て ら だ

屋久島にUターンした20代。 特別でもなんでもない私の故郷。

て ら だ

屋久島にUターンした20代。 特別でもなんでもない私の故郷。

最近の記事

小さな島の小さなまちで。

私の行き着く場所、生き尽く場所はここがいいと、 なんだかぼんやり、思っていたのだと思う。 ただいま。わたしのだいすきなまち。 わたしはたまたまこの島に生まれただけだから、 たまたまこのまちで育っただけだから。 世界に誇れるとか、神秘的なパワーとか、 そんなの1ミリもわかんないんだけど。 このまちの音とか匂いとか、そういうなにかが、 きっとわたしをわたしたらしめてくれている。 ただいま。わたしのだいすきなまち。 2023.10.22

    • _忘れられない問い。

      どんな30代になりたいとか、ある? 今を生きてる私にとって、 一番重要で一番尊敬してる人からそう問われた。 数分沈黙して、私は ちょっと思い浮かばないです。 と答えた。 そうだよね、と そのひとは笑ってくれた。 泣きながら想いを告げる私に、 あなたと別れる時は、いつかくると思ってた。 あなたは自分が思っているよりもずっと いろんなことができるってこと忘れないで。 どんな道を選んでもいいけど、 自分の可能性を狭めることだけはしないと約束してね。 こんな優しい言葉

      • _それが願いならば。

        二十歳の桜心へ 〜父ちゃん・母ちゃんの願い〜 1、心身を鍛え、笑顔を絶やさず、心も体も健康であってほしい。 2、常に学び、生きる術を身に付けてほしい。 3、人生は共生と孤独。基本人を許し、世の礎となってほしい。 4、父を見て、母を見て、誰かを愛し、家庭を築き、子を産み、育て、賢い母親になってほしい。 5、桜心は、おーみらしく、おーみの青春・おーみの人生を強く生き抜いてほしい。 ーーーーー 溢れる手紙の中から、 ぽっと出てきた父の言葉。 私がどんなにわがままし

        • _馬鹿は石橋を叩かない。

          あ、どうも。馬鹿です。 これまで優等生枠で生きてきましたが、最近は友人たちが私を知れば知るほど呆れていきます。えぇ、詐欺師です。すみません。 ある女の子が言いました。 何かをやってみたいと思った時、やれない理由を探してしまう、と。 つまりそれは、石橋を叩いて叩いてようやくヒビが入ったとき、「ほらね、やっぱりダメでしょ」と言ってその石橋を渡るのをやめてしまうということです。 ある意味安心です。だって怪我はしてませんし。 それっていい比喩だねと話題になり、私はどう?

        小さな島の小さなまちで。

          _ありったけを拡げた先に。

          今日、私の大好きな先輩が鹿児島を離れた。 悔しくも仕事で見送りに行けず、 ぐぐぐっと想いを詰めたお手紙を友に託した。 そしたらさ、こんなお返事を頂いたのよ。 嬉しくて抑えられないからここに、ね。 “いつか一緒に働けるように頑張るから、あなたもありったけ頑張って。” ありったけ頑張る。 背伸びしすぎてなくてちょうどいい。 でもやれる限りを尽くせていてとてもいい。 彼女は2年前の第1回ココカラカイギKAGOSHIMAで、参加者だった私を導いてくれたグループファシリ。

          _ありったけを拡げた先に。

          _限りなく永劫であれと願う夜があったとしよう。

          さて。そんな夜を過ごしたことがありますか。 それがね、私には手に余るほどあるものだから、だいぶ困っているんです。両手両足を差し出しても足りる気がしないのです。 来年の私がどう在るか、彼彼女らがどこに居るかなんていう現実は全部無視してしまって。 ただ今この瞬間が、こうして笑い声を街の光に響かせ溜め息を闇に溶かすようなこの時間が、限りなく永劫であって欲しい。私は今、そう願っているわけです。 別れが惜しいとか、寂しいとか、そんなことではなくて。物理的に離れるとしても私にとっ

          _限りなく永劫であれと願う夜があったとしよう。

          _所詮、人生は自己満足。

          昨晩は職場の呑み会。 凄まじい勢いで帰ってきたのだろう。 玄関にリュック、こたつにコート。 いつもはきちんと居場所を決めてるはずのものたちが、部屋のあちこちに散らばっていた。 私の本体はというと、そのままベッドに倒れ込んだのだろう。謎に5時前に目が覚めてしまった。まだ窓の外は真っ暗。こんな朝は高校時代の朝補習を思い出す。 あの頃と違うのは無数の光が空にあるか地にあるか。ゆっくりと明るくなる星空を見上げていたはずなのに、今ではだんだんと消えていく街灯を見下ろしている。

          _所詮、人生は自己満足。

          _私はただの女の子。

          こんにちは、こんばんは。てらだおうみです。 「あなたもただの女の子なんだね。」 今日、親友にこう言われました。途端に肩の力が抜けたような気持ちがしました。心に想いが溢れて零れそうなので、今夜ここに置かせてください。 ”もしかしたら私は同年代の子達よりもちょっと変わってるかもしれない。” そう思うことは多々ありました。周りの子が平気でやりこなす就活には疑問しか抱けず途中で辞めてしまったし、流行りのスイーツやコスメにはあまり興味がない。綺麗な色のカクテルよりも芋焼酎が好き

