移植からの1ヶ月間②

大量出血からの当日予約でクリニックへ。

家からクリニックまでは30分ちょい。
痛みに波がありだんだん強くなる。
座ってはいるがだんだん姿勢を保てないほど強い痛みになってくる。

変な汗が出始め、呼吸が荒くなってきた。
視界が悪くなる。
立ちくらみの時に目の前が暗くなるようなかんじがずっと続く。
クリニックまで駅から徒歩5分ほどなのに歩ける気がしない。

改札出る前に倒れ、若い男の子が助けてくれて、駅員さんを呼んでくれた。
男の子に目を見てお礼を言ったはずだけど、視界が悪くて顔全然覚えてない。

救急車到着。
そのままクリニックへ。
救急隊から夫に連絡がいき、仕事を早退してこちらに向かうとのこと。
忙しいのにごめん夫…


内診。
エコーをあてると、胎嚢は確認できた。
前回の診察よりも大きくなってて少しほっとした。
しかし子宮の中の様子がいつもと違って、胎嚢の周りでぐるぐる渦を巻いてる。
気象予報で台風の天気図を早送りにした時みたいに、絶えずずっと動いてる。

内診後、簡易ベッドに移され痛みに耐えながらもがく。
出血が止まらない。
激痛も治まらない。
この時点では、先生は決して流産とは言わない。
ただし入院の可能性があるため自宅近くの大きい病院に移動することに。

看護師さんに痛み止めを渡されて飲む。
これは赤ちゃんに影響ない薬?
それとも私は妊婦ではなくなるかもしれないから関係ないの?
それをはっきりと聞く勇気はなかった。


激痛が始まってから4時間くらい。
さっき飲んだ薬が効いてきて、やっと少し動けるくらいになったところで、夫到着。
私が横になっている間に先生とあれこれやりとりをしてくれた。

念のため多めにエストラーナとルトラールを出してもらい、クリニックから自宅近くの病院へ移動。
夫の車で移動中、すっかり痛みが治まって普通に話せるくらいになっていた。
これが良いのか悪いのかわからない。


続く

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