ちょっと粋なプレゼント
あなたは、「ちょっとしたプレゼント」をする人でしょうか。
誕生日やクリスマスなどのイベントで渡すプレゼントではありません。
特になにかの記念日というわけでもないのだけれど、恋人とか友人とかお世話になってる人とかに、「はいどうぞ」と軽い気持ちで渡すような、そんな優しいプレゼントです。
僕の周りにはなぜか「ちょっとしたプレゼント」好きの人が昔から多くて、子供のころから、なんでもない日に「はいどうぞ」とプレゼントをもらってきました。
なんでもない日にプレゼントをもらったら、ちょっと嬉しい。この人は本当に僕のことを好きでいてくれるんだな、と心が温かくなります。
そんな彼らの影響もあって、僕も「ちょっとしたプレゼント」をするようになりました。恋人や友人やお世話になってる人に、特別でない日に軽いサプライズを仕掛けるのです。
プレゼントは、受け取る側はもちろん、与える側がとても楽しい行為です。
特に、プレゼント選びは本当に楽しい。
相手が喜ぶ顔を想像しながら、ネットや百貨店なんかで「あれがいいかな、これがいいかな」と品定めをするのは、とても幸福な時間です。
大学生のころ、学校の近くにお洒落なドーナツ屋さんがありました。
最寄駅から大学まで10分間ほどの道のり、その途中にあるお店です。たぶん、その大学に通う学生みんなが知っているようなドーナツ屋さんでした。
ただ、そのお店のドーナツはちょっと高かったのです。1つあたり、だいたい150円ぐらい。ミスタードーナツのポンデリングが100円くらいですから、学生にとってはちょっとした高級品ですね。
しかも、ドーナツのサイズはミスタードーナツより一回り小さいのですから、なかなか手が伸びません。でもショーウィンドウの中に飾られているドーナツは、とても綺麗で、可愛くて、なによりとってもおいしそうでした。
そんなある日のことです。 僕は講義に出席するため最寄駅から大学まで歩いていました。そして、例のドーナツ屋さんにふと立ち寄りました。そこでドーナツを20個買って、大学の同級生みんなに配りました。その行為に、特に意味があったわけではありません。なんとなくです。
そしたら、すごく喜ばれた。みんな気になっていたんだけど、自分では買わなかったドーナツですから、プレゼントされて嬉しくないはずがありません。講義前のちょっとした時間に「おいしいね、おいしいね」と言いながらみんなで食べた。すごく感謝されて、テスト前に講義のノートを 回してくれたり、新しく代返をしてくれる友人ができました。
たぶん、リターンを考えずにプレゼントしたのがよかったのだと思います。あのとき、ただ僕はみんなでドーナツを食べたかった。彼らにちょっとしたプレゼントをして、喜んでもらう。それだけを考えていたから、結果としてリターンが手に入ったのだと思います。最初から、見返り目的でプレゼントしていたら、きっとそれを見抜かれていたでしょう。
また、ちょっとしたプレゼントのコツとして、「実用的じゃないけど、嬉しい」か「話のネタになる」ことの2つを挙げておきましょう。
僕は、女性には花をプレゼントすることが多いです。
恋人には花束を、絶対に口説きたい女性にはバラを一輪(ちょっと気障すぎかな、と思うけど、趣味なんです)、親しくなりたい異性の友人には季節の花を、これも一輪。
どれも適当に選ぶのではなく、相手の顔を想像しながら、最も似合うだろう一輪を選びます。
花をプレゼント男性は少ないので、それだけで”粋だ”と思ってくれる女性もいます。ですが、花のプレゼントというのは、一輪あたり数百円で買えるうえに、女性に喜んでもらえる可能性が非常に高い。コストパフォーマンスのいい選択肢でもあるのです。
男性には、月の土地をプレゼントします。実は月の土地を販売している会社があるんですよ。インターネット経由で土地を購入可能なんです。
約3000円で、約4000平方メートルの月の土地が手に入ります。購入手続きを済ませると、月の土地権利書/月の地図/月の憲法の3枚セットが郵送されてきます。詐欺とかじゃなくて、本物の権利書ですよ。詳しくはこちらをどうぞ。
普通に生きていれば、月の土地をもらうことなんてありません。ですから、プレゼントした際には大いに盛り上がります。まだまだ気軽に宇宙に行ける時代ではないので、実用性はないのですが、それでも夢がある。こういうプレゼントこそ”粋”だと思うのです。
僕のプレゼントのネタは、ほかにもあります。
でも、全部ネタバレするとそれこそ「粋じゃない」ので、 今日はいったん、このへんで。
そんなわけで「ちょっと粋なプレゼント」でした!
明日のタイトルは「女王様のワガママ」です。お楽しみに!
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