても、そんなに時間がかからない筈なのだけれど、この暑さ故、地下鉄の南森町まで乗って、そこから徒歩で今日の会場のGANZ toi,toi,toiまで向かう事にした。

 乗っていたのが阪急から乗り入れている、準急の天下茶屋行きだったので、淡路駅を過ぎて柴島駅には停車せず淀川を渡って、天神橋筋六丁目駅。阪急電車から地下鉄の運転士さんに交代するのだけれど、柴島駅に停車しなかった分、予定、というか、普通電車で到着する時間より少し早く到着したみたいで、地下鉄の運転士さんはホームを運転室のある場所まで歩いている途中だった。  

 電車が停車している時間も、いつもより長い時間だった気がした。少し経って電車は地下鉄内を走り出した。扇町駅の次に南森町駅。開場時間も迫っていたので、少し早足で西に向かって国道1号線の西の端の歩道の上を歩いた。

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 7月末で一旦閉店となるらしいGANZ toi,toi,toiに到着すると、入場列が建物に沿って出来ていて、最後尾に並んだ。並んだビルの間からの空が青くて、少し傾いた太陽の光の眩しさは夏。機材の何やらで開場が少し押しているらしく、ビルの一階の廊下で待っていてくれと案内されて、列全体が移動した。

 廊下の床に反射する西陽が眩しかった。待っている間、周りで何気なく交わされる会話が耳に入って来たりして、反射していた西陽の様な気持ちになった。そんな気分になっていると、列が動き出してビルの地下のGANZ toi,toi,toiへと。

 ここでこうやって並ぶのも、これで最後と全く思わず、というか、思いたく無くて、その辺りは何も考えずにいたのだけれど、廊下の壁に並べられてた、ビルに入るテナントの郵便受けが並んで、それぞれに移転の案内が貼られていて、それで改めて移転が知らされた気がした。
 
 階段を降りて、料金の支払い、検温とアルコールでの消毒を済ませて、客席の適当な所に座った。

 コロナ禍。今が一体、蔓延防止ナントカ期間中なのか、緊急事態宣言下なのか判らなくなってしまっていて、今日はアルコールは嗜めるのだろうか、とドリンクカウンターに行ってみると、提供されている様子だったので、取り敢えずビールを頼んだ。

 先に目に入ったビルの廊下のテナントの郵便受けで改めて、GANZ toi,toi,toiが一旦閉店になってしまうのだな、と思うとしみじみ。どんなライブをここで拝見しただろうかと、思い出したりしていると少し切なくなった。そんな風に時間を過ごしていると、いつの間にか開演時間となって、出囃子がスピーカーから響いて、中川さんがステージに。

 一曲目が「夏到来」で2021年の夏が始まった。梅雨明けが未だでも、また雨が降り続く日があっても、とにかく2021年の夏はこの瞬間から始まった。からの2曲目、浅川マキさんのカバー「少年」で10年ほど前だったかの長野の善光寺の坂道の向こうに見えた積乱雲を思い出して、夏が一気になだれ込んで来た気がした。

 演奏は続いて、新曲「不屈のワイルドチャイルド」から「団地のエコー」が心に響く。幼少期を団地で過ごした夏の昼下がりから夕方位の時間の記憶がぼんやりと蘇って来て、懐かしい気分になった。

 ライブが2部、3部と続いて、新旧織り混ぜ、と毎回思うのだけれど、毎回演奏される曲に初めてソロで演奏される曲があったり、新曲が演奏されたりで、楽しい時間はアッという間に過ぎた。

 GANZ toi,toi,toiも一旦閉店という事だけれど、店長のアダチさんのPAブースから、また会える事を約束してくれた様なものだし、新しいGANZに期待も。

 タイトル未定の新曲と、宴酣での「団結は力なり」から「聞け!万国の労働者」グッと来た夜でした。良い夜をありがとうございました。

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 また新しい場所のGANZ toi,toi,toiにも期待をして。

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