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【ゲームメモ】Down the Rabbit Hole

【*注意】この記事は個人的なメモで人が読む事を基本想定していない為、書いてある事が雑だったり散らばってたりするのでお気を付けを。

あとネタバレを凄くふくみます。未プレイの方は是非先に遊んでみてください。


Oculus Store:


どんなゲーム

不思議の国のアリス系の世界観に近いゲームで、おじいさんが孫に寝る前のお話を聞かせる所からはじまり、「お話を聞かせるけど君も手伝ってね」とおじいさんと孫が二人で創作していくお話を体験していくVR機器向けのアドベンチャーゲーム。

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このゲームは自分が操作するキャラクター(主人公)を3人称視点で見ながらスティック操作で移動させて行く。

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そして物を選択したり、拾ったりするのにAボタンでやる、よくあるゲームの形式。

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このゲームの大きな特徴の一つとしては、キャラが進んでいく毎に新たな部屋が繋がって表示される。

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そしてそれが進んで行くと立体的になる

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(横に広がって行ったり)

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(上下に進むようになったり)

スクショだと分かりにくいが、立体的なミニチュアオブジェクトがどんどん広がっていく感じになっている。

この新しいマップが増えていく感じがこのゲームを遊んでて楽しめるポイントの一つだった。キャラがドアをくぐった時に

プレイヤー「あれ、どこ行った?」

プレイヤー右見る

プレイヤー「あ、右に新しい部屋が繋がってる!」

ってなって新しい発見と徐々に広がる感、そしてマップオブジェクトがどんどん大きくなっていく所はやはり楽しい。Discoveryは楽しい。

大きくなっていく所は操作(下記)と相まって広がっている感を掴んだり動かしたりしている時に感じやすくてそこも楽しさになっている。

マップ操作

広がっていくと見まわしたり上下見たりするのが面倒になりそうだが、このゲームはプレイヤーをふくめたマップのオブジェクト全体を動かしたり回転したり出来る

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(この木の枝を掴むと持って動かしたり、回転したり出来る)

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(この杭?か何かを掴むと自分が下に降りられる(実際にはオブジェクトが動いている)

この他にもスティック操作による回転と上下移動はある。この移動は1回押すと一定量変わり、徐々に変わっていく系では無い。

この移動で結構酔わずに見まわしたり、自分の物理部屋を物理的に破壊せずに遊びやすくはなっている。ただ、マップを動かす時に気を付けないと目の前で斜めに結構揺れ動いて気持ち悪くなる(なった)。そして部屋も気を付けないと結構物理ダメージを与えてしまう・・・

視点切り替え

このゲームこれまで3人称視点で進む様に書いてきたが、実態は3人称視点がメインで会話がある時に1人称視点に切り替わる。

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マップ自体は今まで見ていた物と同じで、その中の主人公キャラの視点へ切り替わる。切り替わりは瞬間的に行われるが特に違和感は無い。

なのでこのゲームは移動は3人称視点、会話と一部パズルが1人称視点で行われるので、酔いに優しめな上の「VRは1人称視点」至上主義の方達にも優しい、良い感じの切り替え具合ではあった。

(上記の通り、自分はたまにダメージ受けたがそれはそれ)

会話

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一人称視点で行われる会話のシステム的まとめ

・フルボイス

・テキストはセリフ切り替えタイミング全て一括で表示

・テキストスキップは出来ない(最後まで聞く必要がある)

・テキストウィンドウは固定。

・一人称視点時は基本立ち位置固定なので、見やすさに問題は無い(6dofで移動しまくった際には知らぬ)

・喋ってるキャラの顔アイコンは出てくる(無くても大体わかる)

3人称との比較:

・3人称視点時にもキャラが喋りはする

・基本テキストは出ない。出るのはお爺さんか孫のみ

・他の音声発生トリガーで現在再生中の物はスキップ出来る。下手すると2重再生される時もある

選択肢

このゲームは会話中に選択肢を選ぶ場面がある。選び方は選択肢のテキストが表示され、選びたい物をコントローラーで一定時間触る。

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(この3つの選択肢から)

