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法人向けコンテンツプロデュース:インタビュー:株式会社plan-A様

法人向けの事業伴走や場の構築/運営など担う会社を1人で創業したplan-A代表取締役社長の相澤毅さん。1人でスタートしたplan-Aという会社に仲間が増え、やがてチームとなりました。

plan-Aのコアメンバーは全員が他に本業を持ち、個々のプロフェッショナル性を用いて自立している面々ばかり。plan-Aが携わるプロジェクトごとに集結するプロ集団は感覚的に互いを理解し合うことで仕事を進めていました。そこに新たな「育成メンバー」が増えたことで、相互理解に関する課題に直面することに。

その課題についてOoOのCo-founderでもあり、plan-Aのコアメンバーとしても活動する田中に相談があり、OoOとして「自己紹介錬成プログラム」というオリジナルコンテンツを提供することになりました。

今回は、自己紹介錬成プログラムを依頼して下さった代表の相澤さんと、錬成メンバーとして参加してくれた澤田さんにお話を伺いました。

田中:この度は、ご相談いただきありがとうございました!改めて、まずはご依頼の背景をお聞かせいただけますか?

相澤:こちらこそ、ありがとうございました!
少し前提の話をしたいのですが、plan-Aってクライアントさんからお受けするプロジェクトの難易度がとても高く、それに対応できるコアメンバーは一定特殊な性質があると常々感じています。

それはスキルと言うより経験値に近いんですけど、基本的にみなさん卓越していて、それがあるからなのか「人間性が豊か」であることが、まず根底にあって。

その卓越した経験値や人間性をしっかり相手に伝えることの難易度の高さは、おそらく、自分だけじゃなくてコアメンバー全員が感じていることではないかと思っていました。

特にクライアントに対して、我々の存在価値を「どう伝えるか」とか、「このシチュエーションだったらどの部分を抜粋して話をするのか」みたいなことを考え、表現し、理解を得るのも1つの経験値というかスキルだと感じつつ、やはり難易度がとても高くて。

その表現力を錬成し、身につけることがplan-Aというプロジェクトチームにおいては大切な職能なんじゃないかなぁということをずっと考え続けていました。


株式会社plan-A代表取締役社長 相澤毅様

そんな中、育成メンバー(インターン・プロボノ的に働いてくれている若手メンバー)の1人が自分に対して「もっと自分のことを知ってほしい、説明したい」というオファーをくれて、ランチに行って話を聞いたんです。

すると、びっくりするぐらい、彼が「何を言っているか」が分からなくて笑。

まずは自己紹介をちゃんとできるようになった方がいいんじゃないっていう話をしていたときに、そうか我らplan-A全体も、対外的にはこう見えるかもしれないっていう、ある意味自戒の念みたいなものが沸きあがりました。

ちょうど同時期に育成メンバーが何人かいたので、今後の人生で自己紹介する機会が多く来る彼らが、そのスキルを身につけることで、「今よりも視野が広がり仕事を得るチャンスも増えるのではないか」という仮説のもと、育成メンバーに向けた自己紹介錬成を依頼しようかな思いつきました。

田中:なるほど。そのような経緯で私にご相談くださったんですね!今回はOoO株式会社としての立場で、完全オリジナルプログラムを設計したのですが、終わってみていかがでしたか?


OoO株式会社 Co-founderであり、plan-Aコアメンバーでもある田中

相澤:実施期間としては2ヶ月弱ですよね。たったそれだけの期間で、育成メンバー1人1人がここまで強くなるんだなっていうのが率直な感想でしたね。

あの自己紹介はつまり「自己開示」だったと思うのですが、それには相手に対する信頼の深さみたいなものが必要だと思うんです。

さらに、3人の育成メンバーが参画した起点が私自身との縁であったので、最終発表で他のplan-Aメンバーを前に開示する、というのはハードなシチュエーションだったのだと思います。
特に、育成メンバーからすると、plan-Aのメンバーの仕事ぶりに対するリスペクトが相当高く、とんでもない人たちという認識だと思うので、その人たちに対して自分を開示するということは、恐怖に近いものがあったと思います笑。

田中:彼らとしては、相当不安ですよね。

相澤:ある意味その強烈なプレッシャーの中で、あそこまで開示ができるのかっていうことについてまず感嘆するというか感動するというか、本当に驚きました。

そしてさらに、各自の自己紹介が驚くほど淀みがなく、極めてスムーズに、しかも理解できるレベルに仕上がっていたことを目の当たりにして、改めて今回のプログラムの緻密さに気付かされました。

横目で見ていたあの2ヶ月間のワーク自体はごく自然な流れでしたが、その結果「こうなるんだ!」と。

(育成メンバーの)澤田さん自身も当日発言されていましたけど、「田中さんに与えられたミッション」をこなしていくだけで、ここまでのものに仕上がった、仕上がるようになっていた、という風に感じていたのはわりと自分も同感で。
横で見ていましたが、(最終発表までのプロセスで)寄り添いすぎず、けれども突き放しすぎず、ある程度の自発性を残し、余力や余幅を持たせた上で最終日を迎えさせるっていう絶妙なバランスっていうんですかね。そこは本当にすごいなと、当日感じていたところです。

田中:めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます。
では、実際体験した澤田さんにも是非お伺いしたいんですけど、始まる前、この話が来て私たちの案内がいったときの気持ちってどんな感じでした?


