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⑦疥癬(かいせん)、なぜわからなかったのか

これまで2023年12月から皮膚の異常が起き、自家感作性皮膚炎の診断を受け、そこから結節性痒疹と言われ治療をしてきましたが、
実は疥癬という病気であったことが初めてわかりました。

なぜもっと早く疥癬だと気付けなかったのには理由があります。

まず、症状のきっかけが脱毛クリームであったこと。
次に、顕微鏡でのダニを見つける検査は幾度か行ったが、たまたま発見できなかったことが考えられます。

疥癬とはヒゼンダニというたいへん小さなダニが人の皮膚に寄生しておこる、かゆみを伴う皮膚の病気です。
感染経路は疥癬の患者さんがとの接触や寝具などを介して感染をします。

ちょうど2023年12月に自分の症状が出る3ヶ月前くらいに一時期、自分の働く病院内で疥癬が流行りました。
病棟では軽く問題になっていたようですが、自分は直接的に長い時間患者さんと接する機会が限らられている職業であったため、あまり気にしていませんでした。

そして、疥癬は通常、免疫の下がっている高齢者の方が発症する場合が多く、仮に寄生をしていたとしても健康な成人の場合症状が出ないことも多々あるようです。

んで、よくよく考えてみると

もともとダニが寄生していたが症状は出ていなかった
→脱毛クリームで自家感作性皮膚炎になる
→ステロイド、シクロスポリン(免疫抑制剤)の服用で免疫が下がる
→疥癬の症状が出る
→疥癬だと気づかずに結節性痒疹だと診断され、さらに服用量も増える
→疥癬の症状に拍車をかけ、とてつもなく悪化していく

自分が考えるにこの流れであったのかと思っています。
色々調べてみると疥癬に対してはステロイドは禁忌だったようです。
(ステロイドやシクロスポリンは瞬間的には良くなるが結果的に悪化するとのこと。たしかに少しは効いているような感じでした)

また、顕微鏡での検査はダニが発見できない場合も多々あるようで、医師の技量にも依存する部分があるようです。
検査自体はたしか計3回くらい行ったと思いますが、そのタイミングでは発見できませんでした。

担当医と町医者にそれぞれ顕微鏡検査をしてもらった記憶がありますが
発見できなかったことを考えると医師を責めるのはできないとは思っています。
担当医の先生も何故気付けなかったのか、と謝罪をしてくれました。


まあざっくりこんな感じだと自分は思っています。
次からは疥癬の治療になっていきます。

続く。




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