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お月見の季節ですね

空が夜じゃないみたいに明るい
こんな明るいなら出掛けられるんじゃない?そんなことはなかった
明るい月はきれいですが今は憎々しく見える
憎い 耐え難い その感情に焦点を当てるともっと辛くなる
えーと 言葉にするならば
「私をよそに明るくなりやがりますね」
「私より明るくならないでください」
ふと月を見ていただけなのに自分のなかの大きな悲しい気持ちが浮き彫りになった
自信がない私のうめき声に自覚せず
悲しさを憂うんじゃなくて怒ってたんだ
こんなに綺麗なのに腹が立つ
こんなに綺麗なのにどこか傷つく
どこか悲しさがあるからだろうか あるいはある種の嫉妬だろうか
美しくて、好きで、羨ましい
私も愛されたい
私が誰かを愛すように、私も誰かに愛されたい
とても とても とてもさみしい
そういうことだったのか
月に私を愛す義務を課せば押し付けである
だからただ暗闇に耳を傾ける
根本的にたくさん自信がない
ぽっかり空いたデカい穴
辛くなったら前に戻ったっていいんだよ
自信がない でもそんなに足掻く人間も皮肉なくらい美しいんだよ
自分の立つ瀬がまた無くなっては持て余す感情の処理方法として誰かに押し付けてみたり
正直嫉妬だよな!俗世では嫉妬と言うだろうな
違う どれも違う
誤魔化しも美化も料理もいらない
私が私だけでいられる真っ暗な虚無がほしい
でも月にはなりたくない
月はさみしそうに見える
自分だけで光っている
いや でも地球をずっと見つめてるのかもしれない 地球と2人っきり
月にとっては地球が唯一無二なんだね
あー さみしくないね
私達も好きだよ
案外 ちょっとずつ埋めてくれるのはそういうものかもしれない
月も私もあまり言葉を交わさないけど割と見つめ合ってる
ほぼ毎日会って心のどこかで救いあう
嬉しいね へへ 

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