澤田:なんというか、今まで「自己紹介」と言われたらもうちょっとライトなイメージしかなかったんですけど、それを錬成するってどういうこと?というのが最初でした。

田中:それはそうですよね笑。

澤田:自己紹介なのに自分をプレゼンするみたいな感覚で、「え、どうしたらいいのかな」みたいに何も分からなくなって。でも信頼する相澤さんがこの場を用意すると言うことは、それほど自己紹介が大事と言うことなんだな・・理解しつつも、正直怖いなっと思ってました。

田中:ありがとうございます。終わってみたら、どんな感じでしたか?

澤田:とりあえず最終的には「どうであろうと、自分が良かったと思えればOK!」と思いつつ、後悔が残ったら嫌だな、など色々考えてもいました。

結果としてやりきることができて、みなさんに自分を知ってもらうこともできましたし、錬成を一緒にしてくれたメンバー達のことも壁打ちの機会などを通してより仲良くなれたと思うので、本当に良かったなって思います。


株式会社plan-A 育成メンバー 澤田珠里様

田中:途中で色んなプロセスがあったと思うんですけど、Day1・Day2からの1on1があって、その後メッセンジャーでのブラッシュアップや錬成メンバー同士での壁打ちを経て本番・・という中で、印象的だった出来事はありますか?

自己紹介錬成ワークショップの内容


澤田:
各プロセスに沿って組み立てていくと、自然と自己紹介スライドが作れるようになっていたんですよね。まず自分について深掘り、ストーリーにして、それをスライドに落とす流れがパズルみたいな感じでやりやすかったです。

それが自然にできるプログラムになっていることにとにかく感動したのと1on1で色々と相談する中で、田中さんの人間性にとにかく感動して、私はずっと泣きまくっていました(笑)

内容についても、「しゃべりたくない事は無理にしゃべらなくていいよ!」と言いつつ、「本当は伝えたい」という”想い”も引き出してくれるというか・・基本的には任せてくれるけど、背中も押してくれたことがすごく有り難かったですし、心強かったです。

田中:そう言っていただけると、とても嬉しいです。
やっぱり「私に言われたことを全部上手にやって完成した自己紹介」と「色々葛藤はあるんだけど自分で決めてやりきった自己紹介」の響き方は、全然違うと思うのですよね。
今回はみんなが真剣にやり切ってくれて、本当に嬉しかったです。

澤田:とはいえ丸投げでもないので、そこの配分というか、塩梅がすごいなって思いました。

田中:たしかに、その塩梅にはこだわって進めた気がします笑

岡田:ワークをしていく中で、自分のことを深掘るとか、今持っているものを見つめ直す機会って、あまり無いですよね。ワーク以外での変化や気づきはありましたか?

澤田:自分のことを見つめ直すのって、色んな人に必要だなって改めて思いました。

例えば転職しようかなとか、この先どうしようとか思ってる人がいっぱい周りに割といるんですけど、そういった人たちこそ1回このプログラムを通して、自分を見つめ直す機会を持ってもらえたら良いなと思いました。

このプログラムを体験するのとしないのでは、この先大きく変わるんじゃないかと思うので、私にとっては大きな経験でした。この機会を下さった相澤さんには本当に感謝してます。

最終日:自己紹介字実践+大質問大会の様子

田中:本当ですよね。私たちもほんとその言葉に尽きるんです。この機会を作ろうと、思い立って下さった相澤さんがすごいと思います。
相互理解に着目する経営者の方は、あまり多く無いと思うのですよね。

澤田:なかなかいないと思います。

田中:自分を見つめる方法は色々あるし、書籍などでも取り上げられたりしていますけど、「それを理解してもらう事で未来の時間を良いものにするために、表現する」というのが変化に直結するポイントだと思って設計しました。錬成メンバー同士でのやり取りなどはどうだったか、教えてもらっても良いですか?

澤田:錬成メンバー同士での壁打ちを田中さんに推奨してもらって、夜遅くであれば時間が合いそうだったのでみんなで実施しました。

色々考えながら話したのですが、終わった後のみんなの意見の量がとにかくすごくて。その内容も、ダメ出しではなく、良かったところを伝えてくれたり、より良くする為にみんなで考えようみたいなスタンスで。みんなの人間性がより深くわかって良かったです。


最終日を終えた、参加者からのアンケート

田中:それは素晴らしい! もともと、みんなSlack上で自己紹介したくらいの繋がりだったと思いますが、今回の錬成を経て、関係性の変化はありましたか?

