洋服を選ぶことからの現実逃避
夫のひとこと
家族で買い物に出かけたとき、夫から衝撃の言葉をかけられました。
「ちゃんとした服を買おう!」
わたしは普段、ユニクロのジーンズとTシャツにお世話になっています。どうやらこの装いは夫にとっては「ちゃんとした服」ではなかったみたいです。
「上と下がつながっている服がいいと思う」
どうやら夫は、トップス+ボトムスのわたしのチョイスがイマイチと思っているようです。そういえば前も、上と下は色の系統を合わせた方がいいと思うと言われたことがあります。
服の好みの違いとはいえ…軽く傷つきました。が、自分で思い当たることもあります。ニットのトップスは子どもたちに引っ張られて糸がほどけてきています。Tシャツも首回りがひっぱられてヨレヨレです。次男が汚れた手をサラッと拭いた跡も残っています。
少なくとも、ちゃんとした服は買ったほうが良さそうです。
何を買えばいいのか分からない
子どもたちを夫に任せ、服を買おうとひとりでショッピングモールに出かけました。手当たり次第にお店に飛び込んでみたのですが…何を買えばいいのか全く分かりません。
子どもが生まれてから、服は耐久性と価格重視になりました。ちょっとおしゃれな素材やデザインで選んでも、あっという間に汚されるからです。
日々、服のコーディネートを考えるのも面倒なので、基本はトップス3枚&ボトムス2枚を使いまわしていて、どれを組み合わせてもなんとかなるチョイスをしていました。
自分にとっての合理性を追求した結果、『人からどう見られるか』という点が消えてしまい、冒頭の夫の言葉になったのでは…。もう少し身なりをちゃんとしようと反省しました。
「あ、これ好きだな」と思ったトップスがありましたが、今の手持ちのボトムスに合うのかどうか…不安がよぎりました。夫の『上と下が繋がった服』が脳裡にチラつきます。ワンピースを見ても、好きだと思うものが見つかりません。
結局何も買わず、尻尾を巻いて自宅へ逃げ帰りました。
キモノのススメ
服屋さんを見ながら、「キモノだったら一番簡単やのに…」と思っていました。洋服を着るよりは時間がかかるので現実的ではありません。ただキモノが好きなことを語るだけです。すいません。
■上下のコーディネートを考えなくていい
布一枚を縫い合わせてできたキモノは、ワンピースのようなものです。上下のコーディネートを考える必要がありません。
■なんかちゃんとして見える
キモノというだけで特別感があり、ちゃんとしているように見えます。お店にいくと、いつもより親切に対応してくれる気がします。
■同じキモノを着ていても「またか」感がない
同じTシャツとデニムなどを頻繁に着まわしていると、「いつも同じ服」という印象が強くなります。でもキモノだと、「いつも同じ服」ではなく「いつもキモノ」という印象に変わります。
■背筋が伸びて自信が湧く
キモノ着て帯を締めると、背筋がしゃんとします。いつもより姿勢が良くなります。少なくともわたしにとっては自分に自信を持たせてくれる装いです。
今は夏なので浴衣を着られます。キモノより簡単に着られるのも最高です。祭りもないし、花火もないですが、浴衣を着たっていいじゃないか!しばらく普段着を浴衣にしてやろうか…。
帰宅して夫に「結局何を買ったらいいか分からなかった…」と報告すると、「なんで一人で買いにいったんかなって思ってた」と言われました。
やはりわたしのセンスにおおいに疑いを持っているようです。
サポートしていただきました資金は、全額西野亮廣さんの絵本または本を購入するために使用します。西野さんの世界観を把握して、夢幻鉄道の二次創作(小説)を書きます。