Twitterやオウンドメディアを会社で盛り上げる2つの方針と5つのTIPS
オウンドメディアやSNSは専任の担当者だけではうまくいかない
SNSやオウンドメディアなど情報発信を会社としてする場合、専任の担当者を置くだけでは、成果を出すのは難しいです。(成果を出す、とは採用や問い合わせに繋がること)
なぜなら以下のようなことがあるからです。
・ネタ切れ
・反応が出るまで期間が必要で、担当者のやる気が持たない
→他の施策やタスクが優先され、いつまでも成果が出ない
・成果が出るまで期間が必要で、経営者の理解が得られない
・社内でも「XX担当は遊んでるだけ」に見えて、肩身が狭くなる
など
このようなことを回避し、成功させるには社内・社外問わず、いろんなところからの協力が近道です。つまり担当者だけではうまくいかないが、担当者次第でうまくいきます!(当たり前かw)
協力者を増やすには「楽しくて」「羨ましがられる」プロジェクトにするのが良いと思います。
2つの方針:①楽しくて、②羨ましがられるプロジェクトにしよう
ナイルでは社員20名ほどが実名、社名を出してTwitterを運用しています。これをTwitter道場と呼んでいます。(Twitter道場の詳細は以下)
また、弊社はメディア『SEO HACKS』を運営しており、こちらは選ばれしメンバーだけが定期的に記事を書いていたのですが、昨年からメンバーを絞らず、部署のメンバー全員が執筆できる仕組みにしました。
多くの人にご協力いただくには楽しくて羨ましがられるプロジェクトにするのが手っ取り早いと思います。
【方針1】楽しい → 継続するために重要。継続しなければ成果が出る前に挫折してしまう
【方針2】羨ましがられる → 社内で良い意味で目立ち、そのプロジェクトに入りたい!関わりたい!と思ってくれる人を増やすために重要。
社内で良い意味で目立てなければ「SNS担当者は遊んでるだけ」に見られてしまい、肩身が狭くなっていくし、協力も得にくい
今日は上記2つの方針のプロジェクトにしていくコツを5つに絞ってシェアします。
※ナイルのTwitter道場がオウンドメディアの流入数や採用面で好影響をもたらしはじめているのは、発信してくれている社員、メンバーを鼓舞してくれている枌谷さんのおかげです。(私は本当に何もしていないです。やることが10あればそのうちの0.5くらいw)
ただ直近でプロジェクトの進め方を褒めてもらえたり、「Twitter道場を真似したい!」と言ってくださる企業様がおり、何かお役に立てればと思い、書かせていただきます。
それでは楽しくて羨ましがられるプロジェクトを作る、5つのTIPSです!
Tips1:責めない
【方針1:楽しく続ける】ポイントは以下を守ればOKです。
・責めない
Twitter道場では1日10ツイートが目標になっていますが、それを達成していない人をいちいち特定しません。無意味です。やる気が失せていきます。
またオウンドメディア執筆も納期遅れがあると個別に連絡していたのですが、これもやめました。
こちらに責めているつもりはなくても、納期を聞かれた本人は、責められているように感じてしまい、やる気を失っていくからです。(詳細はまた別の機会に書けたらと思いますが、他の方法で公開本数は担保することにしました)
Tips2:褒める根回し
これも【方針1:楽しくやる】ためのコツです。
それは協力してくれた社員の上司や役員クラスから声をかけてもらうことです。
オウンドメディアやSNSの担当者が「XXさんの発信よかったですね!」「バズってましたね!」と言うよりも、上司や役員に「XXくんの発信いいじゃん」「バズってたじゃん」と言ってもらったほうが、本人は嬉しいし、モチベーションになります。
なので、その人の上司に「XXさんがこんな発信をしてくれたので、Aさんからも一言、お礼を言ってもらってもいいですか?」とお願いして回ります。
これは以下の点で非常に重要です。
・協力してよかったと思ってもらえる
・協力してくれた人の活躍が、ちゃんとその人の上司や役員に認識してもらえる
Tips3:エースやカリスマに頼る
これは【方針2:羨ましがられる】ために重要です。
羨ましがられることが大切な理由は、社内で良い意味で目立つことで協力者を増やすためです。
社内で良い意味で目立つためには、社内のエースや、社外のカリスマに頼るのがオススメです。
ちなみに私が過去に所属していた組織だと、このエースやカリスマ選びを失敗することが非常に多いです。
ナイルのTwitter道場がうまくいったのは、「エース」「カリスマ性がある人」の選定が合っていたからだと思います。
ナイルには匿名アカウントのTwitterフォロワー数が数千〜数万人いるメンバーが何名かいます。しかし彼らはここではカリスマやエースになりません。
エースは営業成績が高いチームのマネージャーである岸や、コンテンツ制作でナイルの売り上げを支えてくれている編集者の方達、コンサルタントのメンバーです。
▼営業チームマネージャーの岸。Twitter道場定例会でLTをして盛り上げてくれてます!
