元コンサルの立場から物申す

自分が初めて保育業界に入った時、当時の会社も初の保育だったので某大手のコンサルを受けていた。

その時の主流が、許認可の保育園を作れないと儲からない。許認可を得るためには実績が必要だからまずは無認可保育園を作り実績を積み、その後東京都認証の許認可を目指しましょう、と言うものだった。

その指導を受けて無認可を作り、その後東京都認証の申請をするも却下。その後方自治体の許認可を得るもここまでの3年間でかなりの赤字を垂れ流した。

ここで運営会社はギブアップ。これ以上赤字では続けられないと事業の売却を決断。自分もそこを辞めざるを得なくなり、今までの経験を活かしてコンサル業を開始。

そうこうしている内に新しく企業主導型保育が始まりコンサル業は大いに賑わった。その時、最初にお世話になった某大手コンサル会社も『今の主流は企業主導型だ』と盛んにセミナーをやっていた。

そう、この大手コンサル会社が主流と言い出すと、そこがピークでそこから行政の決まりなとが厳しくなり下火になっていく傾向がある。

そしてそのコンサルが今主流だと言っているのは『児発施設』だと言う。

要はこのコンサル会社は、補助金を得るために参入しやすい箱物ビジネスを主流と言っているようだ。

確かに福祉の仕事は単なるお金儲けとは違い、公的な補助がないと責任ある運営は難しい。なので補助金は必要だが、それに群がるかのように箱物ビジネスを展開することには苦言を呈したい。

思いがある人ほど資金はなく、ビジネスに長けている人ほどお金があるので、どうしても安易な箱物が増える傾向にあるように思う。

これでは福祉業界全般の質は上がらないが、補助金を与えて箱物を作る上で財務体質が問われるのも仕方ないところではあるが。。。

一時、放デイが爆発的に増え、少し締め付けが入り減少したように記憶しているが、再び児発施設が同じ道を辿るのか(もう辿っていると言う見方もある)?

補助金ビジネスも良いが、しっかり中身の伴うものにしていってもらいたいものです。

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