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(真ん中にコントローラーを置いて真ん中を選択)

このシステム、ボタンやレーザー当てるよりは事故が無いかつ目の前で選択している感は出る・・・かも知れない。

ただ、1回コントローラーを机に置きっぱなしにしてたら選択肢の内容見る前に選択が決定されてしまうという事故(アホ)をやってしまったので、そいういう事も起こる。

このゲームの選択肢は正解が決まっている物が殆ど。正解を選ばなかった場合は、選択肢がそのままで再度選択か、選択肢が減って再度選択のどちらか。選択肢が減るパターンの場合は最後の1個になったら続けて勝手に再生される。

正直選択肢がある意味は会話が少し多いか少ないかぐらいしか無いが、1人称視点時のプレイヤーが同的に行うインタラクションの数を増やすという意味では存在意義があるのかも知れない・・・多分。

勝手に話が進む1本道感を少しでも消す努力だろうか・・・?

うがった見方をしなければそんなに気にならないし、あって良いやつ?その辺どうなのか・・・

【*】続きはネタバレセクションの最後の方で


ここからネタバレ


未プレイの方は引き返そう


・・

・・・


マップへの介入

このゲームはマップのオブジェクトを触って介入出来る物がある。

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(時計の針を動かせる)

こういうギミックやパズル、そして主に招待状を探す時に利用する事が多い。

ちょろちょろマップに介入出来るのは楽しくはある。僕は新世界の神になる。

遊んでる時はあまり考えて無かったが、遊び終わった後に考えてみたらプレイヤー自身がお話を創作しながら語っているという設定を踏まえると自身が語っている物語の世界を調整しているとも言える?

ただ、それによりキャラが先に進んでいる事に矛盾を感じなくは無いので、この辺は自分(ストーリーテラー)と主人公の関係性をまた考えたい案件。

立体的演出

このゲームの大きな特徴の1つが立体的マップを3人称視点で見ながら、たまに立体的な演出がある事だと思う。

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飛んでるやつらが、自分の上を通りすぎて部屋から部屋に移動している。これは立体感を感じられて見てて楽しい。ただ、やり過ぎると飽きるのでたまに入るぐらいが良さそう。このゲームはその辺の塩梅が上手く出来ていた。

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(マップの中で上下逆さまになってたり)

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(上下反転している世界で別々のキャラを操作する)

このように非VRゲームに良くある演出があり、普通に遊べる(誉め言葉)。この辺の良くある演出を使える所は3人称視点の強みだと感じられる。

そして最後の方で出てきた穴を降りてる所から

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幕を開けると眩しい世界から初めて360度使う様になるのは狭い所から開けた所に行く事により(トンネル効果だっけ?)良いメリハリが付く立体的な演出だと感じられた。

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あとオマケ程度だが、特定の場面でふと下を見たらこの猫がいたりしてちょっとした発見と楽しみがある。

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ちなみにコイツはコントローラーを近づけるとそれを顔が追いかける。

キャラ設定選択

ゲームを進めていくと、主人公が記憶喪失になる。そして道中に記憶取り戻す体で主人公の設定を選んでいく場面がある

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(ペットを選ぶ)

この設定選択は他を遊んで無いから確実では無いが、恐らくどれを選んでも基本的に話の流れや展開は変わらない。上記画像の場面では選んだペットで出てくる動物が変わり、そこに関するセリフが少しだけ変わるぐらいだと思われる。

一応プレイヤー毎に出来上がる主人公が変わるという要素はある。

遊んでる時はキャラ設定選択に展開が少しだけ変わる以外にそんなに意味が無いと思っていたが、遊び終わった後に考えてみたらプレイヤー自身がお話を創作しながら語っているという設定を踏まえると、どんなお話にするか自信が選んでお話の展開を作っているという事になるので設定上の意味は大有りだった。と終わってから気が付いた。

