Cubasis3 #04 MIDI録音/クオンタイズ -あいみょん/裸の心 イントロ 2/3-

前回の記事の続きです。

プロジェクトはこのようになっています。
BPM 59.2
Track2のデータは125%のストレッチで1小節目2拍目から音がスタート

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#01
左下の+ADDをタップ、MIDIトラックを追加します

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追加されたMIDIトラックには自動的にMicroSonicというバーチャルインストゥルメンタル(仮想楽器)のピアノの音色がアサインされています。

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#02
より適した音色を選びます。左側上部の三角をタップすると三角の向きが変わって隠れていた部分が表示されます。上から3つめの楽器のアイコンここではAcousticPianoをタップします。

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するとバーチャルインストゥルメンタルのMicroSonicが表示されます。
下の丸が楽器のカテゴリー、左のリストでカテゴリー内のひとつひとつを確認でします。
ピアノ系の音色はいくつかありますが、今回はAcousticPianoで進めます。

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#03
メトロノームを設定します。
録音アイコンの右、BPMの数字の左のメトロノームのアイコンでオンオフができます。
歯車の設定アイコンをタップ、左のMertonomeのタブを選ぶとボリュームとパン(右左)が設定できます。

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また録音する際にいきなり始まるとテンポがよれてしまうので
録音する際の助走のような機能としてPrecount Modeというのがあります。
BPMの数字をタップすると現れるウィンドウの右下で設定します。

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#04
キーボードを調整します。
今回はCubasisのキーボード入力を使いたいので左上のキーボードアイコンをタップします。両手での録音は諦めます。
まずは右手から録音することとし、右上の鍵のアイコンをタップし、使う音の範囲に合わせて表示されるキーボードを調整します。

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#05
ミキサー画面でTrack2のガイドの音量とTrack3のピアノの音量のバランスを取ります。

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#06
練習しつつ、#03~05の調整を繰り返し弾きながら聞きやすいバランスを探します。

#07
録音アイコンをタップして録音します。

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繰り返しボタンがオンの状態で録音すると、
繰り返しで戻っても録音はオンのまま=サイクルレコーディングの状態になります。
MIDIトラックのサイクルレコーディングは、繰り返し(ループ)のL(IN)とR(OUT)の間で音が重ねていくことが可能です。つまり少しずつ弾いていくことが可能です。
そして無音を重ねることができないのでミスタッチは再録音になります。
ただあとで編集できることを考えると、再生しながらの録音は細かいことは気にしないというのも良いと思います。

#08
右手、左手弾き終わり、聞いてみると下手でしたw
ぜんぶ突っ込んだタイミングになっています。

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いくつか改善できる余地がありますが、
(59.2が遅すぎたかも/8分16分刻みのメトロノームが良かった/レイテンシーなどなど聞こえてる音と発音のタイミングと記録されるタイミングのシステム的ずれ問題など)気にせず進めます。

#09
1音ずつ動かすこともできますが、今回はクオンタイズを使ってみます。
初耳の人のためにCubaseのサイトより、
「クオンタイズ」とは、録音された MIDI を移動し、音楽的に意味のある最も近いクオンタイズグリッド位置に置くことです。クオンタイズはタイミングの補正が目的です。(クリエイティブな作業を行なうためにも使用できます。)
https://steinberg.help/cubase_elements_le_ai/v9/ja/cubase_nuendo/topics/quantizing_midi_audio/quantizing_midi_audio_c.html
少し難しいですが補正目的の場合、タイミングの四捨五入みたいなことを4分音符や8分音符などを基準(クオンタイズグリッド)にして整えることだと自分は理解しています。

#10
クオンタイズをかけたい音符、今回は全部を選択します。
下の画像は右手。

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#11
再生ボタンの下の分数(1/16)をタップしてクオンタイズを設定します。

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今回のメロディは一番細かい音符が16分なので16分音符(1/16)にして、
人が弾いている感じを残したかったので強さを55%にしました。

#12
Qを押して実行。すると、、、微差!
でも少し動いて、だいぶ聞きやすくなりました。

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#13
同様に左手のデータもクオンタイズをかけます。

#14
BPMを原曲の74に戻して終了です。

クオンタイズの数値は好みなので極端な数値を試したりしてイメージに近い数値を探ってみてください。


ここまでCubasis3を使った感じですが、
MIDIの録音に関して、データをあまり素直に記録してくれていないかもと思っています。BluetoothMIDIでも録音してみたのですがもっと悪い結果になりました。なのでレシートの裏に書くメモくらいのイメージが良いかもしれません。
(使用環境によっても差が大きいと思います。)
MIDIの編集は、シンプルすぎる印象です。
録音にしても編集にしても、PCベースの人が遊びで使うのは良いかもですが、
初心者で現状のCubasis3だけという環境は自分なら心折れちゃいます。とはいえ数千円のアプリなので、気の持ちようで楽しく遊べると思います!

傷を負いつつも、次(#05)に続きます。
エフェクトなどを使って原曲にある「ポーン」みたいなのを作ってみます。

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