▼編集の高林さん、加藤さん
LT登壇しましょうか?と声をかけてくれたり、メンバーが書いたnoteにはアドバイスをくれて、盛り上げてくれています。
メモ:会社によりけりですし結果論ですが、エースはTwitterのフォロワー数ではなくて、社内での人間関係や実務での貢献、Twitterにコツコツと取り組んでくれる・みんなのフォロワーが増えるように盛り上げてくれる姿勢を兼ね備えた人が、結果的にそうなっていくような気がします。
▼弊社のカリスマはナイルの顧問である枌谷さんです。
枌谷さんはWebマーケティング業界での知名度も高く、ナイルのメンバーが「枌谷さんから勉強したい!」と思える人でした。
社内を巻きこむ方法として、カリスマを一人呼ぶことは非常に有効です。
Tips4:幹部層にも協力していただく
これも【方針2:羨ましがられる】ために重要です。
個人的におすすめしたいのは、いきなり幹部に「協力お願いします!」と言うのではなく、幹部がプロジェクトに対してどのくらいの気持ちで望んでくれているのか、確認してみることです。
〜こんな小さな確認をしてみよう〜
「Twitter(あるいはオウンドメディア)が炎上するのと、話題にならないの、どちらがイヤですか?」
このくらいの質問なら、カジュアルな感じでできるのではないでしょうか?
「炎上する方がイヤだ」と言われたら、情報発信に対するリスクを飲む覚悟ができていない可能性があります。協力を要請する前に、こちらでできることがありそうです。
一方「話題にならない方がイヤだ」と言われたら、あとは情報発信に真剣に取り組むのみです。取り組み始めてからも、協力してくれる可能性が高いです。
もし、幹部層が前向きなことを確認できたら、次に小さなお願いをしてみましょう。
〜こんな小さなお願いをしてみよう〜
全社会議などで一言、「こんなプロジェクトが走ってるんだぜ!みんな応援よろしくな!」と言ってもらう
たったこれだけでも社内からの見方が変わります。
▼弊社代表に小さな確認をした話
(個別で確認した後日、部署全員の前でも発言してくれました。そのおかげで、みんなのびのび発信しており、Twitter経由での採用貢献、オウンドメディア流入が伸びています)
部下を信頼してくれている証でもあります。
▼小さな確認に関する参考文献
Tips5:会話をオープンにする
楽しくて、羨ましがられるプロジェクトになってきたら、チャットもオープンにしてみましょう。
そうすると、もう協力してもらえる土壌は整っています。
いろんな人がそのチャットルームに入ってくれて、アイデアを出してくれたり、困っていると手を差し伸べてくれます。
そしてまた、協力してくれた人には、その人の上司からもお礼を言ってもらいましょう。
社外の方の自由参加も大歓迎
オウンドメディアに関しては大澤宛にDMで「こんな記事を書いてほしい!」とリクエストをくれる方もいます。うれしいです。
▼オウンドメディア
最後に
「大澤さんってこれ全部やったの?」と思われそうなので、なんどもしつこいですが、はっきり書かせてください。
ナイルの場合は、もともとオウンドメディアを行っていて、さらに代表もTwitterをやっていました。すでに情報発信に対する土壌は整っていました。
これからTwitter道場を始める企業の担当者様や、オウンドメディアの担当者様の参考になれば、と思い、ノウハウを整理して書かせていただいております。
サポートいただけた場合はねるねるねるねに充てさせていただきます!