全社向けにユーザーインタビュー浸透ワークショップを開催した話
こんにちは。コネヒト株式会社デザイナーのなっぴーです。「ママリ」というママ向けQ&Aサービスを運営しています。
先日こんな記事をしたためたのですが、今日はこのユーザーインタビューをもとに全社向けのユーザーインタビュー浸透ワークショップを開催したよ〜というお話をします。
なぜワークショップを実施したか
コネヒトでは、ママリのユーザーさんを実際に会社にお招きして、毎月ユーザーインタビューを実施する素敵な文化が根付いております。
ただ、コロナ禍に入り、残念ながらユーザーインタビューの実施が難しくなってしまいました。ユーザーインタビューは、コネヒトの新入社員が実際にママリユーザーさんに会って、会話することでユーザーを理解し、仕事のモチベーションに活かす貴重な機会でした。コロナ禍以降にご入社された方はユーザーの生の声を聞ける機会がないのはとてももったいないなと思っていました。
なので、私達がオンラインで実施したユーザーインタビューの内容を見てもらい、「ユーザーインタビューがママリの事業に活かせるかもしれないよ!」ということを、全社に知ってもらいたいと思い、ワークショップを企画しました。
どんなワークショップをしたか
コネヒトでは月に1度、全社員向けにワークショップを実施する機会があり、そこの時間を活用しました。
ワークショップのテーマ
【ワークショップの流れ】
① 個人ワーク:
ママリで質問をもっと増やすには?アイデアを自分で考えてみよう
② 動画閲覧タイム:
デザインチームが実施したオンラインユーザーインタビューのダイジェスト動画を全員で見てみよう
③ 個人ワーク:
動画を踏まえてもう一度「ママリで質問をもっと増やすには?」のアイデア出しをしよう
④ グループワーク:
個人ワークで出したアイデアについて1回目と2回目で違いはありましたか?ざっくばらんにみんなで話してみよう
まず、個人ワークを実施しました。個人ワークの内容は「ママリで質問をもっと増やすには?アイデアを考えてみよう」というもの。
CTOが直々にアイデア出しのコツも教えてくれましたw
とある方の個人ワーク事例はこちら。
個人ワークの後、デザインチームが実施したオンラインユーザーインタビューのダイジェスト動画を全員で見る時間を設けました。質問を増やすアイデアに活かせることがないか、実際のユーザーさんの生の声を見ながら考えてみます。
このワークショップにおいて、ユーザーインタビューの様子が分かる動画を全員で見る時間はとても大事です。ユーザーインタビューは1人につきだいたい1時間くらい実施するので、相当熱意のある方でないと録画映像をすべて見返すことはありません。なので、インタビュー内容の特徴を11分の動画にギュッとまとめ、全員が効率的にインタビュー結果が理解できるようにしました。(この作業はとても大変だったので、動画編集をやってくれた @hitomi.nabeno さんにめっちゃ感謝)
インタビュー動画を見た気づきを踏まえ、もう一度個人ワークをしました。
とある方の2回目の個人ワーク事例。
どの方のワーク内容を見ても1回目と、動画閲覧後の2回目のワークで、少しアイデアの質が変わっているものが面白いです。
2回目の個人ワークのあと、グループで「1回目と2回目の個人ワークのアイデアの違い」を語ってもらいました。
「1回目と2回目の個人ワークのアイデアの違い」で、みんながどのような感想を持っていたかは後ほどお話しますね。ちなみに、アイスブレイクで盛り上がりすぎで時間オーバーするグループが多かったのは嬉しい誤算でした。w
ワークショップをしてどうだったか
ワークショップ後のアンケートでは、「サービス改善のためにユーザーインタビューの結果を活用してみたいと思いましたか?」というアンケートに対し、90%以上の方からポジティブな回答をいただきました!(よかった〜)
ポジティブな回答をいただいた理由をいくつか抜粋…
・今回改めて生のお声が気づきの幅を広げるということを実感したので。
・自分がサービスを良くしたいという同じ観点で考えても考える方法が全然違う!と感じたので。よりサービスとしてユーザーに満足してもらえるのは、間違いなく、ユーザーのインタビューを聞いてから考える方だと思いました。
・ユーザーの行動はデータ分析によってある程度わかるが、なぜそのような行動をとっているのかはユーザーに聞いてみないとわからないことが多いから。
・広告でどの程度利用できるか分かりませんが、メディアの温度感やインサイトをクライアント、代理店に伝えるのには使えそうだと思いました。
サービス開発以外に、営業資料にも使えるかも!というのは新たな発見でした。
また、「ワークショップ個人ワーク1回目と、動画閲覧後の2回目で出たアイデアに違いはありましたか?」という質問に対する回答はこちら。
・1回目では自分目線でこういうのがあったら良いなという視点でアイデアを書いていたが、ユーザーインタビューを見た後だと「こういう人たちを増やすためには?」「こういう人たちにもっと使ってもらうには?」という具体的なユーザー像を元にアイデアを出せたように思う。
・ママリで質問や回答する行動の中で、ユーザーが自分の中で工夫していることとか意識していることがあるなと思ったし、それは結構共通しそうな気もしたので、上手く自動化とか仕組み化できると質問投稿数がUPするかもと思った
・よりママリのコアな価値(質問してよかったと思える経験を増やす、質問しなきゃよかったと思ってしまう経験を減らすなど)に近いところの体験設計に関わるアイデアが出やすくなった
ユーザーインタビューの結果を見ることで、ママリのユーザー像を想像し、ニーズに基づいたアイディアが生まれやすくなったのかなと思います。
もちろん、実際のサービスに利用する際は、定量×定性の掛け合わせでアイデアを形にしていくことが大事ですが「 定性データがサービスデザインにも活きるよ!」ということが社員の大多数に伝えられたのでとても良い取り組みが出来たなと思います。
最後に
なんとこのワークショップ後、「私も◯◯の事業に活かすためにユーザーインタビューやりたい!」というお声が増え、実際にユーザーインタビューを実施した事例も生まれました!
以前 @hitomi.nabeno さんが公開してくださったユーザーテストのブログも、このワークショップの後に「ママリの記事閲覧体験をリニューアルするから、ユーザーが迷わない操作感になっているか、ちゃんとユーザーテストやりたい!」というお声が社内から上がって実施したものです!実際にユーザーテストで得られたフィードバックをUIに反映しています。
今回実施したワークショップによって、ユーザーインタビューがサービスをよりよくする手段として全社に浸透していっているなと実感しました。やってよかったです!
「組織になかなかユーザーインタビューする文化が根付かないよ〜」とお悩みの方、まずは「ユーザーインタビューをやるとこんないいことがあるよ!」と少しでも実感してもらうきっかけ作りをするのもいいかもしれません。
デザインチームとしてもいろんな取り組みをしているのでまた何かご紹介できればと思います。
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こんなデザインチームでは仲間を絶賛募集中です!気になった方、ぜひおしゃべりしましょ〜