ショッピングが苦手

自発的にいわゆるショッピングをしたいと思わない人間なんだなぁと最近思うようになりました。

ここでいうショッピングというのは、服やバッグ、アクセサリーのようなものをいろんな店舗を巡って買う行為です。

女の子が言う「今日はご飯行って映画行った後にショッピングしたいかも!」のショッピングです。



誰かとぶらぶらデパートを回ってキラキラした商品をただ眺めるのは好きです。
ショッピングに付いていくのも好き。

その時間は商品を、買う対象としてではなくて、鑑賞の対象として認識しているので感覚は買い物よりも美術館に近いです。色がきれい、ポケットの位置が面白い、値段高い、触り心地いい、といった具合に。


他人のショッピングは、たくさんの商品からその人が選び出す過程を眺めるのも、さらに購入までまるでトーナメントのように絞っていく流れも楽しんでいます。


私が苦手なのは自分のものを買うショッピングです。

自分のショッピングが何で苦手なんだ?をだらだら考えてみたいと思います。


まずは具体的に苦手な品目を、デパートのフロアガイドから並べてみました。


・服
・アクセサリー
・化粧品
・バッグ
・靴
・時計
・財布


一覧の品目をそれぞれ考えてみたいと思います。

・服や靴

ジョブズのように一種類を着続けていたら「その服しかないの?」となるのでなんとか買う、けど、パターンはとても少ない。旅行に持っていく服は2、3泊が限界。それ以上本当にパターンがない。ワカメちゃんももうちょっとワンピース持ってそう。


・アクセサリー

持ってない


・化粧品

化粧をしないことが許される社会ではないので買うけど最低限しか買わない。


・バッグ

外出したときにいるので買う。


・時計

持ってない

・財布

貰い物を何年も使ってる。



考えてみたら、全く持っていない訳ではないんですが、買ったときはほしくて買う、よりは「人間として生きてる体裁を整えるために用意しなければならない」という必要性から揃えました。ゲームのように、人間アイテム一覧の空欄を埋めている状況です。


ここで「なぜ自分のショッピングが苦手か」の仮説1

元々買い物という行為が苦手だった

これについては、本屋では買うことに抵抗を覚えることはないし、他人へのプレゼントは抵抗なく買えるので違います。買うぞ!という決断は遅いけど買うことに嫌悪感まではない。

試しに「買い物 苦手」ググると、服を買うのが苦手な人は結構いるみたいでした。ショップ店員さんが苦手とか、興味がないとか。

そういう人も、服を買うのは苦手でも食料品や生活用品は買うみたいです。

そこは同じ。どうしても必要なものは買う、のスタンスですね。



それでは仮説2

購買欲求が低い


試しに「購買欲 低い」でググってみました。すぐぐぐる。


その中で「自分消費」と「関係消費」という言葉を見つけました。

焦点は衝動買いに限られていますが、「自分消費」は「自分で使うもの」、「関係消費」は「家族や友人など他人が使うもの」を指す言葉のようです。


このサイトにならって私も家計簿を見直してみました。

もろもろを差し引いた私の支出は大きく分けて3つです。


・本と漫画

追いかけてる新刊だったり中古だったり文庫本だったり。余談ですが最近7seedsという漫画がすんごく良かったです。サバイバルと若者たちの成長と絡まる関係性良かったです!蝉丸!!


・交際費

ご飯代とか映画代とか

・交通費



こうして見ると、「自分で使う(読む?)」自分消費が本と漫画しかないんだなぁ


購買欲が低いについて、それこそ7seedsは大人買いで揃えたので違います。


それでは、なぜ漫画は自分消費の欲が湧くんでしょうか。

読みたいからです。当たり前な話。

服や化粧品みたいなショッピング用品は?

かわいいきれい!と思っても着たい、欲しいには繋がらない。


なんだか、私にとって問題なのは買う行為ではなくてショッピング用品みたいです。

「なぜショッピング用品には漫画みたいに欲しい気持ちが湧かないのか」になってきたような。

欲しいと思うなら苦手とも思わないですよね。


なんで欲しくならないのか?高いから?
確かに安くても何千円単位だけど、本は何千円でも万になっても読みたいと思えば買います。

楽しい時間が確定しているからです。


あ、これかもしれません。自分が楽しい時間を過ごせると分かってること。


ショッピング用品は、買った後も劇的な好転を感じられず

「自分にお金かけてもしょうがない」

と思っちゃうし

「ワンピース一枚で何冊買える?」

こういうこと考えちゃう。


生きる上でどうしても必要なことでない上に、かかる金額に対して、喜びがあまりにも漫画と比べて(私にとって)ローリターンだから
ショッピング用品のショッピングに購買欲が上がらないのかもしれません。

どうしても必要なものまで落とし込むのが上手くなったら、服ももう少しスムーズに買えるのかもしれない。

たとえばおつかいメモよろしく「白シャツ」「カーキ色ロングスカート」「紺のジャケット」って感じにリストアップされていたら、 機械的に買えるのですごく楽な気持ちでショッピングおつかいが出来るんじゃないかな、などと思います。

にんじん、だいこん買おうのノリでワイドパンツ、ボーダーシャツ買おう。とか。

そういう一覧表が雑誌の付録になってたら、人間の形を保ちたい生き物としてはとても助かる…なるべく安いもので…春の低コスト人間作り特集☆みたいな…


自分のことを自分で整えられる人を見ると大人だなあと思います。買い物といえばスーパーのカゴに滑り込ませたもぎもぎフルーツだった頃のままで生きています。



遅ればせながら令和もよろしくお願いいたします。5月の新刊は夏目友人帳が楽しみです。お願いいたします。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございます!