MCUを一気見したらスーパーヒーローではない男にドはまりしていた話

【前提】

・見放題サービスに2週間ほど前に加入したにわか
・時系列順で各種映画『アイアンマン』~『スパイダーマンFFH』まで吹替にて完走
・『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』の簡単なネタバレを含む
・『アベンジャーズ/エンドゲーム』はその目で確かめてほしい


【そもそもMCUとは】

“マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)は、マーベル・コミックによって出版されたコミックのキャラクターに基づいて、マーベル・スタジオが製作するシェアード・ユニバース作品。”(Wikipediaより)
※シェアード・ユニバース作品:同じ世界観の共有された複数の作品のこと
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9

ハチャメチャざっくりとした説明としては
「同じ世界にたくさんのスーパーヒーローがいて、それぞれがそれぞれの脅威を倒して平和を掴む作品群」
だろうか。(勿論例外もある)
つまりは『スーパーヒーロー』がたくさん出てくる作品群なのだ。

ハイテク技術を詰め込んだ鉄のスーツを着ているアイアンマン、
ガンマ線によって緑色の大男に変身する体となったハルク、
研究によって超人的な肉体を得た盾を持つ男キャプテン・アメリカ、
相応しい者のみが持ち上げられるハンマーを手にした雷神ソー等々。
飛べたり凄まじいパワーを持っていたりするやべー奴等が(他にも)たくさん出てくるのだ。
……という前提で話を進めていく。


【きっかけ】

MCUを観始めたきっかけはごくごく単純で
・推し声優が最近よくMCUの話をしている
・ぽちぽちソシャゲのお供を探していた
・Disney+という配信サービスを見つけた
以上である。(以下にもう少しだけ詳しく書いた)

・推し声優~
このラジオである。
『深町寿成・小松昌平 TWO for ONE』

2人の声優さんによるラジオ。
深町さん「最近すっごい観てるんだよね」
翌週の小松さん「俺も観ましたよ!ちゃんと観たくてテレビ買いました!」
となり、スタッフから釘を刺される程MCUの話をしまくっているのである。
私「いやMCUってなんやねん」
3,4週にわたってずっと思ってた。

・ぽちぽちソシャゲ~
このソシャゲである。
『アイドルマスターSideM』

左側の男、円城寺道流を得るべくソシャゲを爆走することになった。その期間11日間。動画でも観てないと気が狂ってしまう。
ここで気づく。
「推し声優が話してるMCUとやらを履修すれば良いのでは?」と。

・Disney+~
そこで配信サービスを探したところ、良さげなものを見つけた。
『Disney+』である。


CMもよく流れていてアナ雪とかトイストーリーとかで宣伝されている印象がある。他の見放題サービス同様『初月(31日間)無料』とのこと。確認するとMCU作品がほぼ全て入っている。ソシャゲのお供に出来るための(?)吹替もある。
今回のお供はキミに決めた、というわけだ。

そんな感じで偶然とタイミングとサービスがちょうどかち合ったために気軽に観始めたわけである。


【アベンジャーズ】

作品の内容としては『個人作品で主人公だったスーパーヒーロー達が「アベンジャーズ」というチームになって、最終的にはNYに侵略してきた奴等をなんとかする』感じ。
(凄まじく端折った)
私の推しになってしまった男(この段階ではほぼ初めましてだった)はというと

『開始数分で敵の洗脳を受けて味方にメチャメチャ危害を加える』
……???

初見のときは「な、なんか味方らしい人が数分で敵の手に落ちてしまっている……???」という印象で????という感じだった。
その後アベンジャーズの乗る飛行船に弓矢でもって(!)(後述)襲撃し、見事大損害を与える。なんとか仲間のお蔭で洗脳からも覚める。終盤では無事元の味方の立場として、NYでゴリゴリ戦うわけである。
弓矢で!

※トニー・スターク:アイアンマン(鉄のスーツ着た人)本人の名前

一応補足をすると、最新技術をたくさん詰め込んだ矢で、弓と連動させることで爆発したり電気でシステムを止めたりするし、弓自体も一本の槍になったりもする。ギミック搭載の最新弓矢である。すげぇ。

スーパーヒーロー達と共に戦うだけあって、その腕は凄まじい。
射る前に気流を確認して角度を70°近くずらして見事命中、という場面や、数百メートル先の標的をピンポイントで射抜く。すげぇ。

また狙撃手という立場柄、状況把握も素晴らしい。
アイアンマン(鉄のスーツ着た人)へ「追ってくる小回りが利かないから角に入れ」とさらっとアドバイスを入れたり、閉じ込められた人々の救助を要請したり、敵陣営にいたときは兵士達に的確な指示を出した。すげぇ。


このすげぇ弓矢使いを『アベンジャーズ』終盤でようやく認知した。
すげぇ、が他にもすげぇ奴等はたくさんいる。スーパーヒーロー協力チームの映画だから当然だ。まだこのときは「強いて云うなら好きな感じがします」という具合であった。

まだ推しではなかった。
まだ。


【アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン】

問題の作品である。
である。
ここがあまりにも
ほんま沼(語彙がない)

ざっくり内容を説明すると『チーム・アベンジャーズが暴走AIから人間を守る話』になる。(メチャメチャ端折っている)
当然ながらAIが暴走するためには人間の思惑が必須であり、その中に人体実験を受けた結果マッハで走れる兄、マインドコントロールとサイコキネシスの出来る魔女っ子妹の双子が登場したりもする。設定時点で推せるしちゃんと推してる。

問題は私の推しになってしまった男・弓矢使いである。

序盤~中盤にかけては普通に応援していた。
「開始30秒で出番じゃん!」とか「は?洗脳経験済み発言って何……?めっちゃカッコイイじゃん……」とか思っていた。
が、同じくらい暴走AIのウルトロンや先程の双子(マッハ男と魔女)、それにハルク(緑色の大男)も好きなのでマジ最高だわこれ、くらいの気持ちでしかなかった。
(MCU作品で一番好きですけどね)
(時点で『インクレディブル・ハルク』)
(ハルクは良いぞ)

中盤。
魔女っ子妹のマインドコントロールによって、弓矢使いとアイアンマン(鉄のスーツの人)以外大きなダメージを負う。そんな彼等の乗った戦闘機を、弓矢使いが操縦。
アイアンマンは操縦を代わる旨を伝えるが、弓矢使いは否を示す。
目的地を尋ねられ、何故か弓矢使いは濁していた。

何故……???気になりすぎる。

到着したのは広い敷地にぽつんと建てられた一軒家。隠れ家だろうか。
先導する弓矢使いはこう言う。

「帰ったぞ」と。

帰ったぞ……??
アベンジャーズと一緒に私も???である。

キッチンから女性が出てきて「おかえりなさい!」と弓矢使いを抱きしめ、
(アベンジャーズ・私「???」)

二階から下りてきた子供達が「パパおかえり!!」と抱き着く。
パパ!!!?!?!?!?!???

実はこれより前にこの弓矢使い、同じ口から
「恋人はいない」
「(今していた電話相手は)ガールフレンドだ」
と答えており、観ていた私を困惑させていた。
その真相がこれである。


妻子持ちだったのである。
???


他のスーパーヒーロー達は、彼女こそあれ皆未婚である。
そんな中、この弓矢使いは妻子がいる。
愛しさが爆発してしまった。

終盤のハチャメチャやべぇ見せ場も「好き……」しか出てこなかったし、
『シビルウォー』でキャプテン・アメリカ(超人的な肉体の盾持ち男)に
「俺達を犠牲にして先に進め」
と伝えるシーンも「さすが……」しか言えなかったし、
『アベンジャーズ』を観返したときは敵サイドで天才的な手腕を発揮する姿に呻くしかなかった。

何故なら、私の推しになってしまった弓矢使いは『普通の人間』だから。

彼は空を飛べない。ビームも出せない。
変身することも出来ないし規格外の肉体を持ってない。
撃たれればしっかり重傷だし、戦いに負けて一時的にムショにぶち込まれたりもする。
さっき槍になるぜとかいった弓も実は秒で折られた。
弓の名手で、百発百中の並外れた腕を持つが、あくまで『普通の人間』なのである。
そんな彼が、超人集団アベンジャーズと行動を共にしているのだ。
しかも、『普通』を強調するかのように温かな家族がいる。


推さずにはいられないではないか!!!!!!


……いや、まて、冷静になって考え直そう。そう思ったときもあった。
弓矢使いことクリント・バートン(ようやく本名)
コードネームは『ホークアイ』という男について。

弓矢使い(ゴリゴリギミック積んでる)
・あくまで普通の人間(撃たれて重傷を負うことも)
・登場初期に敵に洗脳される
・洗脳でもって味方陣営に大損害を与える
・女スパイと『親友』関係(色々あったらしい)(11月公開の映画で一部出るかもね)
・皮肉をそこそこ言う
・スーパーヒーロー達がマインドコントロールでダメージを負う中、彼等を介抱
戦闘機の操縦が可能
・スパイ特有の暗号を理解している
・戦況を冷静に見て指示を出せる
妻子持ち(子ども3人いる)

好きしかないが???????????????(結論)


そんなわけで私はスーパーヒーローがたくさん出てくる作品においてこの男『ホークアイ(クリント・バートン)』を推してしまったのだった。

(集大成である『アベンジャーズ/エンドゲーム』で私は大変なことになるのだが、それはまあ……うん…その目で確かめてほしい。常時HPが0だった。)


【最後に】

私の推しになってしまった男はスーパーヒーローではない。
二推しであるハルク(緑色の大男)とは似ても似つかぬ等身大の人間だ。

ハイテク弓矢で敵を倒し、広い視野で戦況を把握する。
怪我を負った際「死んだか?」と訊かれて「永遠に生きてやるよ」と答えることもあれば、口が悪くて冗談混じりに「言葉が汚いわよ」と窘められることもある。
敵に捕らえられた親友を本気で心配する。
「私の子どもがいない!」という声を聞けば避難用の船を自ら降りて探しに行き、子どもに覆いかぶさって、身を挺して銃弾から守ろうとする。

爪先から頭のてっぺんまで、『普通の人間』だ。

だが、この記事を読んだ人はもしかしたら察しているかもしれない。
或いは主な出演作である
『アベンジャーズ』
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
この4本での活躍を観れば、誰もがこう断言出来るはずだ。

彼ははスーパーヒーローではない。
けれど、紛れもなく。
彼は『ヒーロー』であると。



蛇足:
来年秋に主演ドラマやるってマジですかーーーー!!!!!!!!!!!!

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