          _私はただの女の子。

          _最強になること。

          そろそろこのふたりについて書いといた方がいいなと思って。 正真正銘の同級生なんですけど、時々「娘かな?」と思えるほど愛おしい仲間がいます。ひとりは中学の頃から、もうひとりはまだ出会って1年くらいの付き合いです。 私は彼女らには弱音を吐けません。ふたりよりもちょっとだけ大人でいたいという小さなプライドが邪魔をするのです。きっと彼女らが私より出来る人間になってしまったら私はショック死します。ただそんな日が来ることを願っている私もいます。あまのじゃくってやつなんです。 さて。

          _最強になること。

          _大人であること。

          地元に帰省するたびに感じるあの色がなくなる感覚。 単純に子供の目から大人の目に変わったのかもしれないけれど、きっと寂しいことには間違いなくて。 たとえば、見馴れた看板が無くなっていたり、小学校の校庭の樹が切られていたり。いつも会っていたおじいさんが亡くなっていたなんて知らなかったし、親戚のおばあちゃんは髪の毛が真っ白になっていた。色んなことが変わっていく。 私の祖母も。 ちょっと前まで、机に顎をつけてぼーっとしてたじゃない。私とお姉ちゃんが他愛もないことで爆笑している

          _大人であること。

          _急がないこと。

          今年の夏はあわてんぼうらしい。 っていう書き出しにしていたんだけど。 溜めているうちに本当に「立夏」を迎えていました。 、、、どうやら私がのんびりしすぎたらしい(笑) ここしばらく、書く手を止めることを意識していました。 目に見えない価値を追いかけることが難しくって。 私が今、こんな風に語りかけていてもこの言葉が誰に届いているのかなんてわからなくて。そんな曖昧さがやんわりと、でもしっかりと私の心を苦しめてきて。 久しぶりに、本当に久しぶりに、苦しくて泣きました。

          _急がないこと。

          _合言葉のこと。

          最近思いついた、 自分を大切にするための合言葉をここに。 【自分が自分の一番のファンであること。】 自分が作った料理、話した言葉、書いた文章。 その全部一つ一つを、誰よりも愛してあげられるのは自分だということ。 もちろん外食も好き。お母さんの料理も好き。 でも自分が作った茄子の味噌炒めがほんとにめちゃくちゃ美味しかったら、やっぱり自分は天才だったって思うんです。(自画自賛って結構大事じゃない???) 新しいことを始める時、周りからの評判が気になっちゃう。でも自分が生み

          _合言葉のこと。

          _故郷のこと。

          中学2年生が終わろうとしていたあの春。 桜が咲き始めた校庭で聞いた校長先生の言葉。 「君達は他の中学生がなかなか出来ない経験をした。通っていた学校がなくなるということだ。特別な経験なんだ。」 間違いなくあの春が、寂しくも美しかったあの瞬間が、私の人生のターニングポイントだろうと今なら言える。 私は入学した屋久島町立一湊中学校を卒業できなかった。 父も通った、3人の姉も卒業した、伝統ある地元の中学校だった。生徒数減少に伴い、屋久島町北部の4つの中学校が統合し、私の通って

          _故郷のこと。

          _無色透明であること。

          最近読み始めた一冊にこんな言葉がありました。 私の色はいったい何色なんだろう。 赤というには情熱が足らないし、青というには落ち着きが足らない。 時に自分に個性というものがあるのか不安になります。 「これからは個の時代だ!」なんて言われている世間を生き抜くのに十分と言えるほどの強い個性が自分自身にあるとは思えないのです。注目されている人の後ろ肩から、ひょこっと顔を出すくらいが私の精一杯。 そんな時に不意にやってきた表現者になる機会。 なかなか自信が持てずにいたのですが

          _無色透明であること。

          _お姉ちゃんのこと。

          彼女は常に先駆者であり、時に親友でもある。 新しい可能性を教えてくれるのも 居心地のいい空間を与えてくれるのも 私が私であり続けることを祈ってくれるのも いつも彼女だったように思う。 だからこそ私は 彼女の創ったものを守りたいし 同じ目線に立っていたいし 欲を張るならば追い越してみたい。 ただね、私はね、 その大好きな背中にいつでも抱き着けるように、 わざと後ろを歩いているんだよって、 ここではちょっと強がらせて欲しい、なんてね。 なんてことない日常を暮らしなが

          _お姉ちゃんのこと。

          _ココカラカイギのこと。②

          第2回ココカラカイギKAGOSHIMA 大きな窓から差し込む太陽の光が柔らかく教室を照らす。 二日目の最後。届けるワーク。 私、とっても幸せだったんです。 幸せすぎて涙が止まらなかったんです。 ココカラカイギには【交流・対話・発表】の3つのワークがあります。 「ココカラカイギって対話がメインでしょ?」と思っていらっしゃる方。いやいや。私的なポイントとしては発表が一番ですよ、と言いたい。 私は、この二日間で何か変わって欲しいと思っていたわけではないんです。ただ、今あ

          _ココカラカイギのこと。②