ワールドトリガーが面白い

もっと気のきいたのが思い付かなかったのかという直接的タイトル、すみません😂

タイトルそのままの内容です!

「ワールドトリガー」を大人買いしまして、この度一気読みしました

すっ、っっごく面白い!!


これまで、アニメをなんとなしに観ていただけで、満足していたのですがとんでもない!

ワールドトリガーかめば噛むほど面白い!(5・7・5)

と言うわけでこの熱意をnoteにぶつけたいと思います
知ってるぞという方も、知らないという方もよろしくお願いします




あらすじ


ワールドトリガー(以下ワートリ)はSFバトル漫画です
異世界からの侵略者「ネイバー」から、市民を守る団体「ボーダー」の一員である三雲修くんが主人公です

修くんがひょんなことから、自分はネイバーだと言う空閑遊真くんと出会い、二人を中心に様々な出来事が巻き起こされます



この主人公、修くんの旨味が深いんです…


・主人公 三雲修くん


修くんは正直弱いです
ワートリでは「トリオン」という、NARUTOのチャクラのような、ドラゴンボールの気のようなエネルギーを基に戦うのですが、そのトリオン量も少ない

ついでに言えばビジュアルも派手ではない
黒髪そしてメガネです



バトル漫画の主人公が弱い所から成長する物語と言えばそれまでですが、この成長がミソです


・空閑遊真くんという存在


修くんともう一人、空閑遊真くんが第2の主人公です
この遊真くんと修くんがまた素晴らしい関係なのです…

遊真くんは修くんが所属しているボーダーが敵とするネイバーであり

「ブラックトリガー」という特別な武器や豊かな戦闘経験もあり、遊真くんはめっちゃ強い

強いが故に、自分の力量ではどうにもならないと判断する力も高いのです


対して、いちボーダー隊員の少年の修くん
何度も言いますが弱く、
だからと言って、目の前で助けを求める人がいたら
勝ち目がなくとも走り出すような正義感が強い少年です





比べてみても共通点なんだろう?というくらい正反対な二人
主人公らしさで言えば、ぶっちぎり遊真くんが上だと思います


ですが

ワートリの主人公は修くんであることに一番の良さがある!と確信しております!



・主人公マジック無しの主人公


修くんが主人公である良さは、「主人公マジック無しの成長」にあると思うのです


そもそも主人公マジックって何だ?という話ですね

主人公マジックは私の造語なんですが

それまで弱かった主人公が
「秘められた力」「眠っていた才能」だったり「変身」、「伝説的な武器」、「怪物的パワー」を手にした瞬間に
これまでが嘘だったかのようにばりばりと快進撃!!

という状況のことです

強くなった主人公がずばずば敵を倒す展開は、痛快ですし私も大好きです
オラわくわくすっぞ!!と悟空と共に胸を踊らせたりました



それでもって、主人公が勝利を勝ち取る度に

「なんだかんだ言って主人公には意外な才能があってどこかでめきめき強くなるのでは?」
という慢心を抱いてしまっていました


しかしながらこの主人公マジック、修くんにはありません
「主人公は特別」という観念は修くんには通用しません


むしろ、修くんの周りには遊真くんを始め実力派エリートな先輩だとか、とんでもないトリオン持ってる幼馴染だとか
戦いのセンスもパワーもあふれた人がごろごろいます


自分よりも強い人しかおらず、何度も負ける修くん
遊真くんの圧倒的強さを目の当たりにしまくる修くん
いじけて腐ってしまいそうな状況ですが、修くんただでは起きません



・「持たざる者が知恵と工夫でどこまでいけるか」

何度も負けてしまい、何度も失敗してしまう修くんですが
彼の素晴らしい所は、考えることを止めないところです



例えば35話~ のエピソード

修くんは格上の風間先輩と模擬戦をすることになります
圧倒的な力量差、20回以上連続で負けますが
修くんはずこずこと帰りません
これまでの戦いから風間先輩の手を考え最後の一戦に挑みます


勝負の結果はぜひコミックで確かめて頂きたいですが
戦いを終えた風間先輩の言葉が、大変に!良いのです!

三雲くんはどうだったかと問われ答える風間先輩




「はっきり言って弱いな」
「トリオンも身体能力もギリギリのレベルだ」

「……だが自分の弱さをよく自覚していて
それゆえの発想と相手を読む頭がある」



けなして終わるかと思ったら、すごく的確に誉めてくれます
クールな顔していい先輩です

余談ですが、ここの修くんの驚きと喜び混ざった表情がとてもかわいい!



その後の風間先輩のモノローグがまた良い

「三雲には才能も怖さも感じなかったが」
「最後の一回だけは完全に読みを通された」



「持たざる者が知恵と工夫でどこまでいけるかこの先が楽しみだな」



これです



風間先輩も言っていましたが、修くんは才能もトリオンも身体能力もない「持たざる者」です

バトルにおいて修くんにあるのは、先を考え技を工夫する頭だけです

そんな修くんが、主人公マジックという、言ってしまえばズル無しに

どう敵に立ち向かうのか
どう目的を達成するのか



いやもうほんとわくわくします


劇的な成長回もない代わりに、
一戦ずつ何か掴んで一段ずつ登り成長する修くん!

読み進めれば読み進めるほど、修くんのモンペになります




圧倒的に強い遊真くんを主人公にした漫画も爽快痛快なストーリーになりそうですが、修くんを主人公として見た時

ワートリは単にSFバトル漫画と言い切れない作品になっていると思うのです




バトル漫画でありながら、超人的パワーや戦闘センスのようなファンタジー部分ではなくて

思考という、生身の部分の成長が見られるワートリ!

すごく斬新だ!すごいぞ…………!!

どの漫画の主人公よりも読者に近い主人公こそ、三雲修くんではないでしょうか



未読の方は、まずは5巻まで読んで見てほしいです…






修くんへの愛ばかりでしたが他にも
・修くんと遊真くんの関係性たまらない(39、40話!!)
・チーム戦の素晴しさ(10巻以降のチーム戦が素晴らしい)
・チーム越えての関係性もたまらない(奈良坂さんと茜ちゃん)
・バトル漫画と思えない清潔感(血も汗も土ぼこりもほとんど無い)
・みんなかわいい(普通に高校生だったりするかわいい)
・なのにみんな冷静で頭良い



等たくさんあります………



現在、作者さんの体調不良により休載中ですが
快復されていつの日か続きが読めることを祈っております

ここまで読んで下さってありがとうございます!


15才の三雲少年の成長!ワールドトリガー!
よろしくお願いします!!