ナレーション

このゲーム主人公の物語を進めている間もお爺さんのナレーションが合間合間に入る。「先にこれしなきゃ行けないよ」みたいな天の声的な役割と純粋にナレーション、というか設定的には孫に向かって話している、がある。

これによりお爺さんがお話を語ってるんだよ感を出せている・・・のかも知れないが正直遊んでる時はあまり意識して無かった。でも設定的つじつまを考える時は重要そうな気はする。

パズル

このゲームパズルがちょいちょいあるのだが、日本のいわゆるアナログの謎解きと同じで言語が不自由感があった。もしくは単純に不親切。

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この最初のが中々不親切に感じられた・・・"at suitable times"とか書いてあったけど、基本解き方がそこに関係無いと今思い返しても思える。

解き方自体はメッチャシンプルなのに、この説明で分けわからなくなったのは身に覚えが無い訳では無いので、改めて自分も作る時に気を付けようと思えるやつだった・・・

宝箱シリーズ

他には宝箱シリーズがあったが、正直途中から面倒になって飛ばしてしまった・・・

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全クリには必須なのだが、面倒だし先に進みたかったからやる気になれなかった・・・多分そう思わせてしまった地点で作者としては負けな気はするので気を付けよう・・・


音を使ったパズル

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これは特定の順番で鳴らす系だが、正直正解が良く分からなくて頭や耳を使うよりもトライ&エラーで解決してしまった・・・多分救済処置をそもそも想定外な時方な気がするし、特に楽しくなかったので音を使ったパズルはゲーム沢山登場するが、使い方は考えないとなーと改めて思わせてくれる。


木こりパズル

そして終盤の360度での木こりパズル。これやる事は簡単なのだが、移動がメンドクサイ・・・

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やる事としては辿りつきたい目的に行くためには木をどかさなければならない。そしてそのために木こりに木を切って貰う必要があるが、

木こりは

・自身の色の国にしか入れない

・自身の色の木しか切れない

・特定の形の木しか切れない

というルールがある。それを解決する為にまず庭師に木を特定の形にして貰う必要がある。

庭師は

・自身の色の国にしか入れない

・自身の色の木しか切れない

・特定の形のにしか変更できない

というルールがある。なのでそこから更に途中からペンキ塗りに木を塗って貰う必要がある。

これらのルール自体はシンプルでパズルも分かりやすいのだが、これを360度囲まれたマップ上で移動速度の遅いキャラを動かしてやるのが正直面倒だった。移動速度上げると世界観的に問題があると思うので、もう少し範囲を狭めるか何かを考えたい所だ・・・360度を利用したかったんだろうなとは感じられてそれは理解出来るが・・・どんな解決策が程よい感じになったのかは今は思いつかない

エンディング

エンディングで改めてこれがおじいさんと孫による創作話を作っているというのを思い出させてくれるのは良かった。最後の選択肢がそのまま創作の終わりの会話になっているのもありがちかも知れないが良かった。そして孫の名前でオチを付けるのも好みだった。分かりやすい。

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クライマックス(超ネタバレ)

このゲームのクライマックスは恐らく最後の選択肢なのだとは思う。

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この問いかけにより、この選択肢はそもそも創作中でのお爺さんが孫に「次はどうする?」と問いかけてたのかな?と思えるきっかけになって良かった。これが無ければ上記の選択肢のセクションで書いてた通り「存在意義は?」となっていた。

まあ、あったとしても遊んでる最中に微妙だったのでどうだろうという悩みは残るが・・・意図もその通りなのかは確証は無いし。


と最後の選択肢について書いたが、正直このゲームの悩ましいポイントの一つとしてここっていう最後の盛り上げポイントが無いように感じられた

それが無くても楽しいゲームだったと思えたので、それぐらい出来は良かったが、そこもどうすれば良いのかは悩ましいポイントだ・・・良い答えは今すぐには思いつかない。

システム的なやつ

ゲーム通してFoveated Renderingは使用されていなかったように感じられた。全場面で確認したわけでは無いが、確認した所では無かった様に思えた。

まとめ

パズルに文句はあれど楽しい。買って遊んで良かった。




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