澤田: みんな、壁打ち練習を終えた後もまだSlack上で意見交換をしたりしていて、すごい絆が生まれました笑。

プログラムに基づいて作った自己紹介が「個々の人間味がわかる内容」になっていたので、ただの自己紹介と、自己紹介錬成を経て作った自己紹介は、意味合いや重さ、それを聴いたことによる理解の度合いが全く違うと思いました。

田中:それは嬉しい!ありがとうございます。例えばこのプログラムって、どんな人に勧められそうですか?

澤田:新入研修とか、それこそ就活前の大学生にも良いと思いました。自分にどういった能力があるのか、どういった人間性なのかっていうのを大学のワークショップやセミナーで取り込んだら面白そうだなと思います。

田中:相澤さんはどう思われますか?

相澤:そうですね、企業内での導入はお勧めしたいですが、「仕事をする上で人との関係は重視したいものの、コミュニケーションの機会が少なくないことが課題である企業」とか、「創業後、新たなメンバーを入れて拡大するフェーズの企業」には特に合うと思います。

創業期のメンバーは、わりと信頼関係や人間関係深いケースも多いのですが、創業から一定時間は経ってる会社だけど大企業ほど完成され切っていない・・というバランスのタイミングって、あると思うんですよね。

そういうフェーズで成長に向け若手を採用したものの、古参の人たちが新人さんから尊敬され過ぎてしまい距離が空きがちだったり、古参の人たちが仲間内のノリでコミュニケーションを取り続けてしまって、言葉が足りずに新しい人とうまくいかなくなったり、色々な理由からベテランと若手の間に距離が悪意なく生まれてしまう場面って、多々あるかと。
そういうシーンにものすごくハマるプログラムだなと思います。

田中さんが当日言ってたけど、発表を聴く側が「お手並み拝見だぜっ」て感じで来られちゃうと、むしろ悪化するから、その受け入れ側がちゃんと「受け入れたいんだけど、どうやっていいか分からないんだよね」っていう素直さを持っているくらいの場では、とても機能すると思います。

プログラムには、オーディエンス側の『聴き方』に関するレクチャーも盛り込まれている

田中:わざわざ「自己紹介錬成を通して相互理解を深めよう」という流れになるには、経営側に愛がないと成り立たないと思うんですよね。でもきっと、そういう経営者の方はたくさん居られるので、ぜひ実施してみていただきたいですね。

他にも、例えばやや上の世代で、「いまさら自己開示をする機会がない」という方も多いなか、その方々が新たな一歩を踏み出すために実施する・・というシーンも想定できそうかなと思っているのですが、相澤さんはどう思われますか? 

相澤:めちゃめちゃ想定できます。冒頭にも話した通り、最初は既存メンバーに必要だなと思っていたんですよね。でも、いきなり「再度、自己紹介しましょう!」みたいなのもちょっと無理がある。なので、まずは若手の育成メンバーが実施して、その変化を目の当たりにすることで「自分たちもやりたい」となってくれたら良いなと思ったんですよね。

彼らの変化量を見ると、(plan-Aメンバーとしても仕事をしている)田中さんのこのレクチャーが、実はとんでもなかったんじゃないかってことは、みんなすんなり入ってくると思うんですよ。その時に「自分たちもやりたい」と思ってくれると良いなと思っていて。個人的にはそこが最終目標に近いので、次は自分がやりたいなと思っています笑。

田中:嬉しい、嬉しすぎる。私もやりたいので、誰かにファシリテートをお願いしたいです笑。

相澤:ただ自己紹介をできるようにする研修的なものって世の中に数多くあると思うのですが、そこにチームビルディングの要素がしっかり絡まっているっていうことが、もうすごい価値だなと思いました。

若手も、既存メンバーも、ベテラン勢も含めてしっかりと心を動かしながらチームビルディングをしていけたのが、本当によかったです。

実際に、育成メンバーとの仕事が本格的に始まり、Slackでコミュニケーションをしていても微塵も違和感がなく、スムーズに溶け込んでるなという感じもあるし、チーム全体が入ったばかりの彼らを理解した上で前へ進んでいる感があるというか。実務を通してそれぞれとよくリレーションできているし、信頼して仕事を任せる段階も、相当早くきているなと感じていますね。

田中:それは本当に嬉しいですね!お話をいただいた時点で想定していた以上の結果を出せて、本当に良かったです。ありがとうございました!!


インタビューも和やかな雰囲気で進みました!




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会場協力:QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)
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それぞれの思いやアセットを共有しながら共創を進め、実社会での活用をめざします。
会員とともに社会課題の解決と未来社会の創造を成し遂げ、
ウェルビーイングが実感できる社会を実現することを目的としています。


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